ド派手なファッションで一夜明け会見に出席した京太郎
2021年3月28日(日)東京・日本武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4 Day.2~』の一夜明け会見が、29日(月)都内にて行われた。
第17試合の【眠活ヘッド整体Dr. HEAD Presents】スーパーファイトK-1ヘビー級3分3R延長1Rで、第2代Bigbangヘビー級王者・実方宏介(真樹ジムAICHI)を2R25秒、KOした京太郎(チーム京太郎)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日のインタビューは全選手の中で一番よかったと言われて、いい人キャンペーンをやっていこうかと。僕は本来ああいうタイプで真面目なんですが、昔のK-1でやられていたスタッフの方もいて、その人が僕を見て成長したなと。昔はとんでもないポンコツでした。何回も時間大丈夫かと心配されたりしていて、そういう成長も感じました。とりあえずよかったです」と、大人になったことを自覚したという京太郎。
「これはマジでそれを一番伝えたい。僕を昔から知っている人は成長したと言ってくれました。会見で僕は挑発だと思っていませんが挑発的になってチャラけているなと思ったかもしれませんが、皆さんが裏方で走り回っていただき、一人一人に声をかけてくれて、多くない人数でK-1を作り上げているのが素晴らしい。僕くらいでしょう。家から10年来のスーツケースを持って都営三田線で来るのは。駅でファンに写真を撮ってくださいと言われて、そのアツい想いを見た時にK-1っていういいところにいるんだなと感じました。昔は自分のことしか考えずイケイケでしたが、試合後に土下座したのは相手への感謝。心技体、心の部分は大事だなと思いました。いろいろな人に支えてもらってやってきたなと、精神的に成長したなと思いました。10年前は本当にクソだったので」と、自分の精神面での成長を感じたと熱弁。
試合については「本音を言うとボクシングとK-1の違いをずっと感じながら戦っていて、新鮮だなっていろいろ感じました。10年ぶりにK-1で戦ってみて難しいなって感じました。他の人の試合を見ると余裕をもって倒していましたが、僕はいっぱいいっぱいだったので大変でした」と、ボクシングとK-1の違いに戸惑いを感じていたという。
実方がカーフキックを蹴ってきたことには「“カーフかい!”ですよ。ムエタイが蹴るかと。カーフキックは僕の意見だけで言うと、なくていいんじゃないかと。格闘技に必要なのかなと。カーフキックがなくてもローキックだけ蹴ればいい。必要ないなと思いますね。パンチが疎かになる部分もあるし、カーフだけで攻める人もいるので、致命傷になるので必要なくてもいい。でも、蹴られたので僕も蹴っちゃいました。すいません」と、カーフキックは格闘技に必要ないんじゃないかとの持論を展開。
戦前は蹴りを使わないと宣言していたにも関わらず、いきなり蹴ったことには「カレー屋さんに行ってルーだけ食べますか? そういうことです。蹴りがあるのに蹴らないわけないじゃないですか。そりゃあ蹴りたいですよ」と、蹴るのは当たり前だったとする。
それも作戦だったのかと聞かれると「作戦を立てたことは一度もないんです。その場で考えました。実方選手も、どうせ蹴りに来ると思っていたと思いますよ。“カーフかい!”って思いましたけれど。ボクシングはジャブから入って長いラウンドを使って攻略していくんですが、K-1はジャブから蹴りが来るし、いきなりパンチが来るんです。ボクシングは3R捨てても勝てるけれど、K-1は1R捨てたら勝てない。それが焦りました。セコンドの卜部功也が『右で倒せる』と気軽に言ってていたので、倒せるんかいって思って2Rは右で行ったら倒せました」と、作戦ではなかったとのこと。
今後については「チャンピオンになりたいとかではなく、いろいろな人に僕の想いを伝えたいことと、僕のやってきた経験と情熱を感じてもらいたい。たくさんの人が応援してくれたので、その人たちの人生に寄り添えるのが幸せだと思いました。正統派は武尊とか他の選手に任せるので、ヘビー級は僕一人しかいないので、僕ができるのは違う方向から刺激することだと思っています」と、他の選手たちとは違う方面からK-1に刺激を与えたいとする。
また、会見の冒頭で中村拓己K-1プロデューサーより、今後はヘビー級は100kg以下、100kg以上はスーパーヘビー級とするとの発表がされ「3つ制覇してやろうかな。3ついったろうと思う。僕はどの階級でもやったろうと思います」と、クルーザー級も合わせて3階級制覇してやろうと思うと言い放った。
しかし、「あと1~2戦はお手軽プランでお願いします」と1~2戦はそんなに強くない相手を用意して欲しいと笑った。