キックボクシング
レポート

【ビッグバン】駿太がヒジ打ちで圧巻KOも「凄くモヤモヤします」、谷山俊樹もハイキックで鮮やかKO勝ち

2021/03/24 14:03
ビッグバンプロモーション「Bigbang-統一への道-其の38」2021年3月21日(日)東京・後楽園ホール ▼メインイベント第2試合(第11試合) スーパーフェザー級 ビッグバンキックルール 3分3R○駿太(谷山ジム/Bigbangスーパーフェザー級王者)KO 2R 1分33秒 ※右ヒジ×渡邊涼介(ホライズン・キックボクシングジム/元新日本キックボクシング協会ライト級4位)  駿太は2003年2月にプロデビューし、国内とタイのトップ選手を相手に渡り合ってきた大ベテラン。2019年6月に琢磨をKOしてベテラン健在ぶりを示したが、8月の安本晴翔戦、20年2月の栗秋祥梧戦と若い選手に連続KO・TKO負け。続く前戦となった同年11月のビッグバン10周年記念興行では宮崎勇樹を判定で下してBigbangスーパーバンタム級タイトル3度目の防衛に成功した。戦績は65戦38勝(14KO)23敗4分。  対する渡邊は元新日本キックの上位ランカーとして活躍し、戦績は17戦8勝5敗4分。喜多村誠が率いる伊原道場新潟支部所属だったが、道場自体が新日本キックボクシング協会から独立し、昨年7月にホライズン・キックボクシングジムとして再スタート。今回がフリー転向、階級変更初戦となった。  1R、ひたすら距離を取って下がりながら左ミドル、右ローを出す渡邊を駿太が追う展開が続く。捕まえる駿太がヒジ、ヒザを当てるが、渡邊は脱出し下がる。  2Rも同じ展開となるが、駿太は組み付いて縦ヒジ! この一撃で渡邊は立ち上がることができず、駿太がKO勝ちした。戦前には「削り削られながら相手の首を取る」「圧倒的な物を見せて最後はKO。ウォーッとやりながらお客さんも喜ばせたい」と激闘の末にKO勝ちをイメージしていた駿太だが、予想外の呆気ないKO劇に不満げな表情を見せながらマイクを握ると「凄くモヤモヤします。渡邊選手強かったんですけど、今日の試合では満足できません」と首を傾げリングを降りた。 ▼メインイベント第1試合(第10試合) 64kg契約 ビッグバンルール 3分3R○谷山俊樹(谷山ジム/WKA世界スーパーライト級王者)KO 1R 2分56秒 ※右ハイキック×林 優作(ZOOMER/PFCフェザー級王者)  谷山は学生キックを経て、2008年3月にプロデビュー。Bigbang以外にもK-1やKRUSHで活躍し、これまでWBKF王座のほか、WKA世界スーパー・ライト級、初代Bigbangスーパー・ライト級、ISKAインターコンチネンタル63kgなどの王座も獲得。戦績は44戦32勝(9KO)10敗2分のベテランだ。  林は北海道を拠点に活動するMMA主体の団体PFCのチャンピオン。2019年9月の「PFC 22」でジェイソンを右フックからのパウンドでTKOに下し、第2代PFCフェザー級王者に就いている。2020年4月大会での亀井晨佑戦は流れたものの、2020年9月27日のPANCRASEデビュー戦では、GRABAKAの小森真誉のテイクダウンから立ち上がり、打撃を効かせて判定勝利を挙げた。PANCRASE2戦目となった12月、前田日明の愛弟子Ryoに1Rフロントチョークで一本負け。MMA戦績は17戦9勝7敗1分。今回がキックビュー戦となる。  1R、谷山が左ミドル、右ロー主体の攻め。様子見だった林だったが。右ミドル、左右フック、ノーモーションの右ストレートと、キックボクサーとは違うテンポの攻撃を見せる。さらに重みのあるパンチの前に手を焼く谷山は右ハイキック。これがクリーンヒットし、林は立ち上がれず。KO勝ちした谷山は2019年11月、WBKF世界スーパーライト級タイトルマッチで敗れているチュー・ジンギュへのリベンジ、王座奪還、そしてK-1再挑戦をアピールした。 [nextpage] ▼セミファイナル(第9試合) 72.0kg契約 ビッグバンルール 3分3R○夜叉猿(力道場静岡)判定3-0 ※三者とも30-26×政斗(治政館/ジャパンキックウェルター級1位)  当初、山際和希が出場を予定していたがケガのために欠場。その代替選手として出場する壬生狼一輝と同門の夜叉猿は、高校時代にラグビー西日本代表として日本代表キャンプに参加した異色の経歴がある。第33回K-1アマチュア チャレンジAクラス -70kgで優勝し、昨年11月、Krush-EXでのプロデビュー戦では先制のダウンを奪われるも最後にハイキックでKO勝ちしている。戦績は2戦1勝(1KO)1敗。  対する政斗はジャパンキックでタイトルマッチを経験しているベテラン。前戦となった今年1月の光成戦では判定勝ちしている。戦績は27戦15勝(4KO)9敗3分。  1R、序盤から両者が激しい攻防を見せる中、夜叉猿が左フックでダウンを奪う。2R、右ロー主体の夜叉猿に、政斗は遠い距離からワンツーから蹴りにつなぐが巻き返しできない。3R、逆襲に出る政斗が距離を詰めると、夜叉猿が右ストレートでダウンを追加。左ハイの夜叉猿に、政斗は構わず前進しパンチ連打。夜叉猿もパンチで応戦し乱打戦となったが時間切れ。2度のダウンを奪った夜叉猿が僅か3戦目で他団体のトップランカーを破る金星を上げた。 ▼第8試合 Bigbangフェザー級王座決定戦 ビッグバンルール 3分3R延長1R○竹内賢一(Ten Clover Gym世田谷/J-NETWORKフェザー級3位)判定2-1 ※29-30、30-29、30-29×龍斗(K-1ジム横浜infinity)※竹内が新王者に ▼第7試合 ウェルター級 ビッグバンルール 3分3R○小川健晴(T.G.Y)判定3-0 ※29-28、30-27、30-27×細越智己(RED STAR) ▼第6試合 バンタム級 ビッグバンルール 2分3R○鈴木太尊(谷山ジム小田原道場)判定2-0 ※29-29、30-29、30-28×宮下友樹(team AKATSUKI) ▼第5試合 フェザー級 ビッグバンルール 2分3R○中尾興慧(T.G.Y)判定3-0 ※30-28、30-29、30-29×水越夏気(K.Bスポーツジム) ▼第4試合 ウェルター級 ビッグバンルール 2分3R×宗方888(キングジム)判定1-2 ※29-30、29-30、30-29○野村太一(K.Bスポーツジム) ▼第3試合 特別試合 ビッグバンルール 1分30秒2R×福島剛広(ニューボーン)※デビュー戦判定0-3 ※28-30、28-30、27-30〇土居 海(フリー) ▼第2試合 73kg契約 ビッグバンルール 2分3R〇HIROTO(谷山ジム)判定3-0 ※三者とも30-26×北川晃守(MASHUP) ▼第1試合 バンタム級 ビッグバンルール 2分3R×大関仁哉(谷山ジム)※デビュー戦判定0-3 ※28-29、29-28、27-29〇田中 仁(湘南格闘クラブ)
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