1月の修斗でUFC帰りの石原夜叉坊を破った祖根。勢いに乗ってRIZINバンタム級日本GP参戦を決めるか (RIZIN FF)
2021年3月21日(日)名古屋・日本ガイシホール『RIZIN.27』に出場する全選手の個別インタビューが、19日(金)にオンラインで行われた。
第7試合の61.0kg契約5分3R(※ヒジあり)で獅庵(パラエストラ大阪)と対戦する祖根寿麻(ZOOMER)がインタビューに答えた。
祖根は2016年から修斗へ本格参戦を果たし、初戦で土屋大喜を下すと2018年には環太平洋バンタム級王者に輝いた中京地区を代表する選手。近年は白星に恵まれず、2018年8月のRIZINでの元谷友貴戦、修斗での岡田遼、根津優太戦、RIZINでのジャスティン・スコッギンズ、2020年4月のRoad to ONEでの後藤丈治戦のニンジャチョークでの一本負けまで5連敗を喫したが、今年1月の修斗でUFC帰りの石原夜叉坊に判定3-0で勝利を収め、一気に注目を集めた。DXFC、TENKAICHI両団体のチャンピオンにもなり、Krushでも秀亮にKO勝ちしている打撃力を活かすことができるか。
――対戦相手の印象は?
「ワンツーだけの選手。一方的に、打撃でも寝技でも終わらせます」
――RIZINのリングは久しぶりになりますが(2019年8月RIZIN.18以来)、改めてRIZINに臨む心境は?
「RIZINでは結果を残せていないのでここでしっかり勝って、今年は“風の時代”なので僕の時代だと思っているので、RIZINの舞台でもう一発花を咲かせたいなという気持ちですね」
――バンタム級GPへの道というのは意識しますか?
「そうですね。これでいい勝ち方をしてトーナメントに出て、やるなら強い選手とやりたいです」
――具体的に名前を挙げると?
「朝倉海選手とやりたいです。(同じ)愛知県だし」
――やはり意識しますか?
「みんな海君の打撃にビビっているけれど僕はビビらないので。そこで勝てそうだなって気持ちは全然あるんですよね」
――1試合終えて(2021年1、修斗で石原夜叉坊に判定勝ち)RIZINに戻って来るのは、調子が上がっている感じですか?
「前回の試合で忘れていたものを取り戻せた気がするので、今回からいけるなって感じはしますね」
「周りからは、前は出したら当たるかもしれないって期待度があったけれど、最近はそれがないって言われて。それで“ああ…”となって、前回の試合で出したら当たっていったので気持ちですかね。向上心ですかね」
――RIZINの初戦で対戦した元谷選手のことは気になりますか?
「元谷君は元谷君で気になりはしますけれど、当たったら当たったでやりたいなとは思います。もう一発やったら絶対に勝てるなって気持ちはありますね。あれはあれで一つの作品だと思っているので、そこからまた新しい作品が生まれたらいいなと思っています」
――2019、2020年と苦しい時期が続いた中で1月の勝利は大きかったのかと思います。
「その試合のオファーがあって初めて格闘技に向かい合ったというか。初めてしっかりと向かい合って格闘技がいろいろな面で凄く楽しくなりました」
――格闘技の楽しさを見失っていた?
「そうですね。今までは、オファーが来ました、じゃあやりますっていう感じで流れ作業で練習してやっていたんですけれど、しっかり相手を研究してみんなで話し合ってとか、それを初めてやって全てハマったので。格闘技、面白いですね」
――どんな形で試合が終わるか、予感はありますか?
「試合内容的には一方的に終わらせたいというのが凄くあって。どっち(打撃と寝技)で終わらせようというのはないんですけれど、決着は絶対に付けようと思っています」
――石原夜叉坊戦は競り勝つ形になりましたが、勝てた要因は?
「凄く研究してきたのと、あとはメンタル。試合前に会って挨拶した時に、なんか日和ってるなって感じもあったので、絶対にやってやるって気持ちは僕の方が強かったのかもしれないです」
「はい、そうですね。昔よりも凄い僕になっていると思います」
――試合後に、岡田遼選手、大塚隆史選手の名前も出ましたが、今でも想いはありますか?
「そうですね、僕も修斗の人間なので前日に岡田選手と大塚選手がやるのでそこは気になりますね」
――修斗とRIZINでなかなか忙しくなりそうですね。
「ジムの方も忙しいので(笑)。今年は両方フルで頑張ってみようと思いますね」