MMA
インタビュー

【ONE】ハム・ソヒと対戦するデニス・ザンボアンガ 「私が真のナンバーワンであることを証明します」「イツキはサプライズが多い」「友達のスタンプとは試合したくないけど……」

2021/04/13 21:04
【ONE】ハム・ソヒと対戦するデニス・ザンボアンガ 「私が真のナンバーワンであることを証明します」「イツキはサプライズが多い」「友達のスタンプとは試合したくないけど……」

(C)ONE Championship

 2021年5月28日(金)の「ONE: EMPOWER」女子アトム級ワールドGPの1回戦に出場するデニス・ザンボアンガ(フィリピン)が3月25日、グローバル・メディアデーに参加。インタビューに応じた。

 MMA8戦無敗のサンボアンガは、2020年2月に山口芽生(V.V Mei)を判定で下している強豪。現王者のアンジェラ・リーが妊娠する前に、一度挑戦権を得ていた。

 また、今回のGP参戦にあたり、練習仲間で同じGPに出場するスタンプ・フェアテックスがいるフェアテックスジムを離れ、兄ドレックスも練習するMarrok Force MMAに移籍し、万難を排してトーナメントに臨む。

 1回戦では、浜崎朱加を破りRIZIN女子スーパーアトム級王者に輝いた(※後に返上)ハム・ソヒ(韓国)と対戦する。ONE女子アトム級のトップコンテンダーとして、ザンボアンガは言う。「GPは、私が王者アンジェラ・リーに挑戦するに値する選手だと証明できる機会」だと。

友達であるからこそ、スタンプとは試合したくない。でも──

──トーナメントの初戦でハム・ソヒ選手と対戦が決定しました。率直な感想からお願いします。

「ハム・ソヒ選手と対戦することは、私にとってこれまでで最大のチャレンジ、一番のチャレンジなのではないかと思います」

──ハム・ソヒ選手のスキルをどのようにとらえていますか。そして、どのような準備をしていますか。

「とても経験豊富な選手で、全体的にバランスの良いファイターですよね。立ち技も強いので私も打撃を磨いていきます。個人的にはサウスポーの選手との試合経験がないので、トレーニングで対策しています」

──ハム・ソヒ選手が持つ経験は、彼女のアドバンテージであると言えます。その反面、相手の試合動画が多くあり、より研究できるという側面もあります。その点では準備や自信に繋がりますか。

「相手の経験にはこだわっていなくて、自分のゲームプランに集中しています。私がこれまで戦ってきた相手の中にもベテランの選手はいたので、その意味では、私は常にアンダードッグです。相手の経験値が高いことが彼女のアドバンテージだとは感じていません」

──アトム級1位のコンテンダーとして、今回の初戦でトップ選手との対戦が決まりました。どのように自信を保っていますか?

「この機会は、自分が本当にランキング1位に相応しい選手であること、タイトルマッチで戦うに値する選手であることを証明する最高のチャンスだと見ています」

──多くのファンがハム・ソヒ選手がグランプリのダーク・ホースだと話しており、トーナメントを制するのでは、という予想も多いです。そのことをどう感じていますか。

「彼女が一番経験値が高いから、そう思われますよね。私がこの初戦を突破したら、次のマッチアップは楽だと思います」

──グランプリ初戦でUFCでも経験のあるベテラン選手と当たることについては何か感慨はありますか。

「特にバックグラウンドなどには興味ありません。さきほども言った通り、このマッチアップで勝ったら、次の試合が楽になります。それに、私がアトム級チャンピオン(アンジェラ・リー)に挑戦するに値する選手なんだ、って証明できますよね」

──ザンボアンガ選手が勝利した山口芽生(V.V Mei)選手は、ハム・ソヒ選手同様にベテランファイターであり、両者に似ている点はあると思いますか?

「少し似ているとは思います。でも、ハム選手の方が経験が長い感じがして、いくつかの団体でタイトルマッチも行っていて、彼女の方が危険だと思います」

──スタンプ・フェアテックス選手がいるフェアテックスジムから、新しいバンコクのジムMarrok Force MMAでトレーニングしているとのことですが、ジムを変えた理由を教えてください。

「少し難しいですが、自分の未来を考えるといまの環境の方が自分に向いていると思いますし、色々な機会に出会えるのではと思います」

──一回戦を突破したら、友人でもあるスタンプ選手(アリヨナ・ラソヒナと再背)と対戦する可能性があります。その可能性についてのお気持ちをお聞かせください。

「個人的には難しい気持ちです。友達であるからこそ、スタンプとは試合したくないです。もし戦わなければとなったら……しょうがないですね。最終的に、仕事は仕事ですものね」

──一度、アンジェラ・リー選手が持つタイトルに挑戦する権利を持っていたと思いますが、またグランプリ1回戦から駆け上がることになりました。今回のトーナメントをどのように捉えていますか。

「現実を受けいれています(笑)。自分を試す機会でもあるし、チャンピオンベルトが自分に相応しいと世界に証明したいですね。自分の中では、チャンピオンとは、何でも受けいれて上に登っていくものだと考えています」

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