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インタビュー

【RIZIN】元谷友貴「優勝すれば今までの負けを全部ひっくり返せるので、それがすごく楽しみ」=6月13日(日)東京ドーム

2021/06/05 22:06
 2021年6月13日(日)の『RIZIN.28』(東京ドーム)「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」の1回戦で、第11代修斗世界バンタム級王者の岡田遼(パラエストラ千葉)と対戦する、前DEEP同級王者の元谷友貴(フリー)が6月5日、公開練習&囲みリモート取材に応じた。    12日前に行われた岡田のプロレスムーブの公開練習に対し、元谷は縄跳び、シャドーと対人練習は見せずに、1人練習を披露。質疑応答では、「流れ」という言葉で、オールラウンダーの岡田にペースを握らせないことを語った。  この10年間で、対日本人では21戦17勝。敗れたのは強豪のみで、堀口恭司、扇久保博正、和田竜光に判定負け、そして昨年末に井上直樹に一本負けを喫しているが、元UFCのジャスティン・スコギンズや魚井フルスイング、米山千隼、昇侍に一本勝ちするなど、実力は折り紙付き。いかに正面衝突しない岡田を、打ち合いや寝技など自分の流れに持っていくか。  元谷は「トーナメントなので、優勝すれば全部、いままでの負けをひっくり返せるので、それがすごく楽しみ」と語った。 研究されてると思うけど、試合ってなかなかそういう風にはいかないもの ──現在のコンディションはいかがでしょうか。 「すごくいいです。怪我もなく順調です」 ──縄跳びでの二重跳びを連続してこなしていました。縄跳びの効果とは? 「心肺機能やステップに効果があると思います」 ──シャドーでのハイキックは今回の試合で盛り込んでいきたいと? 「まったく考えてません。何となく蹴っていました(笑)」 ──今回の岡田戦で警戒する点は? 「何でも出来る選手なので。あまり最初に相手のいい流れにならないように気を付けてます」 ──井上直樹戦での敗戦を踏まえて、意識的に取り組んできた練習は? 「そうですね……意識したのはドリルで寝技の練習をしました。なんでいい流れに持ち込めなかったのかを考えて練習してきました」 ──上半身が大きくなっているように感じます。「力も強い」と言われている岡田選手との対戦に向け、フィジカルの強化も進んでいますか。 「今回に向けてというより、年末の前くらいからフィジカルトレーニングを採り入れて、半年くらい続いています。背筋とか全体的に鍛えていますが、数値的にも伸びています。それと走りですね」 ──フィジカルといえば、練習仲間の渡辺華奈選手から刺激を受けることもありますか。 「フィジカルがすごいなと。やっぱり海外で実績を残せるのはすごいなあと思います」 ──POD(パワーオブドリーム)での出稽古はどのような効果がありますか。 「古川(誠一)会長が打撃のいろんな技術だったりを教えてくれるのと、いま朝練習にも参加していて、すごくフィジカルが強化されています」 ──朝からK-1ファイターたちとのラントレにも参加しているのですね。さて、今回対戦する岡田選手は、修斗で大塚選手を相手にスイッチが攻撃を散らして、タイミングをズラして戦い大塚選手を攻略しました。あの試合をどう見ましたか。 「そうですね……岡田選手はチャンピオンで5分5Rの試合が多いので、しっかり落とさないように、飛ばし過ぎず、ポイントで競り勝つ、着実に勝つ戦い方をしているなと思います」 ──岡田選手は「僕が勝っているところは、相手の嫌なところで戦い続けられる性格の悪さ」だと言っていました。 「性格……それが悪いとは思わないですけど。勝つためには相手の嫌なところで戦うのが定石だと思うので。相手は頭脳戦だと言っていますが、ほんとうに頭脳戦になるかも分からないです」 ──RIZINでは3R、リング、RIZINルールと元谷選手にアドバンテージがあるのではないでしょうか。 「正直、自分がリングに慣れているとは思っていないですけど、試合のときだけリングで普段は壁なので、あまり好きじゃないです」 ──一度対戦して扇久保選手を含め、パラエストラ千葉ネットワーク勢に研究されても、それを上回る動きを見せることができますか。 「研究されて癖とかも分かっていると思うんですけど、試合ってそういう風にはなかなかいかないものだと思うので、そういうところを出していきたいです」 ──『ゴング格闘技』本誌では「自分がDEEPだと思っている」と語っていただきました。あらためてその意味を教えてください。 「自分がDEEPでずっと戦ってきて、自分はDEEPの選手だとすごく思っているので、今回、DEEP対修斗でしっかり勝ちたいと思います」 ──バンタム級トーナメントが発表されて、元谷選手の最大のモチベーションは? 「トーナメントなので、優勝すれば全部、いままでの負けをひっくり返せるので、それがすごく楽しみだなと思います」 ──ファンにメッセージをお願いします。 「東京ドームでの18年ぶりの総合格闘技の大会に出られるのはすごく嬉しいことですし、そういう大会を会場でもPPVでも見てもらえたらなと思います」 【関連記事】 大塚隆史が松嶋こよみと公開練習「新体制の練習に手応えしかない。ようやく形になってきた」 井上直樹「倉本さんの投げはヤバい」×倉本一真「直樹君には打撃が届かない」 石渡伸太郎、GP最大の潰し合いへ「ここでどうなってもいいから勝つ──その覚悟で進む」 今成正和と対戦する瀧澤謙太「リスクを冒して、今まで見せたことがないような、瀧澤謙太のオリジナルな戦い方をしたい」 矢地祐介と対戦する「北海しゃぶしゃぶ」川名“TENCHO”雄生「コロナでお店はKO寸前」「矢地は殺傷能力は高いが比較的イーズィーな相手」「ワセリンを塗るならカットマンも」 朝倉海と対戦する渡部修斗「“自分のMMA”で勝負して、寝技で“一撃”を極めたい」 朝倉未来、クレベルとの大一番に向け「この一戦に賭ける思いが違う。過去の選手がやってこなかった打撃を俺が合わせる 朝倉未来、魔裟斗のアドバイスを受け入れ「“格闘家として生きている”実感がする」「YouTube更新頻度は下がっていく可能性がある」も、魔裟斗の“王者の称号”には「共感しなかった」 朝倉海「パンチに偏っていたスタイルを変えた」よりオールラウンダーに進化「過信せず確実に勝ちに行く」 朝倉海がYouTubeでコラボした魔裟斗、ジークンドーのエッセンスを取り入れる「試合でも出したい」 扇久保博正が朝倉海とのリベンジマッチ熱望、1回戦の春日井寒天たけしとは「全然レベルが違う。KOか一本で勝ちたい」 元谷友貴と対戦する岡田遼「僕が勝っているところは、相手の嫌なところで戦い続けられる性格の悪さ」
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