2021年6月13日(日)に東京ドームで開催される「Yogibo presents RIZIN.28」の追加カードが1日、都内にて発表された。
アゼルバイジャンからRIZINライト級トーナメント優勝のトフィック・ムサエフが来日し、ライト級初代王座を賭けてホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)と対戦する。
▼RIZINライト級タイトルマッチ 5分3R ※ヒジありトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)ホベルト・サトシ・ソウザ(日本/ボンサイ柔術)
会見に出席したサトシは、悲願のベルト獲得に向け「次はみんなにいい試合を見せたい。見せたいのは私が柔術選手だけじゃなく、本当にMMAの選手になったところです。それからRIZINのベルトを日本にもたらしたい。そのために私は一番集中しています」と意気込みを語った。
サトシはMMA11勝1敗。2019年10月の『RIZINライト級トーナメント』でジョニー・ケースに敗れ、初黒星を喫したものの、2020年8月に矢地祐介を1R TKOに下すと、2021年3月にハードパンチャーの徳留一樹に1R 三角絞めで一本勝ち。2連勝で王座戦のチャンスを得た。
対するムサエフは、MMA18勝3敗。アゼルバイジャンの英雄として内戦から復帰して、1年半ぶりのRIZIN参戦を果たす。
2018年大晦日のRIZIN初参戦から大尊伸光、ダロン・クルックシャンクを破ると、2019年10月から開幕の『RIZINライト級トーナメント』に参戦。ダミアン・ブラウン、ジョニー・ケースを衝撃の1R TKOで下すと、大晦日2試合目となる決勝でパトリッキー・“ピットブル”・フレイレを判定3-0で下し、GPトーナメント優勝を遂げた。
散打の世界チャンピオンにも輝いたメガトンパンチ、さらにオーソドックス構えから繰り出される左ミドル、強いテイクダウン&コントロールで、2015年から現在まで無敗を貫いている。
すでに来日しているが隔離期間中のムサエフはビデオレターで「日本に戻ってきました。RIZINで必ずチャンピオンになるから期待していてください。東京ドームで会いましょう」とのコメントを発表している。
あらためて、トーナメント優勝者ムエエフとの対戦に向け、強化してきたことを問われたサトシは、「いつも私のジムでお兄さん(マルコス・ソウザ)とクレベル(カイケ)と(シュレック)関根さんとやっていて、BELLWOODジムでも打撃をよく練習してきているから打撃の自信が上がった。彼(ムサエフ)は打撃がすごく強いし、投げのデフェンスも強い。でも、自分も打撃を練習してきていて信じている。チャンスがあればグラウンドに行きたい。ヒジは試合では見せていなけど練習では使っている。(ヒジ打ち有りでも)あまり気にしない。私のプランは極め。上でも下でも柔術選手だからどこでもいい。極めたい」と、MMAで戦いながらも、最後は一本でフィニッシュすると語った。
柔術ベースで打撃の進化も見せるサトシと、嵐のような強打を誇るムサエフ。勝者がRIZIN初代ライト級王者のベルトを巻く、注目のタイトルマッチだ。