まだ高校生、プロ4戦目にして王座に挑戦する大チャンスを得た近藤
5月18日(土)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.101』で、K-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者・木村"フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)に挑戦するK-1甲子園2017&2018 -65kg優勝・近藤魁成(大成会館)。
近藤は高校生たちの戦う甲子園『K-1甲子園』を2017・2018年と連覇。プロデビューは2018年3月で、現在までの戦績は2勝(2KO)1分。無敗とはいえ僅か3戦目で王座に挑戦する大抜擢を受けた。「胸を借りるつもりはない」と言い放つ、近藤は令和最初のビッグアップセットを実現させることができるか。
高校生でもKRUSHのチャンピオンになれるところを見せる
――3月の「K'FESTA.2」では2年前のK-1甲子園決勝で対戦した瑠久選手に宣伝通りのKO勝利でした。あの試合を振り返っていただけますか?
「初めてプロの試合でセコンドの声も聞こえたし、相手のセコンドの声も聞こえるくらい冷静でした。むしろ試合前に緊張しなさ過ぎて不安なぐらい落ち着いてました。それぐらい良い準備が出来ていましたし、ウェルター級に階級を上げて減量も今までで一番良い状
態でした。戦い方としてはパワーもそうですけど、距離を感じる能力ってのがついてきたかなと思います」
──改めて木村選手とタイトルマッチで対戦することが決まり、周りからはどんな反応がありましたか?
「周りはみんなビックリしてましたね。ファンの方は『頑張れ!』と言ってくれる人もいれば『まだ早いぞ』みたいに言われることもあります。そうやって色んな反響があるのは嬉しいですし、プレッシャーよりも今回は楽しみの方が大きいです。前回の瑠久戦もけっこう燃えてたんですけど、それ以上に今回は燃えてるんで勝ちたいです」
──記者会見では木村選手のことを「ずっと好きだった選手」と話していましたが、対戦することは意識していましたか?
「最近は戦う相手としても意識し始めていて、次に決まるとは思ってなかったですが、2~3戦以内には戦うことになる思っていました。階級が同じになってからは現実的に戦う相手として見ていました」
──対戦相手としての木村選手のことはどう分析されていますか?
「勝つにしろ負けるにしろKOで、この試合も僕が1回か2回倒されるかもしれませんが、最後は僕が勝ちます」
──倒すイメージ・相手が倒れているイメージは出来上がっていますか?
「詳しいことは言えないですけど、色々考えていることはあります」
――3月のKrush後楽園大会や記者会見ではフェイス・トゥ・フェイスにもなりましたが、憶する部分はなかったですか?
「はい。やるからには勝つ気で行かないとプロとして違うなと。自分の実力がどこまで通用するか試すのではなく、僕はやるからには絶対に勝つ気持ちでやります。友達にもずっと『絶対勝つから来て』と言ってます」
──では木村選手が「近藤選手の目を見て覚悟が決まっていると思った。だから自分も本気でいく」と発言していることは、むしろ嬉しいですか?
「嬉しいですね。舐められるんかなとか思ってたんですけど、『(挑戦者に)ふさわしい相手』と言ってくれて。嬉しいですけど、今は対戦相手なんで、ファンというよりは早く倒したいなって気持ちです」
──これで勝てばKRUSH王者ですし、木村選手に勝てば自分の未来も拓けると思います。この試合をどんな試合にしたいですか?
「この試合に勝つことも凄い大事なんですけど、正直もっと強い選手もいると思います。木村戦はその選手に勝つための試合だと最近は思うようになってきました。この試合に勝つこともそうですけど、先を見て絶対に勝ちたいなと思います」
──この試合を楽しみにしている人はたくさんいると思います。その人たちにどんな試合を見せたいですか?
「僕が高校生やからって負けても『よくやった!』みたいに言われたくないので、高校生でもKRUSHのチャンピオンになれるところを見せます」