1年前の失神KOの雪辱をオープンフィンガーグローブ戦で晴らしたい松本 (C)RISE
2021年5月16日(日)無観客大会として開催される『Cygames presents RISE on ABEMA』にて、WPMF世界スーパーライト級暫定王者・山口裕人(山口道場)と今大会で試験的に初導入されるオープンフィンガーグローブ(OFG)使用によるRISEルールで対戦する元新日本キックボクシング協会ライト級王者・松本芳道(KIKC-DIET吉野町)が、10日(月)都内にてオンライン取材に答えた。
当初、松本は公開練習を行う予定だったが直前にキャンセル。その理由を聞かれると「あんなヤツのためにいちいち練習見せるのはめんどくさくて。試合で見せますよ、全部」と公開練習をするに値しない試合だとする。
OFGを着けた感触は「感触はいいですね。当たれば倒れるんじゃないかって。ジャブでも倒れるんじゃないかって感じです。ボクシンググローブだとクッションがあるからガードすれば効かないと思うし、あとガードの隙間から入ってこないけれど、OFGだと入って来るし、ガードしても衝撃が来るので一発が仇になりますね」と、ボクシンググローブとは全く違うとの感想。UFCやONEの試合を見てOFGの打撃を研究しているとも。
「試合スタイルは俺だけ殴って殴らせない感じです」とニヤリと笑い、「もらわないように当てるのを考えてやってきています」とした。今回OFGで試合をする山口兄弟、YA-MANはこれからもOFGで試合をやって行きたいと希望しているが、松本は「やってみて楽しければ。俺は別にどっちでもいいです」と素っ気ない。
今回7カ月ぶりの試合となったのは「前回、前々回としょっぱい試合をしたので、今年からずっと毎日走ったり練習してきたから、それでトシを取っていても大丈夫だよってところを見せたい。去年どうしようもない試合ばっかりだったので。前回までは試合が決まってから練習する感じだったんですよ。トシを取るとそれではダメですね。だから今年は変えたんですよ、悔しかったから」と、練習環境を見直して取り組んできたという。
(写真)4月15日に行われた会見では山口と乱闘
その結果「アイツ死にますよ。前回とは全然違う」と予告する。
山口と松本は昨年7月12日に開催された『Cygames presents RISE on ABEMA』の第1試合で激突。山口が1R1分20秒、左フックによるKOで圧勝している。今回はその再戦となった。
「絶対にやり返したかったので、まさかこんなに早くできるとは思わなかったですね。アイツとやらせてくれてありがたい」と、再戦は望むところだった。「前回は「ガチスパーが1回もできなかったんですよ。自粛期間もあって対人練習が出来なかった。その前から試合が決まらないとやらなかったですけれどね」というのが敗因だったとする。
4月15日に行われた会見では乱闘騒ぎに発展したが、それは松本が先に手を出したからだと山口は証言。松本に聞くと「あれはアイツが先に肩を押してきたから蹴り返しちゃったんだよね。我慢できなかった」と悪びれることなく笑う。
これで因縁はさらに深まったのではと聞かれると「元から因縁はあったので。別に倒すだけですよ。俺が殴って殴らせず。一発当たったら終わっちゃうかもしれないよ」と答え、「OFGでやるのは怖さもあるけれど、アイツとやれるのにはワクワクしかない。アイツを殴れるのはね。壮絶な試合になるかは分かりませんが、俺が倒します」と、KOでのリベンジを誓った。