2021年3月22日、ONE Championshipが“ノーギグラップリング最強の男”ゴードン・ライアン(米国)と契約したことを発表した。
25歳のライアンは、EBI(エディ・ブラボー・インビテーショナル)で4度チャンピオンに輝いたほか、2018年のIBJJFノーギワールズで+97.5kgと無差別級の2階級制覇、2019年ADCC世界大会でも99kg級&無差別級優勝を成し遂げている。
現在ONEフェザー級でMMA6戦無敗と活躍中のグラップラー、ゲイリー・トノン(米国)と同じ名将ジョン・ダナハー門下生。ニューヨークがコロナウイルスの影響により練習がままならないなか、ダナハーらと共にプエルトリコに移住し、練習を積んでいる。
“キング”の異名を持つライアンは、2018年10月の「QUINTET 3」ラスベガス大会にも参戦したことがあり、ヒールフック禁止のQUINTETルールでも、クレイグ・ジョーンズ(RNC)、ヴィトー・シャオリン・ヒベイロ(腕十字)、グレゴー・グレイシー(腕十字)にいずれも一本勝ちするなど猛威を振るった。
ADCC2019無差別級では、ペドロ・マリーニョ、ゲイリー・トノン、ラクラン・ジャイルス、“ブシェシャ”ことマーカス・アルメイダ(ONEと契約)といった強豪を破り世界王者に輝いており、ONEのグラップリングとMMAでどの階級で誰と対戦するのかも注目だ。
(C) @gordonlovesjiujitsu/ONE
ライアンは日本時間23日、自身のinstagramでONEとの契約について投稿。
「すでに多くの人が知っていると思いますが、私はONE Championshipと大きな契約を結びました。試合はグラップリングの試合になりますが、もし私がその道に進むことを選択した場合は、MMAも視野に入れています」と、グラップリングでの参戦から、MMA挑戦も念頭に置いていることを記した。
また、「今は、ADCC 2022に焦点を当てていますが、もし、私が最終的にMMAを戦うことを選択した場合、私の新天地であるONEが私の(MMA)デビューの場となるでしょう。世界の他の地域のファンに会えることはもちろん、史上最高のケージレスラーの一人として自身を再構築できることにとてもワクワクしています。オープンマットではライバルを圧倒してきましたが、ケージレスリングでは新たなチャレンジができるので、とても楽しみです」「ONE(とグラップリング)を新たな高みへと押し上げることを楽しみにしています」とコメントしている。