【Bellator】26連勝！ アモソフがリマを破り、ウェルター級新王者に

　2021年6月11日（日本時間12日）、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて「Bellator 260」が開催された。 　メインはウェルター級タイトルマッチ。王者のドゥグラス・リマ（ブラジル）は、2018年1月にローリー・マクドナルドに判定負けしたものの、18年9月にアンドレイ・コレシュコフをリアネイキドチョークで極めると、2019年から始まったウェルター級トーナメントの準決勝で“MVP”マイケル・ペイジにKO勝ち。2019年10月にはマクドナルドとの再戦で判定勝ちを含め、3連勝で王座奪還に成功した。 　2020年10月の前戦ではミドル級に上げて2階級同時制覇を狙ったが判定負け。今回は本来のウェルター級で再起戦＆王座防衛に臨む。 　対するアモソフは、地元ウクライナのローカル大会でデビューし、現在まで驚異の25連勝中。Bellatorでも6連勝を飾っている。最も苦しんだのは、2020年11月の前戦。ディビジョン1のオールアメリカンレスラー、ローガン・ストーレーにスプリット判定勝ちで連勝記録を更新した。 ▼Bellator世界ウェルター級選手権試合 5分5R×ドゥグラス・リマ（ブラジル）王者[判定0-3] ※45-50, 46-49×2〇ヤーソラフ・アモソフ（ウクライナ）挑戦者※アモソフが新王者に 　1R、ともに黄色のパンツを着用し、オーソドックス構え。じりじりと詰めるリマ。アモソフは左ロー。「リマ」コールのなか、アモソフの左をバックステップでかわすリマ。アモソフは右カーフキック。リマは左ジャブを返す。右ミドルハイはリマ！ その詰めた前足にシングルレッグからダブルレッグに移行してテイクダウンはアモソフ！ 　立ち上がるリマの尻下をクラッチしてリフトし中央でテイクダウン！ 下のリマの右手を後ろ手で右手で縛り、片手でパウンドを狙う。背中に回された手を外したリマはクローズドガードの中に入れ下からヒジ。インサイドで頭を起こしたアモソフは細かいパウンドでゴング。 　2R、圧力をかけるリマに下がりながら左ハイをガード上に打つアモソフ。リマの右ローは空振り。互いの右が交錯する。左フックで飛び込むアモソフだが遠い。踏み込んで右ストレートを入れたアモソフは身体を浮かして、再びシングルレッグからダブルレッグテイクダウン！ ハーフガードのリマを細かく削っていく。 　金網まで這い上体を立てるリマ。立ち上がり際を再びダブルレッグで引き寄せ尻を着かせ、両足を束ねるアモソフ。リマの立ち上がり際にスタンドバックについたままゴング。 　3R、右ハイキックをガード上に叩くリマ。右に回るアモソフの足が止まるとリマはカーフキック！　右ストレートを打ち込むリマに掻い潜ってシングルレッグからボディロックし、リフトし大腰気味に腰の乗せてテイクダウンはアモソフ！　これで3R連続のテイクダウンを奪取。後頭部へのパウンドで中断、スタンドに。 　右ローを打つアモソフに、右の脛を外に向けてチェックするリマ。右の三日月蹴りを腹に突き刺すが、アモソフも蹴りを返す。 　4R、チャンピオンシップラウンド。左ジャブを突き右を伸ばすリマ。前後のステップを踏むアモソフ前足を触るが切るリマ。しかしアモソフはなおも詰めて左で差して再びリフトし腰に乗せての2度目のトライでケージ中央でテイクダウン！ 力も使うがいったんステイし、リマも背中を着けてクローズドガードの中に入れる。三角絞めを狙うリマ。察知するアモソフは中腰からヒジ。リマも下からヒジを打つ。右腕をオーバーフックしてコムロックを狙うリマだが、腕を外したアモソフが上のままゴング。ここまで全ラウンドでアモソフはテイクダウンを奪う。 　最終5R、中央に出て右の前蹴りはリマ。右ロー狙いもそこに軽やかにワンツー＆蹴りまで繋ぐアモソフ。詰め返すリマ。アモソフは頭を後方に下から上にジャブで牽制。さらに大きな右で飛び込む。スイッチしての左ハイを狙うリマ。アモソフはこのラウンドもシングルレッグテイクダウンを成功！ あっさりと下になったリマはクローズドガードに。アモソフはインサイドから声を挙げてパウンド。ケージに詰まるリマは腰を切って、腕十字へ！ 頭に足がかかるががっちりロックしたアモソフは頭を中に入れて正対。最大のピンチをしのいでゴング。思わずひざまずいて涙する。 　判定はアモソフが確信した通り、3-0（50-45, 49-46×2）でアモソフが26連勝をマーク。ウクライナの国旗を肩にかけた新王者は、「とてもハッピーだ。練習してきた結果を出せた。連勝記録？ 気にしていない。来月、子供が生まれるんだ。早く会いたい」と語った。