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【RIZIN】史上初の1vs3マッチを終えた那須川天心「今後に活きるいい経験が出来た」が「もうやりたくないです」

2021/06/14 04:06
【RIZIN】史上初の1vs3マッチを終えた那須川天心「今後に活きるいい経験が出来た」が「もうやりたくないです」

1vs3マッチを終えて、複雑な心境も吐露した那須川天心

 2021年6月13日(日)東京ドームで『Yogibo presents RIZIN.28』が開催された。

 第9試合の1vs3スペシャルマッチで大崎孔稀(OISHI GYM)、HIROYA(TRY HARD GYM)、所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)と3人連続で戦った那須川天心(TARGET/Cygames)が試合後、インタビュースペースにてコメントした。以下、その全コメント。


――試合を終えた今の心境は?

「今後も絶対にない経験ができたというか。毎ラウンド相手が元気な状態でやりづらさを感じて、非常に疲労感がありますね」

――新しいルールへの挑戦についてはどうでしたか?

「パンチもほぼほぼもらわず、当てることができたので今後に活きるいい経験が出来たかなとは思いますね」


――作戦はありましたか?

「いや、作戦は立てられないですよね。3Rだったり5Rだったりというのがあるから作戦は立てられるのであって、1Rだったら何をしてくるかも分からないですし、しっかりと相手を見ないとならないですし、もらってしまうとダメージが蓄積してしまいますし、そういったことをしないようには気を付けていましたね。だから打ち切りなパンチが多くなってしまったんですけれど、もっとどんどん散らしとかをやっていけばよかったかなと思いますけれど、いつもと違う試合なのでこれはこれでよかったのかなと」

――大好きだとおっしゃっていた所英男選手と戦うことになりましたが、それについては?

「まさかやるとは思っていなかったので、向かい合うことが凄い嬉しかったですね。なので感謝します」


――東京ドームでの試合はどうでしたか?

「広かったですし、憧れって言うか、昔からちょっと悔しい気持ちはあったんですよ。東京ドームでコンサートとかをやっていて、いや俺も行けるでしょってずっと思っていたので、やっと同じ位置に立てたかなって思います」


――今後の展望は?

「大晦日がRIZINでの試合は最後だと思うので、なかなか悲しいというか。キックボクシングの試合は来年3月か4月のRISEで卒業なんですけれども、RIZIN卒業は次の試合なので…なんか悲しいですね。今回はいろいろ賛否両論あったし、僕の中でも思うことがいろいろあるんですけれども、(大晦日は)しっかりとした試合をして、みんなに送ってもらえるような試合をしたいと思います」


――3人の中で一番手応えのあったのはどの選手ですか?

「まず、僕が力みすぎたというのはありましたね。試合を組みたてるというよりかは、相手に対応するっていうのが精一杯だったので、各選手ラウンドを終える毎にここが効いているからこういうフェイントをしようとかいうのがあるんですけれど、そういうのが全くできなかったので。1R目は凄く堅くて、2と3でだんだんと解れてきたかなっていう感じはありました」


――途中で蹴りを使いたいなって思わなかったですか?

「いやいや、それはなかったです(笑)。でも蹴りがあったらもっと早く倒せたかなっていうのは思いました」

――新しい発見はありましたか?

「終わってみて、こんなこと出来る人はなかなかいないでしょうっていうのはあります。皆さん賛否両論ありましたけれど、人生でもう一生経験できないことなのでなかなか得られない体験だったかなと思います」


――入場ゲートで上から見た景色はどんな感じでしたか?

「これがドームか、というのはありました。今の状況だから満員は難しいですけれど、満員にできるくらいの力はRIZINならあると思うので、今度は満員にしていつか試合をしたいなとは思います」


――(1人目の)大崎孔稀選手と試合後にお話をされていましたが、どんなことを話していたんですか?

「彼がけっこう早い段階で、一番目くらいに名乗りを上げてきてくれたので『なぜやろうと思ったの?』と聞いて。『チャンスだと思いました』と言っていたので、なんか昔の僕に似ているなって。そういう感覚がありましたね。彼もまだ21歳なので、枠からはみ出ないといけないって言うのは僕もずっと思っていたことですし、彼もそう思ってチャレンジしてくれたので、僕がいなくなってもそういった選手がいるっていうのは嬉しく思うよって会話をしました」


――大崎選手の動きはどうでしたか?

「思ったよりも上手かったですね。ずっと勝ち続けているだけあって、大崎兄弟ずっと勝っているじゃないですか。実力あるなって思いましたね」


――こういう変則的な試合をすることで、見ている人に何を残したいというのがありましたか?

「本音を言うとちゃんとした試合がしたかったというのがありますけれども、どちらかと言うとテレビ向けの試合だったのかなっていうのがありますね。インパクトがあることをしていかないと視聴率もとれないですし、それは自分も分かっているので。元々やるかもしれなかった試合もありましたし、そういうのがいろいろ流れて相手の調整が合わなくてなくなってというのを繰り返した中で、最大限できることをやったかなっていう。ちゃんとした試合ができるのが一番ですが、こういった形でやるっていうのも冒険的でいいのかなと思いましたね。もうやりたくはないですけれどね(笑)」


――3人とも倒さないとって期待をされていることのプレッシャーは?

「そうなんですよ。だから力んじゃったんですよね。1Rの1分半くらいはガチガチだったから、これはヤバいなと思って。そこで切り替えらえたのはデカいですね。いつもより疲れましたね」

――相手が1R毎にフレッシュな状態で、体重差の影響は?

「体重差は感じましたけれど、全員がパンチの打ち方が違うので、いつもより距離を取らないといけない、でも1Rしかない。HIROYA選手の場合は10kg以上の体重差があるので、もらってはいけない、でも攻めないといけない。いろいろな葛藤が試合中にあったのでいつもの試合よりは疲れましたかね」

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