UFCが日本時間2019年4月28日に米国フロリダ州サンライズにあるBB&Tセンターにて「UFCファイトナイト・フロリダ」を開催した。
メインイベントではブラジルのホナウド・ジャカレ・ソウザとスウェーデンのジャック・ハーマンソンのミドル級戦が行われ、序盤からリズムを作ったヘルマンソンがソウザにペースを握られることなく優位を保ち、ソウザにパンチを効かせてテイクダウンも奪う内容でユナニマス判定勝ちを収めている。
また、オクタゴンデビュー戦を迎えた佐藤天は経験豊富なベン・サンダースと拳を合わせ、第1ラウンドこそ相手の様子を見ながら慎重に攻める姿勢を貫くも、第2ラウンドはサンダースのアゴに強打を見舞い、ダウンさせた後も攻撃の手を緩めることなく鋭いエルボーで追撃、レフェリーストップによるTKO勝利で鮮烈デビューを果たした。
次回、UFCはフロリダから北上し、カナダ・オンタリオ州オタワのカナディアン・タイヤ・センターを舞台に、日本時間5月5日(日)にUFCファイトナイト・オタワを開催する。メインイベントではライト級ランキング4位につけるアル・アイアキンタと同8位の“カウボーイ”ことドナルド・セラーニが対戦し、デレク・ブランソン対エリアス・セオドルのミドル級マッチやカブ・スワンソン対シェーン・ブルゴスのフェザー級マッチなど注目のカードが組まれている。
▼ミドル級 5分5R○ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)[判定3-0]※49-46,48-47×2×ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル)
1R、ジャカレvsハーマンソン、ともにオーソドックス構え。ジャカレへのコールが場内から。ハーマンソンは跳びヒザで牽制する。細かく上下にステップするハーマンソンは出入り。さらに左ミドル! ハーマンソンの左に右から左を合わせる。
左ローはハーマンソン! 嫌ったか2発目に組み付きにいくジャカレ。切るハーマンソン。ジャカレの左右からの組み付きに得意のアームインギロチンはハーマンソン! 足をかけさせないジャカレの正対の動きに背後からドラゴンスリーパーばりに首をとらえるハーマンソン。外したジャカレにスクランブルから両者ともに立ち上がり、押し込むのははハーマンソン。
2R、すぐに詰めて右アッパーはハーマンソン。さらに長い右ロー! ジャブダブル。ジャカレも右ローを返すが、それをつかんだハーマンソンがテイクダウン! インサイドから細かいパウンド。ジャカレはクローズドガードを選択する。足を開き腰を切るジャカレについていきパウンドを振るハーマンソンが長い時間上を取ってホーン。
3R、ジャカレのがぶりを外すハーマンソン。左右のロー、関節蹴り。ジャカレも頭を下げて前へ、ジャブ、アッパーで圧力をかける。ハーマンソンはダブルレッグも切る。ジャカレは左のスーパーマンパンチ! ハーマンソンは遠間からシングルレッグも差し上げるジャカレは突き放す。大きな右から左ボディはジャカレ! 後退するハーマンソン。左レバー打ちを効かされたハーマンソンは失速したか。
4R、オーソから左ジャブ、ハイキックを打つハーマンソン! 右アッパーを当てて勝負に出る! ラッシュ!しかしジャカレも決定打を許さない。前に出るがそこに右のショートアッパーはハーマンソン! しかしジャカレも得意の右のオーバーハンドで反撃。ハーマンソンはジャブを突き直す。
5R、スタンドバックに回るハーマンソンだが、小手投げはジャカレ。互いにヒザを着くが倒れず、立ち上がる両者。右アッパーはハーマンソン。ジャカレも前に出るが、下がりながらジャブを細かく突くハーマンソン。追うジャカレは左右で前に出て左ボディもそこにシングルレッグに入り、離れ際に打撃をまとめるハーマンソン。しかしに追うジャカレは打ち下ろしの右をダブルでヒット! さらに右を振ったところにかいくぐってダブルレッグテイクダウンはハーマンソン! ジャカレがガードし背中をついたところでホーン。
判定は……手数・有効打ともに勝り、ギロチンでも攻め込んだハーマンソンが3-0勝利。UFC4連勝を決めた。
ジャック・ヘルマンソン 「1Rフィニッシュが4回あるし、直前のオファーで世界のトップファイターの1人を相手に勝ったんだ。コンテンダーの1人になれる」
「とにかく、何年もかけて築いてきた自分のスキルを信じた。自分の持っているそういうスキルは10年の鍛錬で培ったものだし、キャンプからではないからフルキャンプは必要なかった。今回の試合はかなり予想通りだったと言える。相手よりも自分の方が打っていけると思っていたけど、向こうも必死に来るのは分かっていたし、何度か食らうこともあった。危険だった。自分の方が厄介で賢くて彼よりも万能だと思っているし、今日はそれを見せられたはずだ。次もまたトップの人とやりたい。もっともっと上に行って、タイトルを取りに行く。1ラウンドフィニッシュが4回あるし、直前のオファーで世界のトップファイターの1人を相手に勝ったんだ。上位に入るだけの十分な活躍だと思うし、コンテンダーの1人になれると思っている」
▼ヘビー級 5分3R○グレッグ・ハーディー(米国)[1R 2分15秒 TKO]※右アッパー→鉄槌×ドミトリー・スモリャコフ(ロシア)
グレッグ・ハーディ「地元のファンの前で復活できて最高だ」
「最初の試合の状況を考えると復活できて最高だ。自分を取り戻せたし、地元のファンの前で本気で戦えた。楽しかったよ。落ち着いていけたし、最初とまったく逆の状態で臨めたから、とにかく相手の動きのスキをすべて狙っていたんだ。何もかもが見えているような感覚で、分かっていなかったのはあれだけ素早くレンジを抜け出せたこと。すべてが一瞬で決まった気がする。今はもっとやりたい。それだけだ。ボスが誰の名前を言おうと戦う。俺はやる。やろうぜ!」
▼ウェルター級 5分3R○マイク・ペリー(米国)[判定3-0]※29-28×3×アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイク・ペリー「蹴りを入れて痛めてしまった」
「今回の試合は最高の状態だったし、エキサイティングな試合を見せたいと思ってそれができた。これ以上はないよ。俺がこの仕事をしているのは楽しませたいからだし、みんなを興奮させたり、席から思わず立ったりしてしまうような最高の試合を見せたいからだ。今日はそんな感じだったみたいだな。オクタゴンで数名の名前を挙げたけど、癒えるまでに少し時間がかかるだろう。蹴りを入れて痛めてしまった。走れるようになる前に歩けるようにならないと。また走れるようになったら、ゼロに戻ってどうしていくかを考えるよ」
▼ライトヘビー級 5分3R○グローバー・テイシェイラ(ブラジル)[2R 3分37秒 TKO]×イオン・クテレバ(モルドバ)
クテレバの右のスピニグバックフィストにグラつくなどピンチに陥るテイシェイラだが、右フックで反撃。自らのヒザ蹴りでバランス崩したクテレバの上を取り、ハーフからマウント。背中を向けたクテレバのバックからパームトゥパーム、さらに頭後ろに組みなおしてリアネイキドチョークを極めた! 39歳のテイシェイラが、UFC2連勝中の25歳クテレバに一本勝ちで2連勝。MMA29勝7敗とした。
グローバー・テイシェイラ「コーリー・アンダーソンとでも誰とでもやる」
「今回の試合は最高の調子で臨んだし、本当に落ち着いていた。相手の打撃を受けていたし、最初のラウンドはパンチを食らってしまった。体が温まるのに少し時間がかかってしまったけど、自分らしくいけるようになった。スピニングエルボーを食らって、いわばバナナの皮を踏んだようにスリップした。まだやり続けられていることは自分にとって特権だと思うし、このまま行き続ける。戦い続け、戦闘を続けないといけないと思っている。UFCが次に何を用意してくれるのか待とう。また勝利を目指してがんばるよ。コーリー・アンダーソンとやりたいと言ってはみたけど、誰とでもやるつもりだ」
▼バンタム級 5分3R○コリー・サンドハーゲン(米国)[判定3-0]※29-28×2、28-29×ジョン・リネカー(ブラジル)
コーリー・サンドヘイゲン「ベルトまであと1試合か2試合」
「ある意味で彼(ジョン・リネカー)のホームタウンだった。ブーイングを受けたのは最悪だけど、勝ったのは俺だ。コロラドだったらきっとみんなが応援してくれただろうけど、ここ(フロリダ)だったからね。ま、しょうがない。接戦になることも分かっていた。正直、自分が勝ったかどうか分からなかった。クリーンヒットは受けなかったし、もちろん、何発かは食らったけど、自分の方がしっかり打てていたし、相手よりもはるかに試合をコントロールしていた。こういうパフォーマンスをすれば、タイトルについて話してもいいかな。みんなが同じくらいだ。自分はどうか分からないけど、俺だっている。ベルトまであと1試合か2試合くらいだと思う。うまくカードを切れていたらね。特に指名する相手はいないから、誰とでも戦うつもりだ。自分が最高だと思っているし、常にそれを証明している。経験も積んできた。とにかく、ファイトに挑んでいかないと。ベルトを巻くためにはそういうのが重要だし、次に戦うファイターはそういう相手がいい。これまでもいろんな逆境に立ち向かってきたし、自分のためにもみんなのためにも力を示しているつもりだ。あと1試合か2試合でいけるはずだ。(チョークに)ナーバスにならなかったと言ったらウソになるだろう。でも、チョークには強いんだ。俺が見てきた中で一番のチョークを誇るコーチがいるから、俺はチョークにはめっぽう強い。少しばかりナーバスにはなったけどね。試合終盤でよかったと思う。絞められてはいたけど、グリップが少し緩んだのが分かったから、切り抜けられると思った」
▼ライト級 5分3R○ルーズベルト・ロバーツ(米国)[判定3-0]※30-27×3×トーマス・ギフォード(米国)
ルーズベルト・ロバーツ「マット・フレボラに挑戦したい。兄弟のジュリアン・ターナーのリベンジのためにも」
「今回の試合はいい感じで臨めたけど、ノックアウトできたらよかったのにね。まだ(UFCでは)ノックアウトがないから、できるように頑張っている。もっとうまくできたら良かったなと思う。試合はフィニッシュしないと。6月でも7月でも、いつでもオクタゴンに戻ってくる準備はできている。ショーン・シェルビーが言ってくれれば、いつでもいく。オクタゴンでマット・フレボラに挑戦したい。兄弟のジュリアン・ターナーと戦っているから、リベンジしないといけないんだ」
▼ウェルター級 5分3R○佐藤 天(日本)[2R 1分18秒 TKO]×ベン・サンダース(米国)
1R、ともにサウスポー構えから。右ジャブはサンダース。かわす佐藤にサンダース、佐藤ともに左ロー。さらにサンダースは左ロー。頭下げて組み付く佐藤にサンダースは首相撲ヒザを2度。佐藤は嫌がり離れる。
右ジャブを上下に突いて牽制する佐藤だが、サンダースのジャブに、一瞬腰が落ちる! すぐに持ち直す佐藤。佐藤の左ストレートにサンダースは後退。ダブルレッグで足を触りにくるが佐藤は切る。しかし接近戦ではサンダースが首相撲にとらえる。ジャブの刺し合い。細かくステップを踏む佐藤はしっかり上体を立ててワンツーも、近い距離だとサンダースは首相撲ヒザ! 佐藤も内側から巻き返すが、サンダースは左で差して頭を横から押し付けて首相撲ヒザ! 首相撲の攻防では一枚上手の攻防を見せる。
2R、左回りの佐藤が右ジャブ! さらにジャブ! サンダースが後退しサークリング。正面回る佐藤はサンダースの右のガードを右手で外にはじいてから左ストレート! サンダースがダウン! 佐藤はインサイドから鉄槌、パウンド、ヒジ連打! レフェリーが間に入った。サンダースは立ち上がろうとするが足が泳ぎ倒れてしまうほどのダメージ。佐藤はオクタゴンを駆け上がり、ケージの上でガッツポーズした。
試合後のインタビューをオクタゴンのなかで受けた佐藤は、「英語は次までに勉強にしてきます。フロリダのこの町はハードノックスで練習していて2回来ていて、すごく大好きです。ここでデビュー戦をむかえられて嬉しいです。デビュー戦でちょっと硬くなって、内容は良くなかったのですが、弾みがつきましたので次も持ち味のKOで会場を沸かせたいと思います」と挨拶。フロリダの観客から拍手が沸き起こった。
そして、「最後に、僕、ずっとここのUFCで戦うことを目標にやってきました」と語ると、言葉を詰まらせながら、「僕のチームメートの……天国にいる……僕のチームメートの秋葉(尉頼)もここで戦いたいと思っていました。僕が必ず、彼をこの場所に連れてきたいと約束していて、やっとここで勝利を挙げることができて、ほんとうにうれしく思っています。この勝利を彼に捧げたいと思います。観客の皆さんも、彼に大きな、大きな拍手を(泣きながら)贈ってください、お願いします」とマイク。会場から大きな歓声と拍手が贈られた。
佐藤天(バックステージにて)「大観衆を見回しながら本当にワクワクしました」
「オクタゴンに向かう時、大観衆を見回しながら本当にワクワクしました。あまり緊張しなかったので、今回の経験を本当に楽しめたと思います。僕は常にフィニッシュすることを目標にしていますし、ノックアウトが試合を決める最高の形だと思っています。第1ラウンドは相手がアドバンテージを持っていたと思いますが、期待していたパフォーマンスができて嬉しいです。もしかしたら、少し緊張していたのかもしれません。あまりたくさんの打撃を当てられませんでした。次の試合では自分のポテンシャルをすべて発揮できるように、しっかりリラックスするようにしたいです」
▼ヘビー級 5分3R○アウグスト・サカイ(ブラジル)
アウグスト・サカイ「UFCで3勝目を挙げるために戻ってきたい」
「ここに来られて嬉しいし、仕事をまっとうできて本当に嬉しい。タフな試合だった。このスポーツのベテランで、とても経験のあるファイターが相手だったからね。もうちょっと力のある打撃を入れていきたかったけど、今はとにかく家に返ってリラックスして、ミスを修正し、UFCで3勝目を挙げるために戻ってきたい。第1ラウンドの序盤、試合展開がどうなるかを少し感じたかったけど、ちょっと長く待ちすぎたかもしれない。パンチもキックもいいタイミングを見つけられなかった。練習してきたことを発揮できなかったんだ。第2ラウンドは自分の試合をしたかったし、第3ラウンドはもっといきたかった。自分のベストパフォーマンスではないけれど、勝利を挙げられた。一歩一歩進んでいく。焦りたくない。家に戻ってトレーニングして、ミスを直して、それからUFCが次に何を用意してくれるか、それ次第だ。俺はいつでもいける」
▼女子ストロー級 5分3R○カーラ・エスパルザ(米国)[判定3-0]※30-27,29-28×2×ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
※互いに見事な柔術をMMAで披露。2018年3月に魅津希にスプリット判定で勝利し、14勝無敗だったジャンジローバは初黒星。
カーラ・エスパルザ「あなたが誰だろうと、私は私のやりたい試合をする」
「試合はいつも何が起きても対応できるようにして臨んでいる。対戦相手が何をしてくるかなんて分からないから。でも、私にとっては対戦相手が変わると、すべての研究を一からやり直さないといけない。相手の映像をすべて見て、柔術の試合や戦い方、見られるものはすべて見て相手のやり方を紐解こうとする。彼女のこともたくさん知ったわ。今回の試合の戦略は今日みんなが目にした通りよ。最初の1分か2分のうちに向こうが私をテイクダウンしようとするだろうと思っていたから、彼女の柔術を怖がらずにパンチで対抗して自分の試合で立ち向かいたかった。『あなたが誰だろうと、私は私のやりたい試合をするし、あなたをテイクダウンするつもりよ』と言ったの。次はどうするかって? 誰が用意されようと、いつも通り誰とでも戦うだけよ。対戦相手の連絡を受けても、いつも見もしないわ。相手の試合を見たことがなければ、イエスと言うだけ。もう一度、一番になるために自分の道を歩み続けたい」▼ライト級 5分3R○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)[2R 4分15秒 リアネイキドチョーク]×マイク・デイヴィス(米国)
ギルバート・バーンズ「BJJのルーツは維持したい。相手が怖がるくらいに」
「何度も何度も対戦相手が変わってきたから、もうそれについては気楽に考えている。新たな相手と戦うにあたっては、相手の方が俺よりもプレッシャーを感じているだろうと思っているからね。俺もそういう立場になったことがある。予想していたよりも落ち着いていた。試合中はずっと観察しているような感じだった。冷製で、試合の展開を見ていたんだ。本来の状態よりもだいぶ落ち着いていた気がする。何度か相手を勢いづかせてしまったけれど、それでも基本的には俺が圧倒していたはずだ。ケガもしていないし、擦り傷ひとつない。いいショットやテイクダウンも決められた。相手がグラウンドのディフェンスを練習してきているのは分かったけど、少しずつスペースを開けられたし、自分の経験を生かしてチョークを仕掛けた。この階級ではベストグラッパーの1人に数えてもらえるんじゃないかな。BJJ(ブラジリアン柔術)のタイトルも持っているし、俺の原点はそこだ。そこで俺は生まれた。柔術はずっとやってきたし、試合の合間に大会に出たりもしている。ずっと進化しているのさ。もっと完璧なファイターになりたい。ただ、BJJのルーツは維持したい。相手が怖がるくらいにね。できるだけ早く、また試合がしたい。さっきも言ったようにケガはない。コーチにも言っていたんだ。『勝ってケガがなかったら、できるだけ早くまた試合ができるようにしたい』ってね。コーチたちにはケガをしなかったとしても、トレーニングや減量から体が癒えるように少なくとも1週間から10日は休めと言われている。だから、1週間だけ休んだらまたエンジン全開だ。もう一度戦いたい。軽い状態を保って、あまり体重を増やさずにトレーニングを続けて、誰が相手だろうとすぐにまた試合したい」
▼ライト級 5分3R○ジム・ミラー(米国)[1R2分12秒 リアネイキドチョーク]×ジェイソン・ゴンザレス(米国)
ジム・ミラー「健康で100%のトレーニングを積んでいれば、ポイエーにも勝てる」
「初めて、子供を連れてきて、この経験を共有できたのは最高だ。トレーニングを見させて、スパーリングセッションも見学させた。テレビでは試合を見てくれていたんだけどね。ケージサイドに行きたいと言われた時は『マジか、うまくやっていいところを見せなきゃ』と思ったし、ちょっとプレッシャーにもなったけど、モチベーションにもなった。最高の人たちを相手にしているし、くよくよ考えるタイプではないけれど、ダスティン・ポイエーが暫定のベルトを手にしたばかりだからな。俺たちの試合以降はかなり調子が良いようだけど、あのキャンプは最悪だったし、俺にとっては最悪の試合だった。当時はいろいろとあってそれに対応しないといけなかったんだ。自分の階級にいるベストファイターの1人と戦うこと以外にやるべきことがあった。だから、健康で100%のトレーニングを積んでいれば、あいつに勝てると思っている。自分がちゃんと強みを生かせたら誰が相手でも勝てると思っている」
▼女子ストロー級 5分3R○アンジェラ・ヒル(米国)[判定3-0(29-28、30-27×2)]×ジョディ・エスキベル(米国)
アンジェラ・ヒル「ジェシカ・アギラーといいマッチアップになるんじゃないか」
「スパーリング日の後に、コーチから今回の試合について連絡があったの。チームメイトのうち3人は試合が近かったから、わりと私もアクティブだった。調子を整えられていたのはチームメイトに感謝かな。直前のオファーでこの試合に臨めたんだから。ジョディは本当にタフだったし、技術的なアドバンテージは私の方にあったと思うけど、彼女の粘り強さは分かっていたし、前に出るのをやめることはないだろうなと思っていた。彼女は間違いなく、試合に勝つためにカーディオに頼っているから、8週間のファイトキャンプ後に得られるようなカーディオがなかった私はちょっとその辺が心配だったけれど、それでもペースを出していけたし、明確な打撃も当てられた。やれることはやったと思っている。また次の試合に向かうわ。彼女がジェシカ・アギラ-ととてもいい試合をしていたから、(アギラ-との)試合がいいマッチアップになるんじゃないかしら。私はとにかく勝ち続けたい。相手が誰だろうと気にしない。いい流れに乗ってみんなに自分のすごさを知ってもらいたいだけよ」
▼ウェルター級 5分3R○ディエゴ・リマ(米国)[判定2-1(30-27,28-29,29-28)]×コート・マクギー(米国)
ディエゴ・リマ「フルラウンド戦うつもりでいた」
「タフな試合だった。今週ずっと言い続けているように、彼とは3ラウンド戦うつもりでいた。自分の前に立ちはだかってくるのは分かっていたし、スキがあるんじゃないかと思ったけど。それに、見てもらった通り、向こうを痛めつけたとはいえ、本当に強い人だから、俺の打撃を受けても前に出続けるんだ。最高の試合だった。次がどうなるかは分からない。俺は勝つという自分の仕事をした。とりあえず休んで、家族と少し時間を過ごす。タイミングがきたら、また戻ってくるよ」