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【K-1】プロボクサーから転向し、6戦無敗の佐々木洵樹が引退を示唆「自分としてはこれで終わりかなと思ってます」

2021/05/31 22:05
【K-1】プロボクサーから転向し、6戦無敗の佐々木洵樹が引退を示唆「自分としてはこれで終わりかなと思ってます」

前日に引退を示唆、一夜明け会見でも「そういうふうにしたいと思ってます」と意志は変わっていないと話した佐々木

 2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~』の一夜明け会見が、31日(月)都内にて行われた。


 第8試合のスーパーファイト-56kg契約3分3R延長1Rで、ラット・エイワスポーツジム(タイ/エイワスポーツジム)を判定2-0(29-29、30-26、30-27)で破り、デビュー以来の無敗記録を「6」に伸ばした佐々木洵樹(POWER OF DREAM)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。

 試合直後のコメントで「勝ったって言える試合じゃないような内容で勝って、自分としては、分かんないですけどこれで終わりかなと思ってます。会長と話してですけど、今後はちょっと、選手としてどうするかという感じですね。こういう試合をしてお金を取れるもんじゃないし、K-1という舞台がどういう舞台か自分は分かってるので、結果それでこういう感じで終わっちゃったんで。という感じです」と、引退を示唆していた佐々木。


 そのことについて改めて聞かれると「昨日終わってみて、率直な感想というか、あのまま伝えたままっていう気持ちで、今日の朝からずっと古川会長と話をしてきました。気持ちとしてはバックステージで言った感じだったんですけど、会長としては『俺が無理だと思ったら辞めろっていうのは、すぐ言う』って伝えてくれたんですけど。まあ、最後にちょっと自分で自分を見つめ直したいみたいな感じも伝えたんですけど、『オマエな、30歳になるけど早い。30歳で見つめ直すのは甘すぎる』みたいな感じで言われましたね」と、古川会長にも伝えたという。

「また古川会長と話す機会を設けてからというか。ファンのみなさまには申しわけないんですけど、あらためてちょっと伝えたいなっていうのは思ってます」と、結論は話し合ってからとする。


(写真)ルールを理解していなかったか、組み付きを多用したラット

 なぜそういう想いになったのかを聞かれると「K-1のKはKOだと思ってるので、その中でああいう試合になって。今回『生き様がファイトスタイル』っていうポスターを見直したときに、ラット選手の生き様がアレだったんだなって、逆に勉強させてもらったというか。K-1の舞台ですけど、ああやって警告されてもやり通す強さが、自分にはなかったのかな、あったら倒せたのかなとか、いろいろ考えました。一番は人を感動させるような試合ができなかったっていうのが、そう思ったきっかけでした」と説明。


 いつから考えていたのかと聞かれると「もちろん、試合前から盛り上がる試合、勝つ前提でやるっていうのは、ファイターみんなそうだと思うんですけど。あとはまあ、やってる最中も思いましたね。う~ん……。あそこで組みつかれてイライラしてる、弱い自分が出て。あそこで(武居)由樹くんだったら、ああいう選手には遊ぶというか、何かうまいことやるんだろうなとか、そういうのをふと考えながら(苦笑)。やっぱ、自分の絶望さというか、そういう感じでしたね」と、試合中に脳裏をよぎったという。

 タイ人のムエタイ選手と戦い、「自分で蹴ってみても足の甲がメチャクチャ鉄みたいに固くて。右のミドルも固かったので、本当に練習してきて作り上げた身体だったんだなと思います。会長にもあのあと、『ああいう相手は難しい』っていうのは伝えてもらいましたね」ということを感じたという佐々木。


 そういう相手を倒しきるという課題をクリアせずに、このままグローブを置いてもいいのか、と聞かれると「そこは……そうですね(苦笑)。申しわけないんですけど。あれからファンのみなさまにもいろいろコメントをもらって、本当にうれしかったんですけど、そういうふうにしたいと思ってますね、今後については。会長の名前ばっかり出して申しわけないんですけど、本当に自分は会長がいなかったらここまで来れなかったと思ってるので。すみません」と、現時点では引退する意志が強いことを明らかにした。

 佐々木は元プロボクサーで、OPBF東洋太平洋フェザー級13位、日本フェザー級7位になった実績を持つ。2019年2月からKrushに参戦すると、11月には晃貴を判定で破り、僅か3戦目にしてKrushバンタム級王座に就いた。2020年12月にK-1初参戦を果たし、今回がK-1での2戦目だった。

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