2021年5月16日(日)無観客大会として開催される『Cygames presents RISE on ABEMA』にて、RISE QUEENミニフライ級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで王者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)に挑戦するAKARI(TARGET)が10日(月)都内所属ジムにて公開練習を行った。
2分2Rで、シャドーと寺山に対抗してかオープンフィンガーグローブを着用してのミット打ちを披露したAKARIだが、ほぼジャブ、右ストレート、ワンツーのみで手の内を隠した内容だった。
その理由を聞かれると「どうですかね。寺山選手があんな感じで公開練習したので私もオープンフィンガーグローブでやろうって。そんな感じで」と、寺山も手の内を見せなかったのでとの駆け引きだったようだ。
2019年9月にプロデビューして以来7戦全勝、1年8カ月でタイトル挑戦まで辿り着いた。「自分的には『やっと』という気持ちが大きいです。自分の実力で(挑戦権を)勝ち取れたので『やっと』という想いが大きい。(3月の挑戦者決定)トーナメントに出ていた3選手はどの選手とやっても危機感はあったので、初めてのワンデーだったし、勝ち上がれたのは大きかったと思います」
挑戦者決定トーナメントでは「私は大丈夫かなって気持ちが大きかったですけれど、周りは絶対に優勝するっていってくれていたので、やっぱりねって感じでした。良かったね、成長も見えたし、と言ってもらえたのが嬉しかった」と周囲からは自分が思っている以上の評価をもらえたという。 成長したと思う部分は「前々から課題にしていた緩急をつけるのはもう少しあってもいいかなと思う。それはちゃんとできるようにやってきたので。あとセコンドの声を聞いて出すって連携がとれてきました。大倉選手との試合で1、2Rはペースを掴めなかったけれど3Rで自分のペースで3分試合運びが出来てポイントを取れたのでそこは大きい」ことをあげた。
幼い頃からの師匠である神村エリカとの追い込みはすでに終了し、「ただただしんどかったです。エリカ先生と一緒だったから乗り越えられました。一個の山は越えたって感じですね。もう何回泣いたか分からないですよ。プレッシャーも責任もあるので。それを背負っています。泣きながらやりきりました」と、キツい練習をやり抜いたことでの自信もある。
8日に行われた寺山の公開練習は、公開と同時に見たと言い「イライラしているのかなって感じです。そんな顔するんだ、そんなこと言うんだって感じですね」との感想。
「気になったのは、私がSNSで煽ったりすることに『強めの発言は自分にもプレッシャーがかかると思うので、凄いなって思いますね』って言ったこと。自分にプレッシャーを与えるから言えないんだって感じました。プレッシャーも背負えないなんてチャンピオンらしくないなって思いましたね」と、毒舌ぶりを発揮する。
「自分にプレッシャーがかかる発言ができないっていうのが引っ掛かります。チャンピオンなんだから自信を持っていけばいいのにと思って。寺山選手も実力あるのに、試合も自分でここまではできないと決めるのではなく、成長過程を見せていく気がないのかって思います。そういうのが私の理想のチャンピオン像。ファイトスタイルはそれぞれあるけれど、私は魅せられるチャンピオンになりたいなっていうのが大きいです。寺山選手はもっと自信を持った方がいい。発言も含めて。チャンピオンが『私は出来ないので』ってなると、全体ができないようになる。だからチャンピオンの器じゃないと思います。私がチャンピオンになって盛り上げます」と、辛らつな言葉を投げかける。
今回は3分5Rのタイトルマッチルール。AKARIにとっては未知の領域となるが「私の中でぶっ倒して終わるというのがあるので、1Rから5Rまで戦うつもりでいますが、その中でも必ず倒そうと思っているので、5Rに不安、スタミナの不安はないかなって感じです。私は倒しに行くつもり。3分5Rが短くなるかは私次第。ボコボコにするつもり」と宣言した。
「ベルトを巻いている姿も、負けた姿も想像しているのでメンタルはバッチリです」と精神面も準備が整っている。寺山が自分よりも優っていると思う部分はとの質問には「手足が長いので自分のリーチをしっかり使ってくると思う。寺山選手も強い選手とやっていて自分のペースを作るのが上手い」と評し、逆に自分が優っている部分に関しては「ここってよりは試合の流れ、全体を見てここが良かったねって見つけてもらうのでもいい。私はどこが不得意とかないので、全体的に見てもらえれば分かるかなって感じです」と自信満々に答えた。