2021年3月21日(日)名古屋・日本ガイシホール『RIZIN.27』の第10試合の120kg契約試合(5分3R ※ヒジあり)で、スダリオ剛(PUREBRED)と対戦する宮本和志(超硬派武闘集団和志組)が15日、公開練習&リモートインタビューを行った。
カール・ゴッチ式のトランプめくりのクワットや腕立て伏せを見せた宮本は、振付仮面(ラッキィ池田)とタッピィ池田の乱入に「プロレス体操」も披露。囲み取材に応じた。 学生相撲出身のプロレスラー宮本は、「パワーは誰にも負けない」と自信。「ベンチプレス対決をするわけではないので」と言いながらも、過去にマックスで300kgを上げたことを明かした。
PRIDEにも出場したケンドー・カシンに若手時代に「“食らわされた”回数があの時凄かったので、その食らわされた数だけ強くなってきた」という宮本は、藤原喜明ともスパーリングし、前田日明からも指導を受けているという。
「やっぱりプロレス界の先人の先輩方が築き上げてきた礎というのを、ここでガツンと僕が見せたいなという気持ちはすごくあります」と語る宮本は、進境著しいスダリオ相手にどんな試合を見せるか。
彼(スダリオ)は涙もろいところがあるので、その泣き虫なところを注意したい
──試合まであと2週間を切りましたが、現在の心境はいかがですか。
「楽しみというか凄くワクワクしていて早く試合が来ないかなと思っています」
──今回初の総合格闘技ルールでの試合となりますが、試合に向けて重点的に練習しているところがあれば教えて下さい。
「まあ、ヘビー級なのでスタミナ切れないように息上げしたりとか、僕はプロレスラーなので、何にでも対応できるのがプロレスラーだと思います。その辺の練習は普段と変わらないですね」
──宮本選手のストロングポイントを教えて下さい。
「自分はプロレス界でもパワーファイトでやって来ていますので、そのへんのパワー、力、その辺りを見て欲しいですね」
──スダリオ剛選手よりも絶対的に勝っている点を教えてください。
「全体的に勝っているのは……年齢が勝っていますね(笑)」
──スダリオ選手相手にどうやって勝利を挙げたいと考えていますか。
「そのへんは試合当日のお楽しみということで、期待していてもらえればいいと思いますけど、いまも言ったように、年齢が僕が勝っているので、年季の違いを楽しみにしていてください」
──宮本選手は学生時代、相撲部の主将をしていたと思いますが、スダリオ選手は先日の公開練習で「相撲の経験は総合格闘技のリングでは関係ない」と言っていました。その意見について宮本選手はどう思いますか。
「そんな事を言ってるんですか。自分が出身とする格闘技の起源、ルーツについて関係ないというのは違うと思うし、僕は世代的に貴乃花世代というか、貴乃花直撃世代なので、貴乃花の大ファンで凄く尊敬していたので、そのお弟子さんなんで、もうちょっと相撲に誇りを持って欲しいなと思いますね」
──全日本プロレス時代に藤原喜明選手と藤原道場でスパーリングをされていたと思いますが、その際に伝授された技を今回繰り出したいとか、前田日明さんからも指導を受けていると思いますが、UWFに絡んだムーブを起こしたいなどはありますか。
「試合に関しての何をするとか、作戦に関してはちょっと答えられないですが、やっぱりプロレス界の先人の先輩方が築き上げてきた礎というのを、ここでガツンと僕が見せたいなという気持ちはすごくあります」
──作戦は秘密ですか?
「作戦は、そうですね」
──RIZINでは過去にも藤田和之選手などが出場されているのですが、なかなかRIZINではプロレスラー出身選手の苦戦が続いているのですが、それに関してはどう感じていますか。
「そうですね。横綱(曙)にしてもボブ・サップにしても、一緒にやってきた仲間であり友人であり、そういう人達がやって来て、プロレスラーの強さをここで自分が見せて、いい流れに持って行きたいなと思いますね」
──今回のRIZIN出場で、レスラー仲間などからエールなどは送られましたか。
「頻繁に連絡いただいたのはケンドー・カシンさんからですね。カシンさんはずっと全日本時代にコーチをしてもらっていて、ほんとうに顔を見るのも嫌なくらいしごかれたんですけど、今回はRIZINに向けて、すごくドバイスをもらったりしました」
──アドバイスとはどんなものですか。
「練習の仕方や、食事の採り方など、全体的なことを丁寧に教えていただきました」
──そのケンドー・カシン選手は、先日のタイトル戦(GHCナショナル王座)で負けてしまいましたが、舞台は違えど、その悔しも背負って試合に挑む気持ちはありますか。
「そうですね……知っての通り、ケンドー・カシンという人間はすごく天の邪鬼なので、こないだのタイトルマッチで負けたこともどう思っているか分からないですけど、カシンの実力は、あの当時、道場にいたみんなならみんな知っていますんでね。そのへんの本当のカシンを知っている人間にとっては、何て事ないかなと思いますね」
──今回の試合に勝って、いい報告をしたいという気持ちでしょうか。
「そうですね、勝って、カシンにもボブ・サップにも横綱にも──特に横綱はいますごく体調悪いし、そういった意味で、横綱が目が覚めるような吉報を報告したいと思いますね」
──先程のカシンさんのアドバイスですが、食事の内容や練習方法など具体的なものを1つか2つ教えていただけますか。
「ほんとうに基本的なことなんですけど、息上げの仕方とか、食事は炭水化物中心に食べろとか、そういうことですね。たしかに、僕らの新弟子時代の息上げは、今では社会問題になってしまうような練習方法だったのでね。真夏の40℃のなかで道場を閉めきってやったりね。そういったトレーニングに関していろいろアドバイスはもらいました」
──若手時代の練習も思い出しながら今回の試合に挑むと。
「そうですね、自分と本間(朋晃)さんだったけど、ケンドー・カシンに“食らわされた”回数があの時凄かったので……その食らわされた数だけ強くなってきたと思いますね」
──スダリオ選手は前回のミノワマン戦でカーフキックなど成長を見せていましたが、特に警戒していることなどはありますか。
「彼の映像をちょっと見させてもらって、涙もろいところがあるので、その泣き虫なところを注意したいですね」
──逆に泣かせてやる、ということですか?
「そうですね、それはありますね(笑)」
──最後にファンにメッセージをお願いします。
「RIZINファンの皆さん、こんにちは、宮本和志です。来る3月21日、RIZIN.27、スダリオ剛戦。プロレスラーとして真っ向勝負、頑張りますので、皆さん応援よろしくお願い致します」