サトシ「柔術は下からでも危険」
──試合後の率直な感想をお聞かせください。
「最初、試合が始まった時は緊張(笑)、最初が私、ちょっと身体が硬いから、(徳留が)パンチ来ると投げをやりたいことは知っていたので、その後にグラウンドに来たけど、気にしない。私は上でも下でも出来るから」
──対戦を終えて、相手の印象は?
「同じ。本当はやりたくなかった。徳留は友達だし、彼の家族も知っているから、(友達なのは)変わらない。試合が終わっても、今もまた友達」
──今後の展望を教えて下さい。
「前と一緒。ベルトを獲りたい。(GP覇者の)トフィック・ムサエフが日本に来れないなら、もう1個、ベルトを作るのでいいじゃないかと思う。斎藤裕と朝倉未来の試合と一緒。チャンピオンとチャンピオン(グランプリ覇者と初代王者)でやればいいじゃないか」
──最後の三角絞めは、徳留選手がテイクダウンしてハーフガードから攻めてきたところを三角絞めを最初は右で組む逆クラッチで、最後は左に組み変えました。あれは狙っていた?
「あれは、私とクレベルとかお兄ちゃん(マルキーニョス、マウリシオ)といつも練習してきたこと。私、知っているね。彼(徳留)が、ガードにいるときやハーフにいるときに体重が前になるから三角のチャンスがあることを。だから彼が投げにくることも気にしなかった。
三角は反対から入ってスイープして最初は右で絞めて、最後は左で絞めた。その後に相手の足抱えて、相手のヒジを流して……それから彼はすごい我慢した。でもあまり動きは出来ないから気にしなかった。入ったら絶対にタップするから。彼も我慢しか出来なかった。下にいても上にいても、柔術が強いから問題ない。MMA選手がみんな考えるのは、上だけがいいと。上だけからパンチが出来て下はあんまりデフェンスだけと言うけど、柔術は下でもすごくいろいろな危険がある」
──サトシ選手の試合の前に、クレベル選手が摩嶋選手に三角絞めで勝ったことは刺激になりましたか。
「そうですね。クレベルの相手は強いけど、強いのはグラウンド、それはクレベルの方が絶対、強いね。その後も、クレベルは三角が得意だから、入ったら、私はもう終わり(だと思った)。同じ日にクレベルと試合したからちょっと緊張したけど、絶対クレベルが勝つことが出来ると思ってた」
──今回の試合は一本勝ちでしたが、もっとストライキングを見せたかった?
「そうね。今日、BELLWOODの鈴木博昭戦線もいるから、ちょっと使いたいなと。練習したから最初にちょっとキックを1回だけ出来たけど、その後に徳留がすぐに投げにきたからちょっと悲しい(笑)。でも勝って怪我が無かったのが一番良かった。また練習に戻ることが出来るから、それが一番大事」
──同じライト級の武田光司選手と久米鷹介選手の試合はどう見ましたか。
「そう、すごい試合ね! 2人とも心が強いから、絶対いい試合をすると知っていた。誰が勝つか分からないと。でも、武田にちょっとびっくりしたね。相手にたくさんパンチをやられても(前に)進んで止まらない。やっぱりDEEPのチャンピオン、ライト級の日本も凄いなと思いましたね」
──早くベルトに挑戦したい?
「私も(RIZINで)6試合目だから、タイトルを獲りたいね。たくさん人もいるし、私の気持ちは、ベルトが金メダルみたいなもの。たとえばムサエフが来れないから、もう一個のライト級のベルトを作って、私と武田が戦って勝ってからムサエフがやる。階級にベルトが無いからちょっと面白くない。ただ試合・試合をしてもチャンピオンがいないと意味が無い。(ムサエフが持つGPのベルトと)もう1個ライト級のベルトがあってもいいかな」
──最後にファンにメッセージを。
「みんないつも応援してくれてありがとう。私、いつも同じね。絶対判定じゃない。KOと極めでやります!」