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【K-1】安保瑠輝也が復帰戦でYahoo!ニュース総合ランキング2位のKO劇男・幸輝とウェルター級戦

2021/05/18 23:05
【K-1】安保瑠輝也が復帰戦でYahoo!ニュース総合ランキング2位のKO劇男・幸輝とウェルター級戦

安保(左)がウェルター級に階級を上げ、KrushでインパクトのあるKO劇を生んだ幸輝と対戦

 2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の対戦カード第一弾が、5月18日(火)都内にて行われた記者会見で発表された。

 スーパーファイトK-1ウェルター級3分3R延長1Rで、第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也(team ALL-WIN)と初代九州プロキックボクシングスーパー・ウェルター級王者の幸輝(インタージム)が対戦。


 安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代王座に就いた。12月28日にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。しかし、9月の3度目の防衛戦で山崎秀晃に初回KOで敗れて王座を失った。今回からウェルター級に階級を上げ、これが再起戦となる。19勝(9KO)5敗。


 幸輝は沖縄のTENKAICHIで活躍するキックボクサーで、昨年10月には新日本キックボクシング協会に参戦。リカルド・ブラボにTKO負けを喫している。4月のKrushに初参戦すると、FUMIYAを1R2分7秒、打った幸輝が勢いで前へ倒れるほどの強烈な右ストレートでKO勝ち。この試合のニュースがYahoo!総合ランキングで2位になったほどの衝撃KO劇だった。

 K-1 JAPAN GROUP2戦目にして名前のある安保との対戦が決まった幸輝は「まず、地元九州でK-1福岡大会に参戦できることを非常に嬉しく思っています。対戦相手の安保選手は名前も売れていて、実力もあるファイターなので凄く楽しみです。試合が決まったからにはしっかり倒して、自分の名前を売っていきたいです」と、この一戦で名を売りたいとする。


 安保は「10カ月ぶりの試合になります。安保瑠輝也の復帰戦を楽しみにしてくださった皆様、大変長らくお待たせしました。怪我の手術の回復も順調で、相手は誰だか知らないですけれど、ウェルター級のベルトを獲るために目の前に立ちふさがる選手は全員ぶちのめします」と勇ましくコメント。

 ウェルター級での第一戦について安保は「右の拳が治ったので順調に殴れていますし、動き自体はスーパー・ライトが正直減量がだいぶキツすぎたので、かなり良くなると思います。まだ10カ月ぶりの試合になるのでやってみないと分からないですけれど、とにかく試合を楽しみにしてほしいなと思いますね」と、減量苦から解放されてよくなると予想。


 1月の試合を欠場することになった右拳の怪我については「今月から殴れるようになってきて、7月にはほぼ全開で右拳で殴れるかなって感じ。約5年間ぐらい右の拳に違和感があって、頭を殴らないように気を使いながら試合してたので、それが改善できたので自分でも凄い楽しみですね」と、不安が解消されて右のパンチを全力で打てるのが楽しみだとした。

 現在空位となっているウェルター級王座をについては「当初、去年の9月に山崎(秀晃)選手に負けてしまって、スーパー・ライト級で(再戦)とその当日のバックステージで言ったんですけれど、いろんな人と話をしていく中で、スーパー・ライトで全員倒してきたんでね。その倒してきた選手をもう一回倒していって山崎選手にたどり着くよりも、1階級上に上げて、自分のベストな動きのできる階級でチャンピオンになって実力を示し、山崎選手とキャッチウェイトで試合をしたいとK-1 AWARDSでも言ったので、そこで試合ができれば最高かなと思っています」と、ウェルター級王者になって山崎と契約体重で王者対決をしたいとする。


 会見では中村拓己プロデューサーから「瑠輝也選手にとっても危険で危ない試合になる」との言葉があり、それを聞いた安保はほくそ笑んでいたが「う~ん、特に何もないです。そもそもK-1 JAPAN GROUPで1試合しかしていない選手で、どっかのチャンピオンなんですよね? 正直、名前すら聞いたことないし、ホンマに格闘技やってきたんかっていう感じなので。マジで興味ないですけれど、ウェルター級のベルトを獲るためにはこの初戦、落とすわけないですけれど、何が何でも落とせないのでぶちのめしたいと思います」と、自分が勝つのは当然だとコメント。

 これまで安保は180㎝の長身がアドバンテージになっていたが、ウェルター級ともなると同じかそれ以上の相手が多くなる。実際、データ上では幸輝も同じ180㎝だが、並ぶと幸輝の方が身長で上回っていた。


「確かに初めて自分より背の高い選手と戦いますね。それも一つ今までと違うところで。でも、あまり言い訳したくないんですけれど、減量苦で2R終盤に動きが落ちているのは自分でも思っていたので、それを改善できるのは凄い楽しみというのがあります」と、それよりも減量苦から解放される方が自分にとっては大きいという。

 階級を上げることによって、これまでの飛び技やハイキックを駆使するダイナミックな動きは変わってくるのかとの問いには「スタイルはそんなに変わらないんじゃないですか。継続してスピードとキレが自分の武器だと思っているので、それを3R終盤まで出せるんじゃないかって思っています」と、1Rでの強さを3Rまで出せるようになると答えた。

 一方、幸輝は安保との対戦オファーに「正直ビックリして、本当にこんなビッグネームの人が来るのかって驚きました。対戦を受けてくれて安保選手には本当に感謝しています」と驚いたと言うが、「自分のパンチが当たれば絶対倒れると思うので、しっかり当てたいと思います」と安保を倒す気は十分。安保の挑発的なコメントについては「知られていないのはその通りなので。自分は尊敬している選手だったのでしっかり勝って、自分の名前を売っていければと思っています」と謙虚に答えた。

 口調は静かだが、自分の名前を売りたいと野望に燃えている幸輝。そんな相手をどう思うかと聞かれた安保は「いや、謙虚すぎて。ノーコメントで」と苦笑した。

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