ドームで「上限5千人」は厳しいが──
4月12日に東京都は「まん延防止等重点措置」として、4月12日から5月11日までのイベントの開催制限を「大声あり」のスポーツイベントについては、「1万人超の施設は5千人まで」「1万人以下の施設は収容定員の半分まで」と発表した。
『RIZIN.28』東京ドーム大会の5月23日(日)時点で、どのような措置が取られるかは不明だが、チケットの先行発売が4月16日(金)に予定されており、主催者は刻一刻と変わる状況に対応する必要に迫られている。
また、大阪府内では4月5日から5月5日まで「まん延防止等重点措置」を実施も、4月13日には新型コロナウイルスの新規感染者が千人を超えたこともあり、吉村洋文知事は来週以降、感染拡大が収まらなければ、政府に「緊急事態宣言」を要請する考えを示している。
RIZINは東京ドーム大会の1週間後の5月30日(日)に丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で、『RIZIN.29』の連続開催も予定しており、こちらも先行発売は4月16日。“まん防”対象地域のスポーツイベントの入場制限は東京と同じ5千人以下に定められており、プロ野球やJリーグでは、チケットの新規販売を見合わせる動きも出ている。
一方、世界では、シンガポール開催のONE Championshipや、F1やMotoGPやといった国際レースでも、選手・関係者と外部の接触を遮断する“バブル”を形成し、厳重な感染防止策を講じた上で大会実施にこぎつけている。
RIZINでは、5月23日(日)東京ドーム大会から「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」を開幕することを発表しており、16選手による8試合を東京ラウンドと大阪ラウンドに振り分けて実施することになっている。
しかし、榊原信行CEOは、東京ドーム大会については「上限5千人では厳しい」と発言しており、2度目の延期となった場合は、5月30日の大阪大会からジャパンGP開幕、そして3度目の正直となる東京ドーム大会へと繋ぐプランも浮上してくるだろう。
果たして、5月23日と30日のRIZIN連続開催はどうなるか。主催者もファイターたちも難しい調整を続けている。