2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の記者会見が、4月17日(土)都内にて行われた。
今大会では「K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」を開催。トーナメントに出場する8選手は18歳~26歳で、キャリアは最多でも7戦。デビュー戦の選手も抜擢され、まさにフレッシュな顔ぶれで争われる。
会見がピリッとしたのは“ビッグマウス”で知られる鵜澤悠也(K-1ジム五反田チームキングス)が、「橋本実生をぶっ飛ばしたいと思っていた」と橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を名指ししたことだ。
「代理戦争でも目立ってましたし、シンデレラボーイだかチェリーボーイだかなんかわかんないですけど、凄いチヤホヤされているなと思っていたんで、決勝で松本選手とやりたいとか、そんなのは予想してたいんですけど、初戦でしっかり松本選手をぶっ飛ばして、決勝に上がってきてほしいなとは思っています」と挑発すると、橋本も「気安く呼ぶなよ。しばくぞ!」と声を荒げる。
「まず誰か知らへんし」と橋本が言うと、鵜澤は「そう言うのも予想していたので、誰か知らへんって言ってても、自ずと視界に入るようにしてやろうかなと思っています」」と、橋本との対戦をアピールした。
また、黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)は登場するなり、1回戦の対戦相手である池田幸司(ReBORN経堂)にフェイスオフを仕掛けた。
その理由を聞くと「特に理由はないですが、相手の目を見たら燃える気持ちも出てきたのでやりました」と、元アウトローの血が騒いだようだ。池田は「相手の目を見たらピクピクしていたのでビビっているのかなと思いました」と強気に返したが、「けど、自分も足が震えていました」と言って笑いを誘った。
地元・福岡の博多祇園山笠にちなんだハッピ・ねじり鉢巻・地下足袋・ふんどしという姿で現れた壬生狼一輝(力道場静岡)は、いつも通り大仁田厚になり切ってのパフォーマンスを披露。それに1回戦の対戦相手である野田蒼(月心会チーム侍)は笑いが堪えきれない様子。「もう会見から怖くて怖くて、考えてきたことも飛んじゃって。でも凄い好きです」と笑った。
その壬生狼は3月のKrushで吉岡ビギンを破り、Krushバンタム級王座に就いたばかり。そのリング上で「もうそろそろK-1さん、K-1のバンタム級トーナメントを開いていいと思うので、役者は揃っていると思うので開いてください」とK-1バンタム級新設をアピールしており、今回その願いが叶った形となった。
優勝候補と目されている壬生狼は「そうじゃのう。確かにワシが言ってできたこのトーナメント。じゃがのう、ここにいるバンタム級のこの8人、この役者がしっかり揃ってできた大会だと、俺は思うとる。じゃから、今回、この大会、一人ひとりが主役で、一人ひとりのストーリーを作って、この大会をこの8人全員でしっかりと盛り上げていこうと思うとる。これからは俺たちの時代じゃあ!」と高らかに宣言した。
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トーナメント出場選手のコメント
大村修輝「足立区から来たPOWER OF DREAMの大村修輝です。デビュー戦でトーナメント初出場ということで気合いを入れて、まず第1試合を勝つことを考えて頑張るので、応援よろしくお願いします」
橋本実生「こんにちは、実生です。まあ、トーナメントですけど、最初から殴って殴って殴りまくって、バンタム級でも倒せるんやというのを見せたいです」
野田蒼「押忍! 月心会チーム侍の野田蒼です。日本人トーナメントを昔から見てて、めっちゃ好きで、オファーが来た時はめっちゃ嬉しかったです。けど、一回戦が優勝候補大本命だということで、下剋上をかまして優勝したいなと思っています」
壬生狼一輝「よーいやっさーの、やる気! 元気! 一輝! オイオイオイ、皆さん、今日は壬生狼祭り発表にご出席いただき、誠に誠に誠にありがとうございます。オイ、野田蒼! いや大阪のエマニエル坊や! いいか? 前の俺とは全然違うぞ! ボッて、ボッて、ボテ繰り回したるからなーッ!」
鵜澤悠也「今回、7人全員KOでぶっ飛ばして、優勝したいと思っているんで期待しててください。今回、死ぬ気で獲ろうと思っています」
松本日向「僕はシルバーウルフに凄いお世話になって、凄い好きなジムです。大宮司さん、先輩や仲間にしっかり恩を返せるように全力で戦います。自分は全力で戦うことがいいところだと思っているので、全部頑張るんで、僕を見ててください。応援よろしくお願いします」
池田幸司「僕はこの中で一番センスと実力があると思っています。でも、今まであんまり注目されてこなかったので、いつか自分の実力を証明してやりたという反骨心を持って練習に励んできました。なので、こういうK-1という最高の舞台で、自分の実力を証明できるチャンスが来たので今、凄いワクワクしています。やってやります」
黒田斗真「K-1ジム心斎橋チームレパードの黒田斗真です。まず今回このようなチャンスをいただきありがとうございました。今回、オファーを受けた時はやっと来たかって感じで凄く楽しみにしています。全員ボコボコにして、しっかりサクッと優勝したいと思っています」
――トーナメントのオファーを受けた時の感想とアピールしたいところは?
大村「オファーを受けた時は正直ビックリしたのが一番で、ビックリした後、すぐ嬉しいという気持ちもあって、このトーナメントでインパクトのある試合を一回戦目の第1試合からして、自分の名前を覚えてもらえたらなと思います。アピールするところはどのジムに負けないほど練習しているんで、それが出せれば第1試合は勝てると思うので、そこはアピールしていきたいです」
橋本「またトーナメントかって感じでしたね、正直。次で8戦目なんですけど、半分以上がトーナメントなので。でも、このチャンスはラッキーやなと思いましたね。アピールはさっきも言わせてもらったんですけど、バンタム級でもKOできるというのを見せたいんで、トーナメントとか関係なく最初から殴りまくります」
野田「オファーを受けた時はもうめちゃくちゃ嬉しくて、ホンマに。けど、メンバー見てもみんな強いと思うんですけどボコボコにしたいなと思っていて。アピールしたいところは、まだ僕KOしたことがないんですけど、今回一回戦はめちゃくちゃ打たれ強くて巧い壬生狼選手なので、技術で完封しようかなと思っています」
壬生狼「オイオイ、この大会、技術云々じゃなくて、ワシは男一人として、しっかりと自分の生き様を見せて戦う。アピールは生き様を見せることじゃあ! ただ単に金が欲しい。優勝賞金をしっかりと獲って、畑でもやる」
鵜澤「(12月に負けてるんで、正直来た時はビックリした気持ちがあったんですけど、やっぱり『俺、持ってるな』っていうのが実感できて。正直、昔から持ってる男なんですよね。だから、そこを再確認できたかなっていう感じでしたね。まあ、アピールしたいところで言うと、前回のK-1が武尊選手とレオナ選手の激闘の後じゃないですか、今回の大会は? ああいう試合を見てからの一発目なんで、今回は激闘を見せて、エンターテインメント的にも凄い盛り上がった試合をしたいなと思っているんで、今回、殺気を持って、殺気を全開にして挑もうかなと思っています」
松本「オファーが来た時はトーナメントとしか聞かされてなくて、相手が誰かもわからなかったんですけど、最初早いなと思ってビックリだったんですけど、今ここで3月のK’FESTAが盛り上がって、次に5月のK-1でやる意味があるんだなと自分は思ったんで、僕がここの試合を全部盛り上げて、主役にならなきゃなと思いました。アピールするところは、本当に自分は頑張るところしかいいところがないんで、どの分野でも全部頑張るし、全部努力するし、もう必死に食らいつくところを見ててほしいです」
池田「オファーを受けた時の気持ちは先程の意気込みとかぶってしまうんですけど、僕は実力があると思っています。でも、それに伴った注目をされていなかったので、そういうものを覆していきたいなとオファーを受けた時に思いました。アピールポイントは今はK-1で活躍している選手はパンチとロー主体の選手が多い中で、僕は多彩な蹴り技を使って戦うので、そういう自分の蹴りの殺傷能力だったり、パンチの攻撃力を見てもらいたいです」
黒田「オファーを受けた時はやっと来たかという感じで、アピールしたいポイントは最軽量級なんでスピード感と技術力をアピールして、今どの階級も盛り上がっていると思うんですけど、終わった時にバンタム級が一番おもしろかったなと思われるようにしっかりアピールしていきたいなと思います」
――橋本選手は一回戦の相手がデビュー戦の選手ということに関しては?
「別になんとも思ってないですね。デビュー戦でこのトーナメントに出れたんは強いんかなという感じですね」
――勝ち上がれば壬生狼選手と当たる可能性もありますが、さっきから壬生狼選手のマイクを隣で聞いていて不貞腐れているようにも見えますが?
「いやいや、凄いです、こういうの(笑)。僕はできないんで。別に不貞腐れてはないですね(笑)」
――優勝候補と言われるなど、このトーナメントの中で壬生狼選手が目立っていることについては?
「僕がこの中で一番強いなと思うのが松本日向選手で、やった中で試合の最中に一番強いなと思ったのが松本日向選手だけで、決勝で松本日向選手とやりたいですね」
――松本選手と鵜澤選手はキャラクターが正反対ですが、お互いにどう思いますか?
鵜澤「普通に好青年ですよね。普通に強くていい選手だと思っているんですけど、やりたい選手とは思ってなくて、どっちかつったら、俺は橋本実生をぶっ飛ばしたいっていう感じだったんで、こいつかって思ったんですけど、でも好青年の選手ですよね。でも、全然凄くいい選手だと思うんで、そんな感じです」
松本「鵜澤選手の感想は代理戦争でも凄い大口叩いていたのでいいと思います。自分はできないことをしてると思うし、計量の時のパンツも凄いなと思うので。凄くいいとは思うんですけど、自分も同期の大石和希がやられているんで、あの時は和希はボロボロだったんですけど、やられているところには自分はしっかり敵討ちというか、ちゃんと借りを返したいと思っています。まあ、決勝に行くのは自分です」