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2021年5月7日(日本時間8日)に米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて開催される「Bellator258」のメインカード出場の4選手が4月28日、リモート囲み取材に応じた。
メインカードでは、Bellatorバンタム級選手権試合として、王者のフアン・アーチュレッタ(米国)が、元UFCフライ級1位で現在Bellator2連勝中のセルジオ・ペティス(米国)を相手に初防衛戦に臨む。
2020年9月にパトリック・ミックスに判定勝ちで王座を獲得したアーチュレッタは、大晦日のRIZIN後、3月の東京ドーム大会でのRIZIN同級王者・堀口恭司とのダブルタイトルマッチを希望していたアーチュレッタだが、東京ドーム大会の延期も発表され、5月にホームで強敵を迎え撃つことになる。
ドゥエイン・ラドウィックのもと、TJ・ディラショーやカブ・スワンソンらと練習するアーチュレッタは、インタビューで「この試合で見ることができるのは、MMAの未来の姿」と語り、「自分の名前を刻むためのファイトだ。堀口恭司との試合もそのひとつ。コーカーとそのチャンスについても話しているが、今回はそれが叶わなかったときに、ペティスがそのチャンスを手にした」と、RIZIN王者にして、元Bellator王者との対戦も視野に入れていることを語った。
RIZIN榊原信行CEOは、堀口はアーチュレッタvs.ペティスの勝者と「8月後半から9月にBellatorでタイトルマッチに挑む」と語っており、王座戦の行方が注目される。
アーチュレッタと対するペティスは、元UFC世界ライト級王者で現PFLのアンソニー・ペティスの実弟。
スイッチヒッターで、兄アンソニーを彷彿とさせる軽やかな打撃とガードワークを併せ持つ。UFC在籍時は、フライ級ランキング最高1位に上り詰めたが、2018年12月にバンタム級に復帰し、ロブ・フォントに判定負け。2020年1月にBellatorデビューし、アルフレッド・カシャキャンをギロチンチョークで極め、7月にリッキー・バンデハスに判定勝ちしている。
インタビューでは、「若い頃は、このスポーツを今ほど真剣に考えていなかった」と吐露しながらも、「今は精神的にとても良い状態にあり、成長を見せる準備ができている。この数年でどれだけ良くなったかを見せるのが待ち遠しい」と自信をのぞかせている。
Bellator世界バンタム級王者フアン・アーチュレッタ「堀口恭司とも、自分の名前を刻むために戦う」
「『王座を守るのが一番難しい』と言われています。私もそう思いますが、私は他の人とは違う考え方をしています。試合が始まるときには、このタイトルを持っているわけではなく、手にすることができるのです。セルジオと私は戦い、ショーを繰り広げるつもりです。
この試合で見ることができるのは、MMAの未来の姿です。セルジオと私は多くのことができる、このスポーツの新しいハイブリッドなのです。セルジオはとても若く、世界のベストと戦ってきましたし、私はTJディラショーやカブ・スワンソンのようなキラーとトレーニングしてきたので、絶好調です。
私は時間をかけて、スーパースターになるための準備をしたいと思ってきました。Bellatorと契約したときも、正しい方法で、適切に自分を作りたいと思っていました。今、私が倒した選手たちは、私がスーパースターであることを示していると感じています。
それは、自分の名前を刻むためのファイトです。堀口恭司との試合もそのひとつです。コーカーとそのチャンスについても話していますが、今回はそれが叶わなかったときに、ペティスがそのチャンスを手にしました。
私にとって、シンコデマヨ(5月5日※プエブラの会戦の記念日)に近い日で戦うことは、親族に敬意を払うことです。私のパフォーマンスを見れば分かると思いますが、私は自分のキャリアの中で最高の戦いをする準備ができています」
挑戦者・元UFC世界フライ級1位セルジオ・ペティス「ベスト中のベストと戦いたい」
「私は世界のトップレベルの選手と戦ってきました。フアン・アーチュレッタが言ったように、ベルトを手にして、この数年でどれだけ良くなったかをBellatorファンに見せるのが待ち遠しいよ。
若い頃は、このスポーツを今ほど真剣に考えていませんでした。今、私は精神的にとても良い状態にあり、自分の成長を見せる準備ができています。
今回の試合は、私のキャリアの中で最もタフな試合です。フアンの戦績が物語っているように、彼は世界の強豪と戦ってきました。しかし、だからこそ私はBellatorにいるのであって、ベスト中のベストと戦いたいのです。チャンピオンになって、自分のレガシーを刻む準備はできています」