MMA
レポート

【RIZIN】レスリングシューズ履いた佐々木憂流迦がマネル・ケイプから再三バック奪取、極めきれずも初陣飾る=12.31 RIZIN.14

2018/12/31 07:12
RIZIN.14▼59kg 5分3R RIZIN MMAルール(ヒジあり)○佐々木憂流迦(58.70kg/フリー)[判定3-0]×マネル・ケイプ(58.90kg/アンゴラ) 1R、レスリングシューズを履いた佐々木。サススポーから左ミドルを放つがケイプも至近距離から右左フック! もらう佐々木はコーナーに詰めるとシングルレッグ。頭押さえきるケイプに両足首をつかみテイクダウン。しかし立つケイプ。佐々木は左ロー。さらにインロー、左ハイ。しかしブロックするケイプはワンツー。佐々木も首相撲からヒザを突く。シングルレッグから足手繰りテテイクダウン奪う佐々木。ケイプは背中を見せるとバック奪う佐々木はチョーク狙い。残り15秒極めさせないケイプはシングルレッグから上を取り返す。 2R、ワンツーから右ハイに繋ぐ左構えの佐々木。ケイプの右にヒザをマットに着く佐々木、その立ち際にケイプはヒザを突く。さらにシングルレッグからテイクダウンは佐々木! カンバリョッタ気味にバック奪うと両足を差し込むが伸ばされないケイプは佐々木の足首を掴んで上を取り返す。しかし徐々にポジショニングで上回る佐々木はサイドからクルスフィック、パウンド、マウント、リアネイキドチョークへ。しかしのどもとは死守するケイプは亀になりながらもアゴ上からのチョークも耐え、パウンドを耐えきる。 3R、懐深いケイプ。佐々木は2Rで力使ったか。ペースを落とす。詰めるケイプは右ボディストレート。そこにダブルレッグ入る佐々木にケイプは二度がぶりに成功すると腹下に佐々木を置く。立つ佐々木。左の前蹴りを放つが詰めるのはケイプ。しかし佐々木はローシングルレッグから足首を手繰りダブルレッグテイクダウン! サイドにパスするがケイプも片足を戻しハーフに。右を差す佐々木にケイプは上半身を起こしシングルレッグへ。そこにヒザを合わせ、バックを狙う佐々木だが、ケイプは正対。追う佐々木がケイプを立たせずゴング。 判定はグラウンドで何度もニアフィニッシュに近づいた佐々木が勝利した。 ◆佐々木憂流迦「ファイターをやっている以上は強さを求めてやっていく」 「マネル・ケイプ選手強くて、ナメてたわけじゃないですけど、すごい練習して来たという感じが、組んでみて思いました。あとは、試合が楽しかったっス。(対策された?)それも含めて、MMAファイターとしてレベルアップしていると感じましたね。 (実際に戦ってみて予想とは違った?)もっと極端というか、打撃しかできないような選手だったのが、グラウンドのディフェンス力だったり、タックルのテイクダウンの切り方だったりとか、あとは試合の構成も含めてレベルアップして来ていると肌で感じました。 試合中ずっと声かけられていたんです(笑)。『お前のセコンド、ハイキック打てって言ってるぞ』っつって、『おっ、マジか? 行くぞ』って打ったら、『フー!』みたいな感じだったので。面白いなって。楽しんでましたね、バックチョーク狙っていたので、ヒューズポジションとか取ってから、パウンドを囮にしてバック取ろうかなと思って、弱めにパウンドを打ってたら、ここに(頰を指して)チューして来て(笑)、そんなことしてんなら逃げろよって思ったんですけど(苦笑)。 (判定勝利だったが全て出し切れた?)やっぱりフィニッシュしたかったっていうのは思っているのですけど、それだけケイプ選手も強かったし。あとは、3Rやったのが本当に久しぶりで、3、4年ぶりぐらいになるんです。2R終わったあたりに『あれ? こんな疲れんだっけ』ってバテた部分があったのですが、フィニッシュしたかったです。 (初参戦のRIZINの印象は?)今までやってたのと違って、すごい華やかですよね。入場式の前に裏にいたんですけど、煽りとかも、心の底から盛り上がるような感じで、見てるファンの人もこれはテンション上がるなという雰囲気を感じました。 (今後の展望や目標は?)ファイターをやっている以上は、強さを求めてやっていくつもりなので、RIZINの舞台に戦う場所を移しても、世界に『佐々木憂流迦、強ぇな』と思われるような選手になっていきたいと思いますので、それをRIZINで表現していきたいと思います。 (レスリングシューズを履いた意図は?)ちょっとチャレンジなんですけど、RIZINの試合の映像を見て、みんな滑っている印象が強くて。リングチェックも含めてシューズ履いて見たらしっくり来たので。今回に関してはグラウンドがキーポイントになってくるんじゃないかと思っていたので、シューズ着用は考えてました。 (元谷の試合は見た?)最後しか見ていないです。スコッギンス、負けちゃったんですよね。さっき、裏でジャスティンにあったら、『俺、柔術下手だー』って言っていて。『そういう事じゃないだろ』って返しました(笑)。彼、(UFCで戦って)メチャクチャ強かったんですけど。元谷くん強いですね。日本人が世界の強豪に勝っていき、それをファンが見て興奮して盛り上がってくれるのは日本人として嬉しいですよね。 (元谷とも戦いたい?)オファーがくれば誰とでもやります。RIZINの舞台なんで。ファンが喜ぶ試合をしたいので」 ◆マネル・ケイプ「とてもクレバーな選手だと思った」 「とてもいい試合だったと思う。自分は体重が増えた分、腕に重みを感じて思っていた通りに試合ができず残念だったけど、いい試合ができたと思う。 (佐々木の印象は)試合が始まる前にアイコンタクトした時、相手はビビってるんじゃないかと思ったけど、実際に試合をして振り返ると、彼はとてもクレバーな選手だと思ったよ。僕が犯したミスをうまく利用したので、今日は彼の日だったということさ。具体的にいうと、もし立ったままだったらの僕が有利だったと思うけも、相手が次々といろんな技を仕掛けて来たので、正直言って疲れてしまった。相手はそれを利用して勝ったと思う。自分のミスだったので、残念だと思うけど、彼の長所が生きたということ。彼の長所はやはり立ち技から寝技に持っていくこと。立ち技はそんなに得意ではないと感じたよ。寝技に持ち込まれた段階で考えすぎたということもあった。試合前には、寝技を分析したつもりだったけど、思った通りにいかなかったのが残念だ。キックボックシングなどを用意してきたけど全てがうまくいかなかった。自分に負けてしまった印象があるね。 2018年はたくさん試合をしたから、休息をとってその後、次に向けてプランを実行したいと思う。日本にももちろん帰ってきたい。みんな素晴らしい選手でレベルがより高い。RIZINは世界一だと思っているので、自分の実績になると思う。いまは身体が悲鳴をあげてるので休んで、ゆっくり考えて、いろんなことに挑戦したい」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント