キックボクシング
ニュース

【RISE GP】寺山日葵vs小林愛三の女王頂上対決が実現、キックでは26年ぶり女子のみの大会で4オンスグローブで激突

2021/06/30 19:06
 2021年9月12日(日)東京・後楽園ホール『RISE GIRLS POWER.5』の記者会見が、6月30日(火)都内にて行われた。  これまで新宿FACEで開催されてきた女子大会『RISE GIRLS POWER』は今回が後楽園ホール初進出。女子のみのキックボクシング大会が同会場で開催されるのは、1995年4月に全日本キックボクシング連盟が開催した『闘色兼備』以来実に26年ぶりとなる。  そのメインイベントとなるのが、RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)vs同フライ級王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)の“女王対決”。Super Fight!の-49.5kg契約3分3R延長1Rで行われる。  伊藤隆RISE代表は「(フェイスオフで)愛三選手の顔が見えて、眼光が鋭くてすでに顔が出来上がっていて体重もコントロールできているのかなと思いました。50kg前後の女子最強決定戦だと思います。勝者には次のステップに進んで欲しい。歴史に残る試合をしてほしい。この試合がメインになると思います。愛三選手は-52kgの王者ですが49kgがちょうどよかったということで、フライ級を獲りましたが-49kgも視野に入れていくと。寺山選手の牙城を崩す危険な一人だと思う。見どころある一戦になると思います」と、この試合への期待を語る。  神村エリカRISE GIRLS POWERアンバサダーは「この2人は2年半前くらいに決定していて実現できなかったので(※正確には2019年7月のRISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメントの1回戦にそれぞれが出場、小林が計量オーバーのため失格となり決勝で実現が期待されていた対決が実現しなかった)、お互いベルトを持っている状態で2度目のチャンスが来たのは楽しみです。もちろんレベルアップしているのでメインにふさわしい。愛三選手が52kg、寺山選手が49kg、体重的には下なのでパワー的に愛三選手が勝ちそうですが、AKARIが寺山選手と対戦した時に『こんな強さもあるんだ』と間近で見ているので勝てるチャンスはあると思います。今の技術で倒せる選手になりたいとの想いが伝わってくるので、寺山選手の進化に期待したい」と話した。  小林は「今回この一戦で、私は国内最強を証明したい。その言葉に尽きる」、寺山は「愛三選手とはいつかやるだろうと思っていたし、紅絹選手とキャッチウェイトでやったように愛三選手とも間の体重でやると思っていましたし、やりたいと思っていました。契約体重は私寄りになりましたが、実現できて嬉しいです。女子単体で後楽園ホールで試合ができる、そのメインを務めさせていただくのは嬉しいし、それに相応しい試合をして勝って、国内最強を証明したいと思います」と、両選手とも国内頂上決戦に意気込んだ。  一度-49.0kgで計量オーバーしていることから、小林には体重に関する質問がされたが、小林は「基本はベスト体重に近い体重なので、寺山選手に寄っているというよりは自分のベストです。強い寺山選手とやることでワクワクしています。体重に関してはやるべきことは分かっているので、それを遂行する形です。減量よりかは、とにかくしっかり動くことを目標にしています」と、特に問題はないとした。寺山もこの言葉を受けて「愛三選手がベストな体重でやれるということは、お互いベストでやれるのかなと感じます」と答えた。  小林は続けて「今はやるべきことが明確にあるので大丈夫です。朝計って55kg。食事は栄養士に相談していて毎日過ごしています。練習とか生活とか全て含めて自分自身の曖昧さをなくすことが自分のテーマ。そこを乗り越えたいのがあるので、乗り越えて結果を出したいと思います」と万全の体勢で減量にも臨むとする。  着ているシャツが、ジムの先輩であり先日引退した紅絹のコスチュームと同じ牛柄っぽかったことから、それと関係あるのかと聞かれると「紅絹さんはちょっと関係ないです(笑)。でも気合い入っているし、人間と人間との戦いですが、本能的な部分でも戦いたい。会見から戦いが始まっているのでそのひとつの現れです」と、気合いの表れだと考えて欲しいという。  また「私は世界を見据えて戦っていきたいと思っているので、RISEの舞台から言葉が通じない人たちにも、格闘技を通して身体で表現していきたい。世界の人からも見られる戦いの一つになると思うので、気合いを入れて試合までの過程を過ごしていきたいと思います」との志も口にした。  寺山には当日の体重差についての質問が飛び、「そんなに体重に関してはあまり考えていません。でも最近、試合の期間が空いてフィジカルを鍛えていて、筋肉がついてきた気がするのでそこでも負けないようにしたい」と、フィジカルがアップしているのでパワーでも負けたくないとする。「愛三選手は凄く気持ちが強いというか、迫力やパワーは強いですし、パンチもキックも強い選手だと思っているので、気持ちでも技術でも上回っていきたい」と全てにおいて上回りたいとした。  また、7月大会より50kg以下の試合は4オンスのグローブが今後採用されることも発表され、この試合もその対象に。小林は「使ったことがないので楽しみです。チャンスが増えた感じですね」と、4オンスグローブは自分に有利とする。寺山は「ジムに4オンスのグローブがあって見たけれど、子供のグローブみたいでかわいらしい。こんなんで殴り合うのかって笑いましたね。それこそ愛三選手が言ったみたいに(KOの)チャンスが出てくると思います。6オンスとは違う戦い方になると思います」と、試合に大きく影響してくるだろうと声を揃えた。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア