2020年2月の大阪大会以来、新型コロナウイルスの影響で活動を休止していた『LETHWEI IN JAPAN』が、リニューアルして『LETHWEI×UNBEATABLE』として2021年7月22日(木・祝)東京・新宿FACEにて開催される。
2016年10月27日に旗揚げされた、ミャンマーの伝統格闘技ラウェイの日本大会『LETHWEI IN JAPAN』はベラジオコーポレーション主催、ILFA(インターナショナル・ラウェイ・フェデレーション・ジャパン)運営で開催されてきたが、今大会より主催はファーストオンステージ、運営はLETHWEI×UNBEATABLE実行委員会となる。
今大会からはオープンフィンガーグローブ着用の「アンビータブル・ルール」が導入されることも決定(従来のラウェイルールも並行)。「アンビータブル・ルール」とは、シリーズのために特別開発されたオープンフィンガーグローブを着用(名称は後日発表)。5分2Rでインターバルは2分(ラウェイは1R3分)判定あり(制限時間内に決着がつかなかった場合、計3名のジャッジが試合全体の攻防で、優勢だった選手に1票を入れる。ラウンドごとでは採点せず、2票を得た選手が勝者となる=ラウェイは判定なしでフルラウンド戦った場合は引き分け)、ラウェイの「タイム」(大きなダメージなどの際に希望すると、1試合で1回2分間休憩できるシステム)は認めず。そしてラウンドガールのリング入場を可とするなど、奉納行事のラウェイでは認められなかったルールの緩和を検討中だという。
(写真)東も引き続き参戦する 判定基準は1.アグレッシブ(攻撃的・積極的であった選手)、2.クリーンヒット(多くのダメージを相手に与えた選手)、3.リングジェネラルシップ(主導権を維持していた選手)、4.ディフェンス(攻撃を無効にする防御に長けていた選手)の順となる。
ダウンについては、10カウント以内にファイティングポーズを取れなかった場合、もしくはラウンド中に3度ダウンを喫した場合は「KO負け」。レフェリーストップやドクターストップ、1試合で一方の選手がダウンを計4度喫した場合は「TKO負け」、1カウントは2秒とする。(合計20秒)。
有効な攻撃は、パンチ(バックハンドを含むあらゆる拳を使った攻撃)、キック(ヒザを含むあらゆる足を使った攻撃)、あらゆるヒジを使った攻撃、あらゆる頭突き攻撃(選手双方の希望により、禁止とする特別ルールもあり)、頸部(首)以外への絞め技・関節技、戦略的なクリンチ(抱え込み)、頸部を支点としたものを除くあらゆる投げ技と、ほぼ全ての立ち技での攻撃が認められる。
そして反則は目つぶし(ラウェイでも反則)、金的(ラウェイでは故意でなければOK)、脊髄、女子の胸部への攻撃(ラウェイではOK)。いずれも故意であるか否かは問わない。投げ技・関節技・絞め技は頸部(首)を支点としたもののみ禁止(ラウェイではOK)。
出場決定選手はラウェイ戦績6勝3敗6分の渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)とラウェイ戦績1勝1敗6分の東修平(AACC)。両者ともラウェイルールの試合に臨む。
渡慶次は「みなさま、大変お待たせしました。バンデージで闘う渡慶次をようやく見せることができます。この日を迎えるために挑戦してきたキックボクシング、プロレスの経験を活かして、本業のリングですごい闘いを見せます!」、東は「思いきりのいい頭突きを打つのは東だけ! このドキドキを味わえるのはラウェイだけ。殴り合って勝つ、頭から飛び込んで勝つ、思いきりのいい試合で、みんなを笑顔に変える。ハート対ハートで熱く戦おう。ノー・ラウェイ、ノー・ライフ!」と、それぞれコメントしている。
また、ファーストオンステージ取締役最高顧問でラウェイ日本大会プロモーターの清水覚男氏は「この度ミャンマー・ラウェイの試合と共に、ラウェイの本質を残しながらエンターテインメント性を見直しオープンフィンガーグローブ使用の新ルール【UNBEATABLE】を7/22新宿フェイス大会から発足させる事となりました。UNBEATABLEはアジアから世界への拡大を視野に今後の大会を開催していきます。そして現在、映画『迷子になった拳』でラウェイへの関心が高まっていることを嬉しく感じています。今後ともミャンマー・ラウェイ・UNBEATABLE共にご支援頂けますようよろしくお願いいたします」、浅井甲・ファーストオンステージ代表取締役は「依然として出口の見えないコロナ禍で、ラウェイとアンビータブルを融合させた次世代型イベントを実現できることを嬉しく思います。皆様に活力を与えられる大会にしますので、よろしくお願いいたします」と、それぞれコメントを発表した。