サトシ「なんでクレベルが未来に負ける? 私もいつもクレベルと練習するから、なんで他の人に負ける?」
──試合を終えた感想を。
「もう本当に“夢かな!?”って。それだけちょっと考えた。夢かな、でも、私がチャンピオン! 弟(クレベル)もいい試合で勝てたから、本当によかった」
──ベルトを腰に巻いた気持ちは?
「本当に夢。私のRIZINのデビュー戦からいつもこのベルト、考えてた! そのあとの試合負けて、ベルトはアゼルバイジャンに行って悲しくて、日本に約束したね。必ずRIZINのベルトは帰ってくるよって」
──対戦したムサエフ選手の印象は?
「本当に私、最初ちょっと打撃が心配だった。でも、私の柔術を信じて、BELLWOODジムの鈴木(博昭)先生がすごい自信を私に教えてくれたから、心配だけど、試合のときはそんな気にしなかった。最初に打撃で行って、(テイクダウンが)できなかったけど、そのあとの気分は、“絶対に勝つ、できる”だった。最初に(試合前に)考えたのは、“足と腰が強いから、絶対投げはできない”と思ったけど、最初の投げに行ってから、“次から、絶対投げできる、すぐ極めできる”と考えた」
──作戦は?
「無い、ね! 本当に試合のプランが、それくらい、ちょっと打撃を……でも、打撃使ってないけど(笑)、それでちょっと考えたあとにすぐに極め。三角で極めたのが一番良かった」
──東京ドームの印象は?
「もう本当にリングチェックのとき、すごい緊張した! 東京ドームの中に入ったのが初めてだから。そんなに大きくないと思ってたから、もう、すごいビックリ! 大きいところでベルトを獲れて本当に良かった」
──防衛戦の相手は誰を望みますか。
「あー、まだ、それ考えない。すぐ家族と一緒に焼肉食べたい(笑)。みんなにベルト見せたい。みんなが私を手伝ってくれて、みんな信じてくれたから、本当にこのベルトを見せたい。それから3カ月くらい休みたい(笑)。試合は速いけど練習が長い。去年からずっとこの試合のことを考えてたから」
──クレベル選手も朝倉未来選手に一本勝ちし、ボンサイ柔術チーム揃っての勝利となりました。
「本当に良かった! みんなよく練習して、全員で勝ってるから。本当にみんな自信がある。クレベルも分かってる、私がライト級チャンプになった(んだから)、なんで(クレベルが)未来に負ける? 私もそう。いつもクレベルと練習するから、なんで他の人に負ける? 気持ちと自信がある。いつも強い人とだけ毎日練習していて、絶対負けない。試合と練習は同じくらいキツい。試合には、緊張があるくらい。いつもキツい練習するからね」
──1日どれくらいの練習をするのですか。
「本当にこの試合、去年から待っていたから本当に長い間、去年からこの試合の練習をすごいしてきた。1週間の日曜だけ休んで、それから1日3回くらい練習するね。たまに筋トレ、MMA、柔術とか、変わるけど、1日大体3回くらい練習してきた」
──引き込むのは、作戦のひとつだったと思いますけど、悪い形で下になるのではなく、いい形で引き込めたのは作戦でしたか。
「よく入ったけど、絶対、最初の2分3分は(ムサエフは)力がすごく強い。でもちょっと本当に私は信じない。絶対(組むことが)できると思ったから、相手ちょっと逃げた。2回目と3回目(の組み)も絶対出来る。だからあまり打撃使わずすぐ投げに行った」
──三角絞めは前回の徳留戦で組み直した左側とは逆でした。サトシ選手は左右どちらでも極めが強いと。
「今日絞めた方が、私の得意な方。反対もやってるけど、私が好きなのと得意なのは右側。絞めたから相手がすぐタップした。右側はよりプレッシャーがある」
──お父さんのアジウソン先生にベルトを見せたかったですか。
「そうね。いまの全部の生活、お父さんに見せたい。お父さん、1カ月前が、亡くなってちょうど10年だった。だから、私の生活は10年前と今とでは色々と変わっているから、それが(見せられないのが)一番悲しい。三角(絞め)で極めて良かった。わたしのお父さんも得意の極めは、三角。今日は三角が一番良かった」