2019年6月30日(日)東京・両国国技館で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』の第二弾対戦カード発表会見が4月25日(木)都内で行われた。
今大会で行われる「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」のリザーブファイトが決まった。小倉尚也(スクランブル渋谷)と林勇汰(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)がリザーブ権を争う。 小倉はレベルスで戦っていたが、2017年7月からはK-1 JAPAN GROUPの大会に主戦場を移し、これまで3勝3敗。3勝はいずれもKO勝ち。現在、レベルスでの1試合を含めて得意のパンチで3連続KO勝ちと勢いに乗る。戦績は13勝(7KO)6敗2分。
林は林3兄弟(長男・将多、次男・健太)の三男で、かつてK-1に参戦経験のある父親の影響で空手とキックボクシングを学んだ。2017年5月からK-1 JAPAN GROUPの大会に参戦し、現在まで3勝1敗1無効試合。兄たちと同じく重いパンチを持ち、戦績は4勝4敗1分1無効試合。
会見に同席した中村拓己K-1プロデューサーは「この2人は打ち合いになってK-1らしい激しい試合になる。これぞK-1という試合になると思います」と太鼓判を押した。
林は「この前負けてしまったけれど、リザーブで組んでもらえて嬉しかったので頑張ります」、小倉は「今回両国で試合ができるのは嬉しいんですが、トーナメント本戦のメンバーには漏れてしまいました。選手をやっている中でトーナメントで優勝できる機会はそんなにない、その1回を逃してしまったので、その悔しさをぶつけたいと思います」と、それぞれの意気込み。
林は2018年12月(玖村修平と無効試合)、小倉は2018年9月以来(リョウタにKO勝ち)のK-1出場となり、「大阪大会に出させてもらって嬉しかったけれど微妙な試合になってしまって。今回は初めての会場で名前を聞いたことがあるから大きな大会なのかなと思って嬉しかったです」、小倉は「K-1がかなり盛り上がっているみたいなので、そこで試合ができるのは非常に嬉しい。K-1をしっかり盛り上げていければと思います」と、2度目の出場を喜ぶ。
お互いの印象は、林が「パンチで前へ出て気持ちが強くて、試合をしたらかみ合うかなと思って楽しみです」と言えば、小倉は「バランスがいい選手なので、しっかり倒し切れば自分のステップアップになると思うので倒したい。お兄さん(林健太=K-1 WORLD GPライト級王者)の刺激をもらっていると思うので、前回の試合映像を気にせず、まずは自分の試合をしてKOにつなげたいと思います」と警戒はするも倒したいとする。
小倉は「格闘技を始めたきっかけは武尊選手の試合を見たのがきっかけなので、今回出ないので寂しいです。代わりを務めるなんて言える立場ではないので、自分の仕事をしてK-1を少しでも広められたらと思います」と、今大会を欠場する武尊の分も頑張りたいと張り切る。
対する林は「この前負けちゃって、1カ月後に健太がタイトルマッチで勝ってベルトを獲って。劣等感って言うんですかね、頑張ろうと思いました。長男が復帰するので(5月のKRUSH)その練習に付き合って毎日練習していて、フィジカルトレーニングもしているので、いつもの試合よりも動いているから今回の試合は調子がいいと思います」と、兄2人の影響を受けているようだ。
ともにパンチを得意とする者同士。どちらが勝利し、トーナメント本戦出場へ望みをつなげるか。