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【Krush】「ここで落としたら次はない」王者・加藤虎於奈に挑む松岡力が不退転の決意

2021/04/19 14:04
 2021年4月23日(金)東京・後楽園ホール『Krush.124』にて、Krushウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)に挑戦する松岡力(K-1ジム五反田チームキングス)が公開練習を行った。  松岡は空手からキックボクシングに転向し、新日本キックボクシング協会でプロデビュー。2017年に現在のK-1ジム五反田に移籍し、2018年1月からKrushに参戦した。2019年8月のK-1で近藤魁成にKO負けを喫して引退を口にしたが、2020年7月に復帰宣言。戦績は9勝(4KO)7敗2分。  公開練習で松岡は2分1Rのミット打ちを披露した松岡は、「いつも通り、別に怪我もなく順調に進んでいます」と、現在のコンディションを告白。「いつもだったら試合前だけ練習してみたいな感じなんですけど、今回は長めに練習期間を取って、遊ぶこともなく好きなお酒も飲まないで練習を長くやってたので、いつもとは違う僕を見せられると思います」と、自信たっぷりに語った。  松岡は昨年11月の『Krush.119』で加藤と対戦。加藤に2Rにダウンを奪われるも、すぐさまヒザ蹴りでダウンを奪い返したが、それが相手を掴んでの攻撃とみなされ、反則負けという結果に終わっていた。逆に加藤は、この試合をステップに今年1月の『Krush.121』で山際和希を破り、Krushウェルター級王座を戴冠。不完全燃焼で終わった松岡との因縁に決着をつけるべく、初防衛戦の相手に逆指名していた。  改めて前回の加藤との試合を「負けはしましたが、いいイメージで試合を終えているので、今回もそのイメージで倒しに行こうと思っています」と振り返った松岡。反則裁定をくだされたヒザ蹴りに関しても、「僕は無意識でやってたので、本当に掴む練習とかもしてなかったですし、リングの上でモニターを見て気づいたんですけど、まあ掴んでるので、僕が悪いっていうのはありますね」と、引きずるところもない。  あのまま続行していたら松岡が勝っていたという見方もあるが、「その前のパンチからも効かせていたっていうのはあったので、あれがなかったら倒せてたっていうのはタラレバなんですけど、あったとは思います」と、本人の言葉通り、いいイメージを残したままでの再戦だ。  それを証明するための決着戦でもあるが、加藤の逆指名に関しては「僕を指名してくれた虎於奈の男気を感じましたし、それに応えて僕も一番マックスの状態で挑みたいというのはありましたね」と意気に感じている様子。「再戦はしたいっていう気持ちもありましたし、そこにタイトルマッチもついてきて、ベルトを獲りたいという気持ちは100%ですよね」と、松岡にとっては加藤へのリベンジと悲願のタイトル奪取のダブルチャンスのおいしい試合でもある。  また、松岡は試合のたびに「今回が最後のつもり」と公言しているが、「いつも詐欺みたいになっちゃっていますけど、今回は本当に最後ですね」とキッパリ。「僕の格闘人生において、一つの目標であり、一つの到達点というか、やっている意義をベルトによって生み出せると思うので、獲ると獲らないじゃ今後の格闘技人生を辞めた上でも大きなものになってくるし、ここで絶対に獲りたいですね」と、松岡の格闘技人生の中でもベルトを獲ることは大きなウェイトを占める。  そのため、「ベルトを獲ったらその場で返してもいいぐらいの気持ちでやっているので、今はベルトにしか興味ないですね」と、王座を獲ったその先のことも頭にはない。「ここで落としたら次はないと思いますし、ここで獲るだけですね」と、並々ならぬ覚悟で悲願のベルト奪取に挑むことを宣言していた。
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