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【K-1】「リニューアルした私よ。リニューアル優です」女子ファイターの名門移籍で「全然違くなった私を見てほしい」

2021/05/13 22:05
【K-1】「リニューアルした私よ。リニューアル優です」女子ファイターの名門移籍で「全然違くなった私を見てほしい」

女子の名門ジムでリニューアルした優(左)が移籍第一戦に臨む (C)K-1

 2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~バンタム級日本最強決定トーナメント~』(5月23日の東京・大田区総合体育館から延期)にて、スーパーファイトの女子アトム級3分3R延長1RでMOE(若獅子会館)と対戦する優(NEXT LEVEL渋谷)が公開練習を行った。

 優は中学・高校と陸上部に所属し、インターハイで4位の実績を持つ。30歳を過ぎてからキックボクシングを始め、現在は代官山にある美容室のオーナーでありアイリスト(アイメイクアーティスト)。2017年5月にKrushでプロデビュー。2019年11月にチャン・リーから勝利するも、2020年7月の「第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント」準決勝で菅原美優に敗れ、11月の山田真子戦でも敗れて戦績は2勝5敗1分となった。


 公開練習では2分1Rのミット打ちを披露した優。現在の調子を聞かれて「ぼちぼちでんがな(笑)」と冗談を交えつつ、軽快な動きで順調な仕上がりぶりを見せつけた。今回の試合から所属ジムを北斗会館押上道場からNEXT LEVEL渋谷に変更。心機一転の再スタートとなる。「これから先、また試合をするって考えた時に、自分の状況とか環境を一回変えないとこれ以上は行けないかもって考えたので」と、出稽古先だったNEXT LEVEL渋谷への移籍を決断。

 NEXT LEVEL渋谷は現Krush女子フライ級王者・壽美が所属し、女子のチャンピオン・強豪を数多く育ててきた女子ファイターの名門。

「ぶっちゃけ言って凄い近いし、なんで最初からここにしなかったんだろうって思って(笑)。その時点で凄い引っかかってた何かが一個解けた感じがしたんですよね。スッキリというか、落ち着いたというか、これでようやくスタートラインに立てたなっていう気分になれたので良かった」と、移籍したプラス効果で試合に挑む。

 K-1に参戦するのは昨年11月のK-1福岡大会に続きこれが2度目だ。前回の山田真子との試合は初めての大舞台だったものの、「もうワクワクして、遠足に行くみたいな感じ(笑)。実際福岡だったから、そういうのもあってワクワクしてました。試合も凄い楽しかったですし、負けちゃったけど、『まあいいっか』みたいな(笑)」と満喫できた様子。


「悔いはありますし、やってきたことができたかって言うと全然できてないですし、試合だけの点数で言ったら10点もいかないぐらい」と試合自体の自己採点は辛めだったが、「いい歳だし、みんなも勝ったところを見たかったと思うんですけど、今いろんな人が大変な時期でどこにも行けず苦しんでいる中で、少しでも楽しんでもらえたっていうところで考えたら百点満点かな」と、観客を満足させたという部分に関しては自信を持っているようだった。

 今回の対戦相手であるMOEは、昨年参戦した第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメントにも出場していた選手だ。そのMOEを「実際に何回もお話をしたこともあるし、トーナメントの時もちょっと話をしていたので、格闘技が好きなんだろうなっていうのが伝わってくる。気持ちがそういうところで強いかなっていう感じはします」と評した優。

 MOEはテクニシャンタイプの選手だが、「ゴタゴタしたような、見ててつまんねえなっていう試合にはならないと思います」と試合をイメージしているようだ。

 今大会ではこの試合以外にもMIOvs菅原美優の女子の試合が組まれている。K-1にも女子選手が続々参戦するようになり盛り上がりを見せているが、優もその盛り上がりを支えている一人だ。「『女子はK-1が一番熱いね』って言われればいいかなと思いますね」と現在の状況を見ている優だが、「そんなに『引っ張ってってやる』っていう意識はぶっちゃけあんまないですね。自分の好きにやれりゃいいかなと思います」と周囲は意識していない。

 MIOvs菅原の試合も「自分のことで精一杯でしょ? 意識なんてしてらんないっすよ」と意識することもないようで、「私は自分と戦ってるんですよ。自分の納得する結果をいつも追い求めてるだけなので、他の選手がどうのとか、他の団体がどうのとか、女子がどうのとか、あんまりどころか全く気にしてない(笑)」と、常に自分と向き合っているということを強調した。

 そんな優が今回の試合でアピールしたいのは、「リニューアルした私よ。リニューアル優です。今までとは全然違くなった私を見てほしいですね」と、自分と向き合う中で築き上げた新しい自分だ。「今までと全然違うじゃんっていう自分を客観的に見たい、試合をしている中で。『ああ、全然ちゃうやん』、『めっちゃ動きええやん』、『やってんの間違いじゃなかった!』っていうのを試合で実感したいですね」と語った。

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