2022年3月にキックボクシングから引退、ボクシングに転向することを正式発表したRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が、ずっと会いたかった人物と念願の対面を果たした。
その人物とは、RIZINファイター矢地祐介のYouTubeチャンネルで数々の“神技”を披露し、一躍格闘技ファンに知られる存在となったジークンドーマスターの石井東吾氏。ジークンドー(截拳道)は、1960年代に米国で詠春拳を基本とした振藩功夫(グンフー)を教えていたブルース・リーが、さらに実戦的な武術を模索して研鑽・実践を重ね、1966年に截拳道として発表したもの。石井氏はブルース・リーから直に指導を受けたテッド・ウォンの直弟子であるヒロ渡邉氏を師とする。
那須川は「ちょっと僕凄い感動していますね。ずっとやりたかったコラボなんですけれども。見てて凄いなってずっと思っていました。本当に感動しています。めちゃめちゃ興奮していますね」と冒頭からハイテンション。
(写真)那須川もワンインチパンチに挑戦(那須川天心チャンネルより) 実は那須川、石井氏が公開している技術を見て「似てるなって思うところが凄いあって。見ていて親近感があった」のだという。石井氏も「天心君の動きとか戦術っていうか身体の使い方とか、フェイントのかけ方とかフットワークとか見てて、通ずるものを感じていました」と、那須川の動きにジークンドーと通じるものを感じていた。
この2人の出会いは那須川天心の公式YouTubeチャンネル『那須川天心チャンネル』で見ることができ、内容は石井氏から那須川がジークンドーの技術を学ぶというものなのだが、「イメージ的にこんな感じでパンチを打っています」「すっごい分かります」と、自分とジークンドーの共通点に驚くばかり。
(写真)石井氏の技術に驚きを隠せない那須川(那須川天心チャンネルより) そして、ジークンドーの代名詞とでも言うべきデモンストレーションでよく行われる「ワンインチパンチ」を那須川が喰らうのだが、石井氏のワンインチパンチで那須川が絶叫しながらダウンする衝撃シーンが3度も見ることができる。
那須川は石井氏とのコラボでヒントを得ることが多かったようで、この動画のタイトル自体が「格闘技好き以外の人は見ないでください。那須川天心が進化しました」というもの。実際、動画の途中にも“非公開”としてカットした部分や音声を消した部分があり、那須川が「今日で(自分が)完成すると思います」と言うほどさらに強くなるためのきっかけをつかんだようだった。