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【ONE】DJ、アルバレスが敗れる!(動画あり)、ロッタンがダウン奪う完勝。元K-1王者対決はケールがアラゾフ下す! セネガル相撲の英雄ログログがKO勝利=速報中

2021/04/08 09:04
ONE on TNT 1 2021年4月8日(木)シンガポール・インドアスタジアム(ABEMAにて生配信) ▼ムエタイ 61.5kg(キャッチウェイト)3分3R〇ロッタン・ジットムアンノン(タイ)[判定3-0]×ダニエル・ウィリアムス(豪州)  61.5kg契約戦。ロッタンは2018年6月、RISEに初来日して那須川天心と激闘を展開。延長R判定で敗れるも、そのアグレッシブなファイトで一躍人気者となった。ONEには同年9月から参戦し、2019年8月にONEムエタイ世界フライ級王座を奪取。2020年7月には3度目の防衛に成功している。以前からONEキックボクシングの世界タイトルも手にして2冠王となりたいと発言しており、2月26日に初めてキックボクシングルールに挑んでダギール・カリロフ(ロシア)に判定2-1で勝利。今回はオープンフィンガーグローブのONEムエタイルールで試合を行う。  ウィリアムスはこれまで3度の来日経験があり、2013年7月に『RISE』でDyki(宮城大樹)と対戦して判定負け。この試合がDykiにとって最後の試合となった。2度目の来日は2015年4月のK-1で、-55kg初代王座決定トーナメントに出場すると1回戦で瀧谷渉太に判定負け。3度目の来日は同年9月で、武尊への挑戦権を懸けた試合でチャールズ・ボンジョバーニに初回KO負けを喫している。また、2014年12月には日本でもお馴染みのアンディ・ハウソンに判定2-1で勝利し、Caged Muay Thaiスーパー・バンタム級王座を獲得。左ミドルとヒザ蹴りを得意とするムエタイスタイルの選手だ。  1R、ともにオーソドックス構えから。ロッタンはいきなり近づき左フックを打ち込む。さらに左ミドル、インロー。ウィリアムスの入りに前蹴りも。しかしウィリアムスもロッタンの打ち終わりに右を当てる。  蹴り足を掴んで右を打ち込みこかすウィリアムス。左の前蹴りはロッタン。ウィリアムスはローに右ストレートを合わせに行く。右ストレートはロッタン! さらに右ロー! ウィリアムスは右を強振するが空振り。  2R、ロッタンの右ローの打ち終わりに右ミドルを当てるウィリアムス。しかし、左インローを当てるロッタン! さらに前蹴り。打ち合いに持ち込み左フック! ダウンしたウィリアムス。  再開に右ヒジも当てるロッタンは、ウィリアムスの入りに前蹴りを合わせてこかすと、向かってくるウィリアムスに右ヒジ! ウィリアムスは左目尻から出血。ロッタンの左ミドルを腕で受ける。  3R、サウスポー構えのロッタンは左ミドル。ウィリアムスは跳びヒザの連打を見せると、ワンツーをヒット! さらに右のロングフックも。肩で受けるロッタンは右ヒジを返す。チェックから再開。  オーソドックス構えから左ミドルを当てるロッタン。近づけば首相撲ヒジ! 近距離で右を当てるウィリアムスだが、顎を引いて受けるロッタンが前へ。サウスポー構えにして左ミドル、ウィリアムスは右のスーパーマンパンチ、ミドルも繰り出すがゴング。  判定は3-0でロッタンが勝利。被弾しながらも打ち返すスタイルで、9カ月ぶりのONEムエタイルールでダウンを奪う激闘を見せた。 [nextpage] ▼ONE世界フライ級選手権試合 5分5R〇アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)王者[2R 2分24秒 KO] ※左ヒザ蹴り×デメトリウス・ジョンソン(米国)挑戦者・GP優勝  米国TNTでも放送されるメインイベントは、ONE世界フライ級タイトルマッチ。王者アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)に、GP覇者にして挑戦者のデメトリアス・ジョンソン(米国)が挑む。  王者モライシュは、生後わずか数日でブラジルの首都ブラジリアの路上に放置され、孤児院で育ったという厳しい幼少時代を過ごした。修斗ブラジル等を経て、2013年の「ONE FC」時代から参戦。初戦こそユサップ・サーデュラエフにスプリット判定負けも、以降4連勝。2015年にカイラット・アクメトフにスプリット判定負けも再び4連勝を飾り、2018年6月と2019年1月にゲヘ・エスタキーオと連戦。初戦はスプリット判定で敗れるも前戦では判定3-0でエスタキーオを下し、王座に返り咲いている。今回の試合に向け、アメリカントップチームで堀口恭司らとも練習を積んできた。  対するDJことデメトリウス・ジョンソンは、元UFC世界フライ級王者で、ONEフライ級ワールドGP優勝者。UFCではヘンリー・セフードに敗れるまで、UFC史上最多となる11度の王座防衛に成功。2019年3月からONEフライ級ワールドグランプリに参戦し、1回戦で若松佑弥をギロチンチョークで極め、準決勝で和田竜光、決勝でダニー・キンガッドをいずれも判定で下している。  1R、ともにオーソドックス構えから。遠目に立つモライシュ。詰めるジョンソンにモライシュは右カーフキックを当てる。スイッチし、前足を変えるジョンソン。右ローは空振り。モライシュも足を変えて左右にスイッチ。ステップを踏んで的を絞らせない。  右を振るジョンソン。詰めて首相撲ヒザはジョンソン。押し込みながら離れるモライシュ。中央を取るジョンソン。モライシュは右ミドル! ジョンソンの打ち終わりに組んでテイクダウン、外がけから足関節狙い。足を抜くジョンソンについて行き、上を取るモライシュ。  ガードの中に入れるジョンソン。頭を中央に持って行くジョンソン。上から細かいパウンドを入れるモライシュにジョンソンは足を入れて立ち上がりの動作もゴング。  2R、右カーフ狙いのモライシュ。さらに左ミドルハイ。詰めるジョンソンは左右で前もさばくモライシュ。右ローを当てるジョンソン。パンチで詰めるが、バックステップでサークリングするモライシュ。  足を触りに行くジョンソン。切るモライシュ。サウスポー構えになるジョンソンはモライシュの右の蹴り足を掴んで頭を下げて詰めるが、そこにモライシュは右アッパー!   後方に倒れたジョンソンは左で差して立ち上がろうとするが、その立ち際に、モライシュはONEでは許されている左のヒザ蹴り! ダウンするジョンソンにパウンドの連打でレフェリーを呼び込んだ。  初防衛に成功したモライシュを立ち上がったジョンソンは祝福。カテウ・キビスらATT勢と歓喜のハグをかわしたモライシュは、「夢がかなった。毎日ATTで練習してきた成果だ。みんなに感謝したい。“俺たち”はやったよ! 彼はレジェンド。DJの試合を見て育ったんだ。完璧な戦略を立てて来たよ。彼が前に出てくるところに、いいアッパーカットも打てた。何て言っていいか分からないよ。とても興奮している。幸せだよ」とコメント。勝利直後、米国ATTに戻っている練習仲間の堀口恭司も「ナイス」と祝福のツイートを投稿した。  敗者のジョンソンは「圧力をかけるゲームプランだったが、ミステイクをした」と語った。 [nextpage] ▼ONEライト級(※77.1kg)5分3R×エディ・アルバレス(米国)[反則 DISQUALIFICATON] ※アルバレスの後頭部へのパンチ〇ユーリ・ラピクス(モルドバ)  コ・メインイベントは、ライト級でエディ・アルバレス(37・米国)とユーリ・ラピクス(25・モルドバ)が対戦。  アルバレスは、2013年にマイケル・チャンドラーを破りBellator世界ライト級王者となると、2016年にはUFCでハファエル・ドス・アンジョスをTKOに下し、UFC世界ライト級のベルトも腰に巻いた。その後、ジャスティン・ゲイジーをKOに下し、ダスティン・ポイエーに敗れ、ONEに移籍。  2019年3月のONEデビュー戦でティモフィ・ナシューヒンにTKO負けを喫するも、2019年8月の前戦ではエドゥアルド・フォラヤンを逆転のリアネイキドチョークで極めて一本勝ちしている。  対するラピクスはライト級2位のコンテンダー。イタリアの「チーム・ペトロシアン」で打撃を磨くオールラウンダーで、これまでのMMA戦績は14勝1敗。15試合中1ラウンドを超えて戦ったのは1度きりというフィニッシャーだ。唯一の黒星が2020年10月の前戦で王者クリスチャン・リーにパウンドで敗れている。  1R、ともにオーソドックス構えから。組み技師のラピクスは右フックも、右ロー、さらに先にダブルレッグに入るアルバレス。金網際でテイクダウンし、すぐに両足を自身の足で束ね、右でパウンドを入れるアルバレス。左腕を小手に巻くラピクス。右に顔をそむけるラピクスに右の拳を打つアルバレスの拳が後頭部に。  反則の後頭部への打撃に、ラピクスが声をあげて上体を倒し、そこにアルバレスは鉄槌もレフェリーが間に入り、試合をストップ。アルバレスにレッドカードを提示した。アルバレスが反則負け。TNT放送、全米プライムタイム進出のメインカードの第1試合は、いきなりの反則試合となった。 [nextpage] 【リードカード】 ▼ウェルター級 5分3R×タイラー・マグワイア(米国)[判定0-3]〇レイモンド・マゴメダリエフ(ロシア)  ウェルター級戦。マグワイアは、米国・アイオワ州のマウントプレザント出身。シングルマザーの下に生まれ、祖父の農場で働きながら育ち、勤労意欲や謙虚さについて学ぶ機会を得た。子供の頃にテコンドーを始め、のちに他の競技にも興味を持ち始める。  アイオワ・ウェスレヤン大学を卒業した後、自閉症スペクトラム障害を持つ11歳から14歳の子供達を対象としたプログラムに携わる。2009年に総合格闘技を紹介され、3カ月のトレーニングの後、アマチュア大会に出始め、6勝0敗の戦績を築く。その後米空軍に入り、ワシントン州スポーカンに。そこでコーチのリック・リトルと出会い、プロ転向の決意を固めた。  2015年にプロデビュー、戦績は10勝0敗、米国の団体「エクストリーム・チャレンジ」と「エキサイト・ファイト」のウェルター級チャンピオンに輝き、8度のフィニッシュ勝利を決めた。2018年7月にルイス・サントスに判定勝利しONE Championshipデビュー戦を飾ると、ONEウェルター級世界王者ゼバスチャン・ カデスタムにはTKO負け。しかし、2020年12月の前戦ではアギラン・タニに判定勝利している。  対するマゴメダリエフは、コンバット・サンボの元世界チャンピオン。MMA7勝1敗。ロシア連邦のダゲスタン共和国の首都マハチカラ出身。出身地のほとんどの若者たちと同様に、フリースタイル・レスリングを幼い頃から始め、後にコンバット・サンボなどの他の競技にも取り組んだ。  ロシアの軍隊時代は、多くの競技で大会に出場し、コンバット・サンボの世界王座に加え、カンフー・サンダ、近接格闘術などでタイトルを獲得した。テレビで総合格闘技を見たことで、格闘技でプロになることを夢見るようになる。  2015年にプロMMAデビュー。ほとんどの試合をフィニッシュ勝ちで決め、無敗を保った。キックをキャッチされ片足立ちで、17秒でノックアウトを決めて話題となったことも。2018年11月のONEデビュー戦ではジェームス・ナカシマに判定負けも、2020年1月にジョーイ・ピエロッティをギロチンで極めて再起を飾ると、12月のエドソン・マルケス戦では1R、右クロスでKO勝ちを収めている。  1R、ともにオーソドックス構えから。マグワイアの詰めに、マゴメダリエフはテンカオ、首相撲からヒザ蹴り連打! マグワイアは左で差して押し込むが、マゴメダリエフはヒザ蹴り。それがローブローとなり、中断。  左右スイッチするマグワイアは左右をついて詰めるが、クリンチが巧みなマゴメダリエフは右を小手に巻いてヒジ! 頭をつけてクリンチしながら左ショートアッパーも。左で差そうとするマグワイアに、内無双で右手を股に入れるマゴメダリエフ。  マグワイアは右での差しに変えて崩すが、そこにマゴメダリエフ頭を押さえて右ヒザ! タイクリンチが巧みなマゴメダリエフはマグワイアの左目尻を出血させる。左で差すマグワイアを右で小手に巻き、左ヒジを当てるマゴメダリエフ。ゴングに笑顔を見せる。  2R、詰めるマグワイアだが打撃は短い。首相撲ヒザを合わせるマグワイア。右ローを打つとマグワイアは右を合わせに行く。左で差してダブルレッグに入るマグワイアにスイッチ狙いのマゴメダリエフ。マグワイアはボディロックからかわずがけでテイクダウン! マゴメダリエフは上を取り返すと立つマグワイアの組みは捨て身気味の投げに。マゴメダリエフはスイッチからバックテイク狙いも。  離れるマグワイアだが、マゴメダリエフにも疲れが見える。右で小手巻き、左腕を顔の前に置いて押してヒジ・ヒザを入れるマゴメダリエフ。残り10秒でなんと胴廻し回転蹴りも見せる。  3R、両者のスタミナはいかに。詰めてシングルレッグを肩口に上げてテイクダウンはマグワイア! そこにマゴメダリエフは三角絞めを狙うが、胸を張るマグワイアは片足を越えて右で差してマウント! ハーフに戻すマゴメダリエフは右で差して足を戻すとニーシールド。左目から出血が多くなるマグワイアに、キムラからスイープし、立ち上がるマゴメダリエフ。そこにチョークを狙うマグワイアだが、極めさせないマゴメダリエフ。  そこにヒザ着きながらダブルレッグに入るマグワイア。切るマゴメダリエフは、シングルレッグからアンクルピックで倒し、マグワイアの立ち際にハイエルボーのノーアームギロチン! マグワイアが頭を抜いてゴング。マゴメダリエフも大の字に。  組み技・組み際の打撃の大熱戦となった判定は3-0でマゴメダリエフが勝利。MMA戦績を8勝1敗とした。 [nextpage] ▼キックボクシング フェザー級  3分3R×チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)[判定1-2]〇エンリコ・ケール(ドイツ)  ついにONE初陣を迎えたアラゾフは、アマチュア時代に197勝(117KO)3敗という驚異的な成績を残し、13歳でタイにてプロデビュー。2014年と2015年の『A1ワールドグランプリトーナメント』(-70kg級)で優勝、2015年にWAKOプロK-1ルール世界ミドル級王座、2016年には同スーパーウェルター級王座を獲得。同年にNDC K-1ルール同級王座も獲得している。2017年6月に『K-1 WORLD GP』に初来日すると『第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント』で中島弘貴とジョーダン・ピケオーにKO勝ち、決勝で城戸康裕に判定勝ちして優勝し、第2代王座に就いた。2018年3月には日菜太をKOして初防衛にも成功している。  -70kg級の世界トップグループに位置し、マラット・グレゴリアンとは1敗1無効試合、シッティチャイ・シッソンピーノンには1敗、ジョルジオ・ペトロシアンにも1敗と現在『ONE』で活躍する世界3強にはいずれも敗れているが、グレゴリアンと戦ったのは2013年、シッティチャイと戦ったのは2014年とかなり月日が経っており、パワーバランスが変わっている可能性も否定できない。戦績は56勝(34KO)4敗1無効試合。  対するケールはK-1 GLOBAL体制となってからの『K-1 WORLD MAX 2013』出場。トーナメント1回戦でヘンリー・ヴァン・オプスタルに勝利すると、準々決勝・準決勝も勝ち進んで決勝へ進出。決勝では2013年12月に対戦して判定負けしたブアカーオ・バンチャメークとの再戦となり、3R終了後にブアカーオが延長戦を拒否したため優勝。2013年のK-1 WORLD MAX世界王者となった。  その後、ジョルジオ・ペトロシアン、ジャバル・アスケロフ、シッティチャイ、ヨードセングライなどの70kgトップクラスには敗れているが、第2グループに位置している選手だと言えるだろう。アラゾフとは2016年6月に『モンテカルロ・ファイティング・マスターズ』という大会で戦い、5RにKO負けを喫しているためリベンジマッチとなる。ONEには2019年3月から参戦し、これまで2勝1敗。  ボクシンググローブ着用のキックルール。  1R、オーソドックス構えから入るアラゾフに、サウスポー構えのケール。先に詰めていくケールは左の奥足ロー。そこにアラゾフは右を返す。  ロープと異なり上体をかわせない金網に詰めて左ストレート。浴びたアラゾフは一瞬サウスポー構えにスイッチ。サークリングし、オーソに戻し、左ボディ、右ミドルを返す。  左前蹴りを刺すアラゾフ。左アッパーも。しかし詰めて打ち合いに持ち込むケールは近距離で左右を強振。左ストレートでアラゾフのアゴを上げる。  2R、下がりながらも右ハイを当てるアラゾフ。サウスポー構えになるアラゾフにケールは右ローを打つ。その入り際に左ボディを突くアラゾフ。蹴りも織り交ぜ、距離を作ろうとする。  ガードを固めて入り右、左を突くケール。さらにその場跳びの跳びヒザも。押し戻して右を当てるアラゾフ。ケールは左ストレートを返す。ケールは圧力を変えない。  3R、短期決戦の最終ラウンドも前に出るのはケール。そこに足払いでこかすアラゾフ。金網に詰めてパンチの回転を速めるケール。アラゾフは左の蹴りで間合いを取り、右ミドルを当てるが、ケールは構わず前に詰め左ストレート。ガードをし右に回るアラゾフを追う。  打ち合いに持ち込み、右フックをヒットさせるケール! さらに左も。アゴを上げさせられたアラゾフ。有効打を取ったケールは終盤は距離を取って逃げ切り体勢に。  判定はスプリットに割れ、2-1でケールが勝利。5年前の試合のリヴェンジを果たした。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇オマール・ケイン(セネガル)[1R 1分48秒 TKO] ※パウンド×パトリック・シミッド(スイス) “ログログ”ことオマール・ケインはセネガル相撲の英雄。  国技のルッ・セネガル(セネガル相撲)はパンチ有りの組み技競技。、18歳以上から素手による顔面パンチが認められており、ケインが自身より大きな相手に頭をつけての投げで崩してのクリンチアッパー、4点ポジションでのサイドバックからのアッパー、大内刈でのテイクダウンで尻餅をつかせて勝利する場面などを見ることができる。  また、2019年12月に27歳でMMAデビューも果たしており、セネガルのダカールで開催された「ARES FC01」では、MMA6勝3敗でONEにも参戦したモハメド・アリに勝利しているソフィアヌ・ブキシュー(フランス)相手に2R TKO勝ち。ケージのなかでケインは開始早々にダブルレッグでテイクダウンを奪うと、ブキシューのキムラクラッチに対し、右腕一本で持ち上げてスラム、さらに2Rにセネガル相撲同様にクリンチアッパー連打から電車道で押し込み、豪快なTKO勝ちを収めている。  2021年1月の前戦では、立ち技のスペシャリストでありながら、柔道経験もあるアライン・ンガラニをシングルレッグから小内刈でテイクダウン! 左で小手に巻いて押さえつけるケインが、右でパウンドアウトしている。  ケインは当初、イランのレスリング・チャンピオンメフディー・バルギとMMAマッチで、一方のシミッドはラーデ・オパチッチ(セルビア)とONEスーパーシリーズのキックボクシングで対戦する予定だった。だが、バルギとオパチッチは、健康と安全の規則遵守のためにリードカードから外され、急遽、両者が対戦することになった。シミッドは、マカオ等でキックボクシング戦を戦っているが、MMAはデビュー戦。  1R、ともにオーソドックス構えから。詰めるシミッドに、ケインは右を振る。シミッドは右ローをヒット。さらに右ストレートで前に出るが、ケインは左ジャブから連打で前に。  電車道で金網まで詰めるとボディロックからテイクダウン。足を効かせるシミッドはいったん足もとに潜るが、剥がしたケインがパウンド。亀のままパウンドを浴び続けるシミッドを見て、レフェリーが間に入った。ケインはONE2連勝をマーク。
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