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【RISE】中指を立てた中村寛に大雅ブチギレ一触即発!あわや乱闘に、会見では舌戦を展開

2021/06/17 16:06
【RISE】中指を立てた中村寛に大雅ブチギレ一触即発!あわや乱闘に、会見では舌戦を展開

中指を立てて顔に押し付けた中村(左)に大雅が怒り、手を払ってあわやつかみ合いに

 2021年7月18日(日)エディオンアリーナ大阪・第一競技場『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA』の記者会見が6月17日(木)都内にて行われた。

 追加決定カードとして、-62kg契約3分3R(両者RISEランキングに入っていないため延長戦は無し)で第3代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・大雅(チームドラゴン)vs第6代DEEP☆KICK-60kg王者・中村寛(BK GYM)が決定。


 大雅は2012年1月に16歳でプロデビューし、2014年8月にKrushスーパー・バンタム級王座を奪取。2016年にはK-1 WORLD GP -60kg日本代表決定トーナメントで優勝し、翌2017年2月にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を奪取した。RIZINには2018年9月から参戦。2020年8月の『RIZIN.23』で原口健飛にまさかの初回KO負けを喫するなど泥沼の3連敗を経験したが、11月の『RIZIN.25』でDEEP☆KICK -63kg王者・山畑雄摩、基山幹太に連勝中。戦績は22勝(6KO)12敗。


 中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも評される23歳。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群の右ストレートを武器に、2019年6月のRIZIN で元RISEフェザー級王者・一刀を相手に壮絶な2RKO勝利を収め、一気に注目株となった。戦績は8勝(8KO)2敗。昨年7月にRyuki戦でプロ初黒星を喫し、2020年7月の復帰戦でも判定負け。11月のRISEで魚井フルスイングを初回KOして復活の狼煙をあげたが、今年3月の試合前日計量で脱水症状を起こして緊急搬送。試合が中止となった。


 会見に登壇した両者。フェイスオフの撮影になった瞬間に、中村が大雅の目の前に中指を突き立て、さらにその手が大雅の顔に触れた。これに怒った大雅がその手を振り払い、中村も前に出て両者が睨み合って一触即発。すぐにスタッフが両者の間に入ってストップしたが、にらみ合いはしばらく続き、殺伐とした空気が流れた。


「最近RISEも乱闘が増えてきましたね…」と苦笑する伊藤隆RISE代表。続けて「私自身が見たかったカード、ファンも望んでいた。相性が良くてRISEを体現できるマッチだと思う。中村選手は前回計量失敗で欠場。期待してくれるファンのためにも人獣ぶりを見せていただきたい。大雅選手はずっと見ているがここ最近全盛期の動きが戻ってきていると思う。彼のカーフキックはモノになっていて足を止めてパンチで仕留めるスタイル。環境も変わって心機一転。従来の大雅選手のアグレッシブな姿をRISEで見たい。RISEで日本人と対決するのは初めてになります」と、このカードを説明した。


 中村は「自身のYouTubeとかでは謝罪の動画を上げさせていただきましたがRISE関係者の皆様に前大会で申し訳ないことしてしまい、プロとしてやってはいけないことをしてしまいました。申し訳ありませんでした」と謝罪。その場で帽子を脱ぎ、丸めた頭を見せて反省を示した。


 しかし、中村が大人しかったのはそこまで。「結果でしか返せないので、相手が強い弱い関係なしにサクッと僕のKOショーを見せようかと思います」とKO宣言。


 大雅は「今回の試合から僕はチームドラゴンの選手として移籍してやっていくことを決めました。今まで育ててもらったTRY HARD GYMには感謝しています。TRY HARDとの関係は今までと関係は同じなので、チームドラゴンの大雅として第二章を始められたらと思っています」と移籍の挨拶。


 移籍を決めた理由は「ずっと1年くらい前田(憲作)会長に練習を見てもらっていました。もう一回世界と戦っていくには前田会長の力が必要だと思いました。練習はほとんどチームドラゴンの方でさせてもらっていて、所属がTRY HARDだと前田会長がセコンドに入れないので、ずっと練習を見てもらっている前田会長に入ってもらうのがベストかと思って(兄のHIROYAと)話をしました。『お前が強くなると思うのだったらそうしろ』ということで。僕も悩みましたし、何が正解かは分からないですけれど、これから結果を出して自分の選択を正解にしていけたらと思っています」と説明した。


 HIROYAとの「関係は今までと変わりません。チームドラゴンとして試合をしていきますが、兄ちゃんと関係が悪くなるとかは全くないです。兄弟喧嘩したわけでは全くありません。兄ちゃんにはセコンドにも就いてもらいたいと思っているので。チームドラゴンとTRY HARDはいい関係でやらせてもらっています」と、円満移籍であることを話した。

 中村は大雅について「印象は知名度がある選手。でも実力はないかなと思っています」と評し、大雅が「さっき中指を立ててきたんですけれど、減量もできないくせにナメたことしてんじゃないぞって。減量もできないくせに何も反省してないって思った。僕はそんなぬるい気持ちでやってきていない」と指摘すると、中村は「いやいや、反省して謝っているので、それはもうすんだことだから。次の結果を見せないといけない。普通の会見やってもおもんないやろ。ファンが見たいことを俺らはエンターテインメントでやっているんだから。ぶつぶつ小さい声で喋ってやる会見よりはおもろいんちゃうかな」と口を挟む。


 大雅が「僕だったら、減量できなかったら会見にのこのこと出てこれない。減量できなかったら死ぬくらいのつもりでやっている」と批判すると、「それは正論やな(笑)。せやけど過去一番くらいの完璧な仕上がりですと毎回言って、ぶっ倒しますと言って、お前K-1を出てから何回ぶっ倒した? 実績ないくせにごちゃごちゃぬかすな」と喧嘩腰。大雅は「まずはちゃんと減量してきてください」と言い返す。

 激しくやり合う両者の間にピリッとした緊張感が走る中、中村はさらに「対決の可能性があると知ってから(大雅の試合を)見ていた。RISEやRIZINに出ているけれど勝てる選手以外とはやっていないし、挑戦した試合は全部負けている。だから実力ないのによう人気あるなと思って。顔がカッコいいんやったらモデルに行った方がええんちゃうかな。そんな感じの印象です。だから格闘家は辞めた方がいいと思う」と挑発を続ける。


 大雅がRISE参戦の経緯を「なかなか試合が決まらず伊藤代表から声をかけていただきました」と話すと、中村は「(試合が決まらないのは)RIZINでおもんない試合するからや。いっつもおもんない試合するから呼ばれへんやろ」とツッコミ。中村の印象を聞かれた大雅は「お前が減量失敗したことしか知らないから」と吐き捨てる。それに中村はニヤリと笑い「知らんと言ってると痛い目見るで。俺の試合は見とった方がいい。倒し方ってもんを見せてやります」と言い放つ。

 中村の試合を見た印象を聞かれると大雅は「試合が決まってから映像を見ているけれど、客観的に見て自分と試合したら面白いなと思う。いろいろな人から中村寛と試合をしてくれと言われていたので、いつかやるとは思っていました。楽しみたいと思います。変則的ですよね。しっかり対策もしているので、今回倒せるんじゃないかなと思っています」と、自分でも噛み合うと思うとする。


 今回の契約体重が62kgになったことに、中村は「計量に失敗してからもう一回ちゃんとプロとして調整して、何kgでも受けるって話だったので。体重は大雅選手に合わせて62kgに決められたので62kgで出ます」と答えたが、大雅は「僕は本当は60kgでしたいんですけれど。自分に合わせてはないと思う。(中村が)落とせないと思うので62kgになったと思うんですよ」と言うと、「へぇー、そうなんや。気を遣ってくれたんや、ありがとう」と笑い飛ばした。

 また、中村は体重について「今は70kg前後。いつもよりかは早めに減量に入って5月からずっと減量しているので身体の仕上がりは過去一番いい感じにしっかり絞れています」と、今度は計量失敗はないとした。

 そして中村は「一瞬で終わる試合ですね。人獣なのでしっかり暴れ回して、当たったらポコンッと倒れるタイプだから一瞬で終わるかな」と一撃でKOすると宣言。

 大雅は「勘違いしているみたいなのでレベルの違いを見せて勝ちたいと思います」と厳しい表情で宣言した。

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