第2代クルーザー級王座をトーナメントで争う(左から)杉本、谷川、中村K-1プロデューサーを挟んでRUI、サッタリ
2021年7月24日(土)東京・後楽園ホール『Krush.127』の記者会見が、5月21日(金)都内にて行われた。
今大会では4選手による「第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」がワンデーで行われる。初代王者K-Jeeが返上したタイトルを、杉本仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)、谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)、RUI(K-1ジム福岡チームbeginning)、サッタリ・ウィラサクレック(WSRフェアテックス・イラン)が争う。
杉本はプロデビューから無敗の快進撃を続けていたが、9戦目でK-Jeeに敗れて初黒星。その後も4勝(4KO)でK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントに臨むも準決勝で敗退。2019年のKrush初代クルーザー級王座決定トーナメント準決勝でK-Jeeに敗れて試合から遠ざかり、クルーザー級で戦える身体を作って2020年9月に約1年4カ月ぶりの復帰戦で加藤久輝を延長戦の末に降した。戦績は13勝(9KO)3敗1分。
谷川は2016年正道会館第14回ウェイト制全日本空手道選手権大会重量級準優勝、第1回&第3回真正会全日本空手道選手権大会重量級優勝の実績を持ち、極真会館にも挑戦して2016年第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会重量級4位、2016年第48回全日本空手道選手権大会7位入賞の成績を収めた。2017年5月にキックボクシングでプロデビューし、2020年3月よりK-1 JAPAN GROUPに参戦。今年3月にはRUIを判定で破っている。戦績は5勝(2KO)4敗1分。
RUIは193cmの長身を誇るサウスポーで2017年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2019年の初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントでは1回戦で愛鷹亮を3R2分31秒、顔面ヒザ蹴りでKO粉砕。5月の準決勝では植村真弥を判定3-0で破り、決勝へ勝ち上がったが元同門のK-JeeにKOで敗れた。その後、2020年1月に中平卓見をKOしたが、11月K-1福岡大会でANIMAL☆KOJIにKO負け。K-1ジム福岡に移籍して臨んだ今年3月の試合では谷川に敗れて連敗中。戦績は13勝(5KO)10敗1分。
サッタリはWAKOアマチュアムエタイ世界ミドル級王者、ムエタイ・プレジデントカップ2012優勝、ムエタイ・アジアンビーチゲーム2014優勝、ムエタイ・アジアインドア&マーシャルアーツ2017優勝などの実績を持ち、プロ戦績は13勝(6KO)1敗。2020年10月のKrushに初参戦を果たすと谷川を右フックでKO、今年3月のK-1では加藤久輝をもヒザ蹴りでKOした。
優勝候補と目されるサッタリは「自分はより強くなるために毎日練習を積み重ねております。このトーナメントに参加できることを嬉しく思っています。K-1のベルトを狙うためのいいスタートだと思っています」と挨拶。
初戦での対戦が決まったRUIは「前回3月から時間が経って復帰戦でトーナメントを組んでいただきありがとうございます。1回戦からいきなり優勝候補。事実上の決勝戦だと思っています。これに勝てば波に乗れると思うのでベルトは俺がつかみます」と、打倒サッタリを宣言する。
谷川は、テレビ中継のゲスト解説を務めていた関根勤が谷川を「貴乃花に似ている」と指摘したことから「K-1の横綱」「K-1の貴乃花」を名乗るようになり、この日も突っ張りで登場。「K-1 JAPAN GROUPに参戦してまだ日が経ってない僕を選んでくれてありがとうございます。ここがゴールではないので、ここでベルトを獲って次のステップにどんどん勝ち進んでいきたいのでまずはここをしっかり獲りたい」と、通過点に過ぎないとする。
初戦での対戦が決まった杉本は「2回目のトーナメントですが、前回獲れなかったのもあって、今回4人の中では一番実績とトーナメントの経験もあるのでここは自分が獲りたいと思っています」と“今度こそ”を口にした。