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【K-1】再起戦の不可思が第1試合出場を直訴、9年ぶり復帰の田村陽典は「殴り合って倒し合うような試合がしたい」

2021/05/19 00:05
【K-1】再起戦の不可思が第1試合出場を直訴、9年ぶり復帰の田村陽典は「殴り合って倒し合うような試合がしたい」

KO負けから再起する不可思(左)は9年ぶりに復帰する田村と対戦

 2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の対戦カード第一弾が、5月18日(火)都内にて行われた記者会見で発表された。

 スーパーファイトのK-1スーパー・ライト級3分3R延長1Rで、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)が田村陽典(PURGE TOKYO)と対戦する。


 不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。9月には平山迅に3度もダウンを奪われる惨敗を喫し、12月は鈴木勇人と倒し倒されの激戦を演じてKO勝ちしたが、今年3月には山崎秀晃に1R1分10秒、KO負けを喫した。戦績は40勝(17KO)16敗2分。


 対する田村は12歳でキックボクシングを始め、19歳でプロデビューした現在35歳。地元・九州でキャリアを積み上京。様々な団体で試合を重ね、2012年2月にはKrushにも参戦した(山崎陽一にKO負け)。2012年の試合を最後に福岡へ戻り、2018年に福岡に自らのジムをオープン。PURGE TOKYOで練習を積み、今回復帰することとなった。戦績は12勝(9KO)9敗2分。

 不可思は「前回は1Rでやられちゃって、結果は悪かったんですけれど、短い中でも自分は手応えとか収穫みたいなのはあった。それをしっかり結果として出して、見せていきたいと思っています」と敗戦を糧にすると話し、田村は「誰なんだという感じでしょうけれど。自分も9年ぶりの試合ということで、いきなりこんなK-1の大きな大会で、不可思選手という素晴らしいファイターが相手です。また、地元福岡ということで、K-1の関係者の方には感謝しております。不可思選手は再起戦ということで、さっさと僕を倒して次の試合のステップにしていこうと考えてると思うんですけれど、自分もやっと試合ができるということで、ただじゃ負けるつもりはないですし、ここから成り上がろうと思っています」と挨拶。


 お互いの印象を聞かれると、不可思は「試合映像をいくつか観たんですけれど、ゴツゴツしたファイトスタイルの選手だと思いました」、田村は「どんな状況になっても一歩も退かないで、ガンガン前に行く、自分がファンとしても好きな選手なので、凄く光栄に思っています」とそれぞれ評した。

 前回負けても収穫があったとコメントした不可思。その理由を聞くと「前回、試合に向けてやってきたことや作戦とかがあったんですけれど、試合が始まって向かい合った時に、思ってたよりいけるなという感覚があって。そこで作戦を無視して、楽しみにいっちゃって。熱く倒しに行くっていうのが僕のいいところではあると思うんですけれど、冷静にやれていればもっといい試合が見せられたという手応えがありました。


 言葉で説明するのが難しいですが、実際のリングの上で向かい合った感覚が、思ってたよりもいけるなという感じがありましたね。そこで行ってしまったっていうのは自分の甘さなので、そういうところは反省して、これからに活かしていきたいなという感じです」と、アツくなりすぎたことを反省。

 不可思は福岡だが「生まれて3カ月で引越しちゃったので、あんまり地元感はないんです」という。しかし、「僕の親父が福岡の人間で、それで福岡にも親戚がいるので、そういう人たちにも観てもらえる機会なので福岡で試合ができるのは凄く嬉しいです」とした。


 一方、田村は9年ぶりの復帰戦について「PURGE TOKYOの矢口トレーナーと今年の夏くらいに復帰できるようにということで話してたんですけれど、いきなりK-1が決まって。しかも不可思選手ということで、ちょっと夢みたいな感じだったんですけれど、出るだけじゃ終わらずに、ここから頑張ろうと思っています」とやる気十分。


(写真)中村Pに福岡のお土産を渡す田村

「不可思選手が山崎戦を振り返って殴り合ってしまったみたいな感じで言いましたが、自分も殴り合ってしまうので。そういう作戦とか考えずに、どっちが強いか、殴り合って倒し合うような試合がしたいですね」と、不可思と打ち合いたいと宣言した。


 質疑応答が終わると、不可思は自らマイクを持ち「僕、火をつけるのは得意なので、中村プロデューサー、よければ福岡大会の第1試合をやらせてほしいなと思っています。どうでしょう?」と、第1試合での出場をアピール。

 これを受けて中村Pは「前々回、両国大会の第1試合で不可思選手の試合を組み、鈴木勇人選手と壮絶な試合で会場もすごく盛り上がったので、あの時はハマッたなと思いました。田村選手はどうですか、もし第1試合でやるとしたら?」と田村に尋ねると、田村も「ぜひ、やりましょう。地元、盛り上げます」と望むところ。

 2人の言葉を受け、中村Pは「分かりました。このあとも対戦カードが決まっていきますが、第1試合の有力候補ということで考えさせていただきます」と、両者の意思を預かった。

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