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レポート

【Bellator】RIZINとも提携、ウェルター級はロリマクがフィッチ相手にドロー防衛、女子はマクファーレンがTKO勝ち、ベンヘンは超スクランブル戦を制す!=Bellator 220

2019/04/28 11:04
RIZINとも提携中のBellatorが、スコット・コーカー代表のお膝元、米国サンノゼのSAP Centerにて「Bellator 220」を開催した。 Bellator世界ウェルター級選手権試合&ワールドGP準々決勝として、ローリー・マクドナルド(王者/カナダ)とジョン・フィッチ(挑戦者/米国)が対戦。打撃を被弾しても食らいつくフィッチのテイクダウン&パウンドに苦しめられたマクドナルドだが右ストレート、ヒジ、右の蹴りを効かせて5Rスプリット判定1-2で辛くもドロー防衛。6月14日のニューヨーク・マジソンスクエアガーデン大会でのGP準決勝でネイマン・グレイシーと対戦することになった。 Bellator世界女子フライ級選手権試合では、イリマレイ・マクファーレン(王者/米国)とヴィータ・アルテガ(挑戦者/米国)が対戦。3Rにマクファーレンが中腰からガードを取るアルテガに強烈なヒジ打ちで出血させTKO勝利、フライ級王座を防衛した。 今大会の白眉は、ライト級で行われたベンソン・ヘンダーソンvsアダム・ピコロッティ。ロジャー・フェルタ、サッド・アワッドに連勝中の元UFCヘンダーソンが、リアネイキドチョーク(RNC)の使い手として名を馳せるピコロッティと超絶的なスクランブル戦を展開。試合は判定となり、ピコロッティのRNCを再三防ぎ、ギロチンでニアフィニッシュの場面を作ったヘンダーソンが接戦を制している。 また同じく元UFCで前戦でRIZIN帰りのワジム・ネムコフに敗れているフィル・デイヴィスが、前戦でキング・モーにKO勝利しているリアム・マクゲリーに3Rネッククランクで勝利している。 なお、日本ではDAZNで生中継され、宇野薫が解説を務めた。 ▼Bellator世界ウェルター級選手権試合&ワールドGP準々決勝 5分5R△ローリー・マクドナルド(王者/カナダ)[判定0-1]※46-48,47-47×2△ジョン・フィッチ(挑戦者/米国)※マクドナルドがドロー防衛。GP準決勝でネイマン・グレイシーと対戦へ 1R、いきなり詰めるマクドナルドはワンツーの右ストレート! 金網詰まるフィッチはシングルレッグも立つマクドナルドはヒジをフィッチの頭部に打ち下す。尻餅をつかせるフィッチだがマクドナルドはキムラ狙いから体を離す。オーソドックス構えのマクドナルドとサウスポー構えのフィッチは左ミドル。右のかけ蹴りで牽制するマクドナルド。ジャブも突くが、シングルレッグテイクダウンはフィッチ!金網に押し込み削りを狙うが、マクドナルドは凌ぐ。 2R、先にダブルレッグをしかけるフィッチ。金網まで押し込むと差し上げるマクドナルドは片足を掴みに来るフィッチにリストコントロールで凌ぐ。スタンド再開、右ハイキック、右ストレートはマクドナルド。金網背にケージを蹴ってスーパーマンパンチを狙うフィッチ。マクドナルドの右ヒザの後のミドルを掴みにいくフィッチ。ボディロックからテイクダウン狙いも逆に片足をリフトしてテイクダウンはマクドナルド。 3R、フィッチはローシングルレッグ狙い、マクドナルドはそこに右ヒザを合わせる、さらに右ローも!続く蹴りをフィッチはつかみ、テイクダウン。終始インサイドガードからグラインドし、削っていくとマクドナルドはバタフライガードに変化もフィッチは立たせず。マクドナルドは出血。 4R、右ストレート、右ヒジを当てるマクドナルド。下がるフィッチに右ヒザ! 効かされたフィッチは足を手繰るとシングルレッグからもう一方の足を手繰りよせ上に。しかし立つマクドナルド。なおもフィッチはダブルレッグテイクダウン! またもフィッチはインサイドガードに。ガードの中から細かいパンチを放ち続ける。ブレーク。 5R、ともにオーソドックス構えから。最初のテイクダウン狙いを切られたフィッチはなおも金網に詰めてダブルレッグテイクダウン! 下からキムラ狙いのマクドナルドは三角絞めに移行もフィッチはマクドナルドを金網でくの字にさせて極めさせない。マクドナルドは金網で頭が動かない。頭を抜き、グラインドして削るフィッチ! ハーフからのパウンドにまたもマクドナルドは出血。片ヒザまで立てたところでゴング。 有効打を当てたマクドナルドに、シングルレッグ・ダブルレッグでテイクダウン、立たせずに削ったフィッチ。判定は……1者がフィッチに入るも2者ドローでマクドナルドが王座ドロー防衛。6月14日のニューヨーク大会で行われるGP準決勝ではマクドナルドがネイマン・グレイシーと対戦する。 ▼Bellator世界女子フライ級選手権試合 5分5R○イリマレイ・マクファーレン(王者/米国)[3R 1分50秒 TKO]※左ヒジでカット×ヴィータ・アルテガ(挑戦者/米国)※マクファーレンが王座防衛 1R、金網に押し込みテイクダウンを狙うマクファーレン。ボディロックからテイクダウンはマクファーレン。バック狙うからヒザ十字! ヒールフックを仕掛ける。立って足を抜くアルテガ。マクファーレンはがぶられる。頭を抜くマクファーレン。 2R、マクファーレンのボディロックに引きこむ形になったアルテガ。テイクダウンするマクファーレンはインサイドガードに。下のアルテガは中腰になるマクファーレンをクローズドでひきつけ、下からヒジ! マクファーレンは出血する。 3R、テイクダウンはマクファーレン。ガードに入れるアルテガだが、中腰から今度は上から高さをつけて打ち下ろす左ヒジはマクファーレン! アルテガは大きく額から出血。ドクターチェックの末、試合はストップされた。 ▼ライト級 5分3R○ベンソン・ヘンダーソン(米国)[判定2-1]※29-28×2,28-29×アダム・ピコロッティ(米国) 1R、サウスポー構えのベンヘンにオーソのピコロッティ。ワンツーに前に出るベンヘンをかいくぐるピコロッティ。四つからヒザはピコロッティ。さらに右で差して崩してベンヘンに両手をマットに着けさせるとピコロッティはすぐさま得意のバックに! 足を4の字ロックはピコロッティ。立つベンヘンだが後方に倒れる。両手のどちらでも極められるピコロッティ。だが、ベンヘンも身体をずらして極めさせない。バックから上下に打ち分けて打つピコロッティ!マウントから肩固めに移行するピコロッティ。ベンヘンは両手でロックして防ぐと、自身の太ももを抱えて防御。亀になって肩固めを外して立つ! 2R、跳びヒザはベンヘン。さらにダブルレッグへ。スイッチ狙うピコロッティを切りバック狙うベンヘンは腹固めからバックに。スクランブルでノーアームギロチン、ネックロックはベンヘン! 外すピコロッティにベンヘンは再びダブルレッグ! ピコロッティの立ち際にバックを奪いシングルバックに。前に落とそうとするピコロッティ。しかし、ピコロッティも足掴みヒールフックへ! 回転して逃れるベンヘンに今度はオモプラッタ狙うピコロッティ。外すベンヘン。下からピコロッティは片足を掴んで蹴り上げを狙う。ノンストップのスクランブル! 3R、ベンヘンの跳びヒザをキャッチしたピコロッティに下からベンヘンはラバーガード。さらにハイエルボーのギロチンチョーク! ハーフから逃れるピコロッティ! 今度は上から肩固めを狙うが。片ヒザを立てて立とうとすベンヘンを後ろ手に縛り糸通しはピコロッティ。しかし外したベンヘン。すぐにピコロッティも再びがぶりからシングルレッグ、両足を束ねて背中を向けて立ち上がるベンヘンのバックへ! またも4の字ロックからリアネイキドチョークを狙うが巧みに極めさせないベンヘンは後ろ手をつかんで外すと、正対! ガードの中に入ったところでゴング! 両者が手を挙げる大接戦に。 ひとときも止まることのないスクランブル、組み技の展開は判定は2-1でベンヘンが制した。 ▼ライトヘビー級 5分3R○フィル・デイヴィス(米国)[3R 4分11秒 TKO]※顎負傷×リアム・マクゲリー(英国)) ともにオーソから右ローを連打で効かせるデイヴィスは首相撲からヒザ蹴りも! デイヴィスはマクゲリーがグラウンド状態での反則の前蹴りもあったが、レフェリーは流す。 さらにマクゲリーが左右で前に出てきたところに、デイヴィスは左のショートを効かせてそのままボディロックテイクダウン! パウンドに半身になったマクゲリーにバックマウントからパウンド、最後はネッククランクで極め、マクゲリーがアゴを負傷し、デイヴィスがTKO勝利した。 ▼フェザー級 5分3R○ガストン・ボラノス(ペルー)[1R 2分21秒 TKO]×ネイサン・ストーレン(米国)※右の相打ちから左フック
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