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【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈“ポンコツの拳”でKO勝ち「一発で仕留めたことに自分を褒めたい」

2021/05/23 16:05
【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈“ポンコツの拳”でKO勝ち「一発で仕留めたことに自分を褒めたい」

2度目のKO勝ちから一夜明けて、まだ興奮冷めやらないというぱんちゃん

 2021年5月22日(土)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2021 vol.2』の一夜明け会見が、23日(日)都内で行われた。

 セミファイナル(第8試合)のスーパーファイトKNOCK OUT-BLACK女子 46.5kg契約3分3R延長1Rで、J-GIRLSピン級&WMC日本女子同級王者MIREY(HIDE GYM)を1R2分30秒、右ストレートでKOしたKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。


「めちゃめちゃ嬉しいです。単純な言葉に尽きます。まだ興奮しています。パンチでも蹴りでもヒザでもダウンを取れる自信があったからこそ強気な発言をしました。それでも自分の想像以上でしたね。一発で倒れるとは。会長も言っていたんですが、私も思っていた以上のいい結果が出たと思っています」と、前夜のKO勝ちした興奮がいまだ冷めやらぬ様子。

 フィニッシュのパンチに関しては「正直、この右が打てなくて。試合が終わった今だから言いますけれど、1週間前にやっと打てるようになりました。激しい練習をすると水が溜まって、1週前に抜いてもらってようやく打てるようになって3割しか出せない状態で。ぶっつけ本番でやりますと言っていて、試合で打てました。そのポンコツな右でKOできたのが嬉しい。エアーでやっていたのがぶっつけ本番でできたのが自信になりました」と、11月の試合で負傷して手術した右拳がまだ万全ではなかったと告白。


「4月の時(今回に延期となった)は6~7割打てました。その後、ひどくなって追い込みで3割くらいしか打てなくて。スピードを速くして、ワンツーとワン・ツーとか、3パターン作って、普通のワンツーを最初にたくさん見せて、いけるってところで速いテンポのワンツーを打てたので、対策していたのがそのまま出たので自分を褒めたい」と、テンポが違うワンツーを3種類用意してきて、それがハマったという。

 パンチで倒したのは「試したかったのがあります。ボクシングを習っていたので。私は蹴りの選手なので蹴りでも倒せると思っているので、どっちでもダウンが取れる選手になっていきたい」と、今回はパンチを試したかったのがあった。


 KOした時は「私もビックリしました」と言い、「ぶっつけ本番なので。前日対面した時に私の身長が伸びていたのか、予定よりアゴが下だなと思ったんです。今までアゴの位置を確認せずに打っていたんですよ。今回、右の拳の状態も良くないので見えた時しか打ってないんです。アゴの位置を直前で会長にしゃがんでもらって確認して、そこがピッタリ合いました。アゴを打つって大事なんですね。プロ10戦目で初めて知りました」と笑う。

 4月から延期が決まった時は、泣きながらやけ食いのカップ麺をすするほどショックを受けていたが「私はパンチは凄い力む癖があるので、ジムの先生と会長に直してもらって。1カ月前に比べてパンチが伸びるようになりました。あとはカウンターを意識して練習していました。1カ月延びて、自分が伸びないと意味がないと思って4週間追い込みました」と、結果的には1カ月延びたことが成長につながったという。


 会見に同席した宮田充KNOCK OUTプロデューサーは、次の試合は7月に予定していると発表。それまでに右の拳は完治するのかと聞かれると「大丈夫です。練習でも打ち抜く100%の練習はできませんが、イメージして拳がダメになっても練習はできるので、今年1試合しかしてないので経験を積みたいです」と、拳が100%の状態になっていなくても試合はしたいと希望。

 ぱんちゃんが今回何より嬉しかったのは「計量の記事よりも試合が注目されたこと。今までは計量ばかり注目されて、試合が注目されなくて悲しかった。ファイターとして嬉しいです。10戦目にしてファイターとして認められた感じです」と、KO勝ちのインパクトを身に染みて感じたとする。


 試合後の涙は「半年間この日のために頑張ってきたから。1週間前まで拳が打てない状態で、そのポンコツの拳で一発で仕留めたことに自分を褒めたかった。自分を信じてよかったです」との喜びからだったと笑顔を輝かせた。

 そして「応援してくれている人が増えているのがモチベーションにつながります。今後も応援お願いします」とファンへメッセージを送った。

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