2021年4月18日(日)GENスポーツパレスにて「ZST.70」が開催された。メインイベント「島村裕vs.椿飛鳥」は、「契約条件の合意に齟齬が生じ」「双方と交渉を続けたが、試合成立が難しく」中止となっている。
【中止】
▼第10試合 ZSTルール フェザー級 5分2R島村 裕(総合格闘技宇留野道場)椿 飛鳥(トライデントジム)※「契約条件の合意に齟齬が生じ、試合は中止」
▼第9試合 ZSTルール ライト級(当日計量77.1kg以下)5分2R〇小金 翔(フリー/第3代ZSTライト級王者)[判定3-0]×岸野絋樹(トイカツ道場)
ライト級で、王者・小金翔(フリー)が参戦。岸野絋樹(トイカツ道場)とノンタイトルで戦う。組み技を得意とする両者。小金は2020年7月の「iSMOS.1」で北岡悟と判定無しのドロー。連勝が4でストップしている。1年8カ月ぶりのホームで再び白星を積み上げるか。対する岸野は2019年12月からZST、Fighting NEXUSで4連勝中だ。
サウスポー構えの岸野に右ミドル、三日月蹴りを当て、岸野の入りに前手の左を合わせる小金。岸野もダブルレッグで尻餅まで着かせるが、小金はそのテイクダウン狙いをことごとく切る、あるいはコーナーを使って立つと、右ミドル、左ロー、右クロス、右スーパーマンパンチをヒット。判定3-0で勝利した。
得意の組みを封印したかのような戦いを見せた小金は、マイクで「メインが無くなったのでフィニッシュしたかったのですが、苦戦してしまいました。これからもZSTをよくしていきます」と語った。
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▼第8試合 ZSTルール フライ級(当日計量量61.2kg以下)5分2R ※ヒジ無し×浜本”キャット”雄大(クロスポイント大泉)[2R 3分49秒 TKO] ※パウンド〇渡邉龍太郎(SONIC SQAUD)
フライ級戦。前戦で伊藤盛一郎をヒジで切り裂きながらも惜敗した浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉)が参戦。4年8カ月ぶりにZST参戦となる俳優の渡邉龍太郎(SONIC SQUAD)とヒジ無しルールで対戦する。MMA2戦目ながらテイクダウン耐性が高く、危険な打撃を持つ浜本を相手に、SONIC SQUADで関鉄矢とMMAの経験を積んできた渡邉はブランクを払拭するファイトを見せられるか。
1R、右ローをコツコツ突く浜本。さらに左前蹴り、ミドル、左ボディと打ち分ける。渡邊も詰めてワンツーを返すが、手数はキャット。渡邊はこのラウンド、テイクダウンの気配は見せず。
2Rも、右ロー、さらに右クロス、左ボディを効かせる浜本に、残り1分で詰め返しに行った渡邊が左を当ててダウンを奪うと、立ち上がってきた浜本に右フック! 再びダウンした浜本をパウンドアウトした。
試合後、渡邊は「俺のこと知らない人ばっかりだと思うけど、8年前からZST出てるから、知ってる人、ただいま。4年8カ月ぶりの試合やっちゃうと言ったら、強いの当ててきて(笑)、普段大きいこと言ってるけど、やっぱ俺、強いよね。KO、気持ちいい。コロナのこんななか試合を組んでいただき、ZST、それに浜本さんありがとうございました。フライ級トーナメントあるか分からないけど、まだ出るか分からないけど、最近のZSTしょっぱいなと、同じジムの関鉄矢を見てきてるんで、もうちょっと乗ったら(出場を考える)、そしてRIZINに俺が出た方が華あるし。5月10日にSNSで映画の告知します」とマイクで語った。
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▼第7試合 KOKルール フライ級 (当日計量61.2kg以下)5分2R×田丸啓輔(総合格闘技宇留野道場)[判定0-3]〇長野将大(リバーサルジム武蔵小杉所プラス)
パウンド禁止のKOKルールマッチ。ZSTで3連勝中の長野はQUINTET、バトルハザード等、グラップリングの試合を経て、このルールで覚醒なるか。3連敗中の田丸も再起を果たしたい。
1R、上から攻める長野は腹にパウンド、田丸は下でインバーテッドガードから足関節狙い。足を抜く長野は腕十字からリアネイキドチョーク狙うも田丸は防御。2R、首相撲ヒザの長野を引き込む田丸。潜り足関節も、ヒザを極めさせない長野がギロチン狙いからパス、バック奪いリアネイキドチョーク、腕十字狙いでゴング。
判定は3-0で所英男の遺伝子を継ぐ長野が勝利した。
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▼第6試合 ZSTルール 当日計量69.0kg以下契約 5分2R×高須将大(ストライプル茨城)[判定0-3]〇金井塚信之(フリー)
島村裕に敗れた高須将大(ストライプル茨城)が再起戦。Fighting NEXUSを経て、2020年8月の諏訪部哲平戦でZSTに復帰し、判定勝ちした金井塚信之(フリー)と対戦する。ステージ4のがんとも闘う高須は、「前回大事な所で負けてしまったけれどまだ諦めていません。絶対勝つ」と必勝宣言。金井塚は4連勝なるか。
1R、開始早々のダブルレッグテイクダウンは金井塚。すぐに立つ高須のバックを奪い、リアネイキドチョーク狙い。首を防御し、正対して立つ高須は右で差して投げ狙いもそこをボディロックテイクダウンは金井塚。バックテイクでゴング。
2R、高須の右を掻い潜った金井塚がテイクダウン。高須の立ち際に背中に跳び乗りバックを奪うと、中腰になり正対する高須にギロチンは金井塚。首を抜く高須に足関節から上になる金井塚。際でマウントまで許した高須が下のままゴング。
判定は金井塚が3-0勝利。4連勝をマークした。
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▼第5試合 ZSTルール フライ級(当日計量61.2kg以下)5分2R〇児玉勇也(トイカツ道場/とらの子レスリングクラブ)[2R 4分36秒 アームロック]×勅使河原稜太(AACCスパイダー)
1R、互いに右のカーフキック。勅使河原の組みをがぶる児玉はノーアームギロチン狙いも立つ勅使河原。
2R、先に詰める勅使河原。コーナーでブレーク。左右の回転速く蹴りまで繋げる児玉にダブルレッグは勅使河原も切る児玉がセンタク挟みからキムラを極めた。
試合後、児玉は「今日でZST6戦目、初の一本勝ちすごく嬉しいです。フライ級のタイトルに関する話を聞きましたけど……まだ大きなことは言えないのでこれくらいにしておきます」と控えめにアピールした。
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▼第4試合 ZSTルール バンタム級(当日計量65.8kg以下)5分2R〇諏訪部哲平(和術慧舟会駿河道場)[判定2-0]×松本大輔(IMNグラップリング)
1R、諏訪部のダブルレッグに、松本はディープハーフからサドルロック、内ヒールフックへ。ヒザを抜いた諏訪部は上に。松本は下からラバーガード、ハーフになると二重がらみでロックダウンに諏訪部はアームロック狙い。体を返した松本が上に。
2R、先にダブルレッグテイクダウンは諏訪部。クローズドガードに入れる松本はラバーガード、オモプラッタからバックテイクも、落とした諏訪部が上に。ブレーク。なおもダブルレッグからアンクルピックで倒した諏訪部。松本は背中をついてラバーガードも、上体立てた諏訪部がパウンド。判定2-0で諏訪部が勝利した。
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▼第3試合 ZSTルール フェザー級(当日計量70.3kg以下)5分2R〇若林康弘(SAI-GYM)[判定3-0]×森永ユキト(ストライプル新百合ヶ丘)
1R、右で圧力をかける森永に、サウスポー構えの若林は左を上下に振って森永の鼻血を誘うがアイポークで注意。シングルレッグの森永にギロチンチョークを狙う若林。しかし上の森永がヴァンフルーチョークを狙う。
2R、左で差して大腰で投げる森永。しかし立ち上がる若林がボディロックテイクダウン。下の森永はギロチンへ。首抜く若林になおも下から腕十字狙いの森永。さらに足関節へ。そこに上を取りに行く若林。下の森永はキムラを狙うも若林が防御。判定は3-0で若林が勝利した。
[nextpage]▼第2試合 ZSTルール フェザー級(当日計量70.3kg以下)5分2R〇FUMA(プロレスリングBASARA)[判定2-1]×福山博貴(フリー)
1R、ボディロックからリフトしテイクダウンはFUMA。袈裟固めから両足で腕を挟みアームバーも狙うが、腕を抜きブリッジし立ち上がる福山に、ボディロックからテイクダウンしたFUMA。
2R、ダブルレッグテイクダウンはFUMA。そこにギロチンチョークを合わせる福山だが足は対角に出ている。立ち上がる福山は右をヒット。FUMAはボディロックで詰めてゴング。 判定勝利したFUMAは「一番、強いのはなぁ、ヘビーメタルなんだよ」と叫んだ。
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▼第1試合 ZSTルール 当日計量85.0kg以下契約5分2R〇平 信一(綱島柔術)[2R 2分23秒 TKO] ※×モリシマン(STYLE PLUS GYM)
1R 左で差してテイクダウンのモリシマンに、平はリバースして上に。マウント&パウンドに背中見せて立とうとするモリシマンを平がコントロール。サイド奪い鉄槌振り下ろす。
2R、左ミドルを打つモリシマンだが、詰めて右で差してテイクダウンは平。サイドを奪い、ボディにヒザを連打。レフェリーが間に入った。
試合後、平は「ZST、ちゃんとしたMMAファイターを用意してくれよ、呼べないなら、宮本(和志)選手とか呼んでもらって魂と魂のぶつかり合いをさせろ!」とマイクアピールした。
▼第0試合 SWAT!バウト ZSTルール(当日計量)77.0kg以下契約 5分2R〇義規(Damm fight japan)[判定2-1]×本橋賢太(和術慧舟会GODS)