3月26日の「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」の会見を受けて、同日、佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)がフェザー級転向を正式に表明した。
会見後に自身のYouTubeを更新した佐々木は、「本日、RIZINバンタム級トーナメントの抽選があったんですけど、僕は辞退をしました。理由としては、バンタムに落としたときの減量の内臓のダメージがちょっと厳しいので、トーナメントをやり続けるのはたぶんちょっと自分の身体的には無しだな、という決断に至って」と、減量による身体的ダメージを考慮して、フェザー級に転向する意向を示している。
2月下旬の時点では、「バンタム級トーナメントで勝ち上がって途中でドクターストップになってもつまらないし、ちょっと考えます。どちらにしてもいずれはフェザーに上げます。フェザーもGPがあるなら、強い選手がたくさんいるので、負けるつもりでやるヤツなんていない」と悩める想いを語っていた。
【写真】大晦日、瀧澤戦に勝利も「抑え込んでいて吐きそうになってた」という佐々木。
今回のバンタム級GPの正式発表で、佐々木はあらためて「『トーナメント(に出場)どう?』という話はあったんですけど、まあ、たぶんバンタム級トーナメント無茶苦茶盛り上がって、面白いトーナメントになると思うんですけど、それに出られないのはちょっと歯がゆいですけど……、何にせよ次戦はしっかりとバチバチに作り上げて、絶対に面白い試合が出来ると思うので、ぜひ次戦を楽しみにしていただけると嬉しいです」と、フェザー級での活躍に期待してほしいとした。
以前、フェザー級で戦いたい選手を問われた佐々木は、「RIZINフェザー級がだいぶ盛り上がっている。平本蓮くんが来て、萩原京平選手が来て、弥益ドミネーター選手が出て……朝倉未来選手も、斎藤裕選手も、クレベル・コイケ選手ともやりたい」と、トップ3との対戦を希望。
「朝倉選手は速くてテクニカル。クレベルとは20代前半で静岡と浜松で会いました」と明かし、夏に大会会場で再開したときに、佐々木の麦わら帽子を見たクレベルが「『釣りキチ三平』だよー! そのサングラスかけるの!? かけてみてよ! あー最高だね!」と、「すごく喜んでくれたのを覚えている。めちゃくちゃ、いいヤツ」と印象を語っている。
フェザー級には、佐々木と同じく元UFCファイターの金原正徳も復帰を表明しており、ワールドGPの日本人枠をかけて、バンタム同様に熾烈な争いが繰り広げられそうだ。
なお、26日の会見後の囲み取材で、榊原信行CEOは、フェザー級ワールドGPについて、「9月と12月に8人トーナメント」で行うことを語っている。