2019年6月30日(日)東京・両国国技館で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』の第二弾対戦カード発表会見が4月25日(木)都内で行われた。
スーパー・フェザー級のスーパーファイトとして、小宮山工介(K-1ジム北斗会館)vsレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)の実力者対決が決定。
小宮山は幼少の頃から父に空手を学び、様々な大会で優勝。2007年12月にRISEでプロデビューし、2011年2月にRISEスーパーフェザー級王座を奪取。11連勝を飾るなど安定した実力を示した。2016年6月からはK-1に主戦場を移し、2018年3月の第4代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは武尊と決勝戦を争い、敗れるも準優勝。今年3月、約1年ぶりの復帰戦で郷州征宜から勝利した。戦績は33勝(13KO)7敗。
対するレオナはアマチュア時代に武尊から勝利を収め、2012年6月にプロデビュー。“石の拳”と呼ばれる右ストレートを武器に強敵を撃破し、今回2016年4月以来、約3年2カ月ぶりにK-1のリングに参戦が決まった。戦績は23勝(9KO)5敗1分。
レオナは「今回の試合は特別に大切な試合だと思っています。タイムリミットが迫っているので、勝って一刻も早くチャンピオンになりたい」と挨拶。その理由を聞かれると「大切な人が大きな病気になっていて先が長くない。早くチャンピオンになった姿を見せたいので、必ず世界チャンピオンになります」と打ち明けた。
対する小宮山は「今回レオナ選手との一戦が決まってワクワクしています。楽しみです。一戦一戦を僕も大切にしたいと思っているので、いい試合になると思います」と、レオナとの対決が楽しみだという。
お互いの印象を聞かれると、レオナは「とても上手な選手。ポイントを抑えて点を取るのを制してちゃんと勝つ選手。ゲーム運びが上手い」と評しながらも、「僕は普段から命を削ってトレーニングに励んでいます。当日はゲームではなく、小宮山選手と命のやり取りをしたいと思います」と、命を懸けた決闘をしたいと宣言。
これに対して小宮山も「体格差から見て、リーチがの長さが僕よりあると思うので、その間合いの取り合いになると思います、そこ(自分の間合い)に入ってきたら眠らせてしまうでしょう。僕も後がないのでドキドキワクワクします。僕も気持ちで負けないようにします。命のやり取り、楽しみです」と、レオナの覚悟を受けて立つとした。
レオナはKRUSHを主戦場としており、KRUSH王座に最も近い存在と目されているが、「今まではKRUSHのタイトルしか考えていなかったですが、小宮山選手は世界トーナメントで2位なので、勝てばK-1のチャンピオンもいけると思うので、必ず勝ってK-1とKRUSHの両方を獲ります」と、2冠王を目指すと語った。
一方、小宮山には東京五輪で正式種目となって注目を浴びる空手についての質問が飛び、「僕も幼少の頃から空手が大好きでやっているので、僕自身が空手だと言えると思っています。僕が勝てばもっと空手が盛り上がると思います」と答える。そして「今回の試合は判定ではなくKOで決着をつけたい」と、小宮山には珍しいKO宣言も飛び出した。