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【新日本キック】WKBA世界王者コンビ出場、勝次は小磯哲史、重森陽太はリュウイチと対戦

2021/03/12 13:03
 2021年4月11日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会『TITANS NEOS 28』の全対戦カードが発表された。  メインイベントは、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次(藤本ジム) vs蹴拳ライト級王者・小磯哲史 (TESSAI GYM)の64kg契約3分3R。  勝次は2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。12月にはREBELS王者の丹羽圭介を激闘の末に下したが、2月大会でロンペットY’Z D GYM、9月大会で潘隆成、10月大会で畠山隼人に判定負けで泥沼の3連敗中。2021年最初の試合に連敗脱出を懸ける。  対する小磯は自身が代表を務めるテッサイジムを率いながら現役で戦う会長ファイター。1999年プロデビューのベテランで47歳。2017年1月に蹴拳ムエタイ・スーパーフェザー級王座、2019年10月にはJ-NETWORKライト級王座を獲得。2018年8月にはREBELSで才賀紀左衛門とも対戦している。前戦は2020年12月のイノベーションで橋本悟にKO負けも、1Rから前へ出て左右フックの乱れ打ちを仕掛けるなど、激しい試合で場内を沸かせた。戦績は16勝(6KO)26敗5分。  セミファイナルではWKBA世界ライト級王者・重森陽太(伊原道場稲城ジム) がTENKAICHIスーパーライト級王者リュウイチ(FREE)を迎え撃つ。   重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2017年12月には『KNOCK OUT』で、4年間無敗の18連勝を誇っていたマキ・ピンサヤームに黒星を付けてその名を轟かせた。  2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。12月にはシュートボクシングに乗り込み笠原弘希にヒジ打ちでTKO勝ち。しかし、2020年9月の「創世のタイガGRAND PRIX 61.5kg REBELS-RED初代王座決定トーナメント」の1回戦で小川翔に勝利するも、決勝でスアレックに敗れ王座獲得ならず。2018年12月以来の黒星を喫したが、2月のREBELSで潘隆成との接戦を延長戦の末に制した。  リュウイチは沖縄TENKAICHIを主戦場とするファイターで、アマチュアボクシングで高校国体に出場した経歴を持つパンチを得意とする。2019年3月に元TENKAICHI2階級王者・中村広輝から右フックでダウンを奪って勝利した一戦が光る。2020年3月に剣夜を延長戦の末に判定で破り、2度目のTENKAICHI王者となった。  70kg契約3分3Rでは、日本ウエルター級王者リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部 ) vs元NJKFスーパーウェルター級王者YETI達朗(KING GYM)の好カードが決定。  アルゼンチンからのキックボクシング留学生ブラボは、新日本キックボクシング協会で活躍。来日して4年。2020年9月の試合では津崎善郎と引き分けたが、10月にはTENKAICHIキックボクシングウェルター級1位・幸輝を2Rに左フックで仕留めている。12月に津崎と再戦し、判定3-0で勝利して決着をつけた。  YETIは2018年に白神武央にリベンジしてWBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王座を奪取、その後も2連続の初回KO勝ちと絶好調でNJKFの2018年間MVPに輝いた。しかし、NJKFの新エースとして2019年1月に元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者T-98(クロスポイント吉祥寺)と対戦して敗れた。その試合後はリングを離れ、2020年11月に試合が決まっていたが流れたため、今回が約2年ぶりの復帰戦となる。  61kg契約3分3Rでは日本ライト級王者・高橋亨汰 ( 伊原道場本部)がWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者・山浦俊一(新興ムエタイジム)と王者対決。  高橋は極真空手出身で、兄は極真会館第12回全世界空手道選手権大会4位の高橋佑汰。2015年10月にキックボクシングデビューし、多彩な蹴り技で2019年7月に日本ライト級王座に就いた。9月大会ではNJKFライト級2位・野津良太(E.S.G)に初回TKO勝ちを収め、10月大会ではベテランの健太を判定2-0で破る金星を得た。  山浦は15歳でプロデビューするも16歳から21歳まで現役を離れ、22歳で復帰。2019年9月にNJKFスーパーフェザー級王座を奪取している。2020年12月にWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者・葵拳士郎(マイウェイジム)に挑戦し、判定3-0で王座を奪取した。2021年2月にはNKBで高橋亮と対戦したがハイキックでTKO負け。今回が再起戦となる。  そして、第1試合から第3試合までは女子の試合が並ぶ。第2試合の女子52kg契約2分3Rではアリス (伊原道場本部)が武内紗耶香 (格闘技スタジオBLOOM)と対戦。  アリスは現在17歳。日本人の父とイスラエル人の母を持つハーフで、4歳から伊原道場で練習を積み、2019年3月にプロデビュー戦を勝利で飾った「ミスセブンティーン2018」の美少女モデル。9月のプロ2戦目でERIKOに判定負けを喫し、2020年10月の上野hippo宣子戦では身長170cmの長い脚から繰り出すミドルキック、ヒザ蹴りでプロ2勝目をあげた。 (写真)KOD LABでボクシングも学ぶアリス。同ジムで練習する朝倉海とのツーショットを自身のInstagramで公開した 竹内は2月に宮崎若菜とのデビュー戦ではパワーと左ストレートを武器に前に出るも惜敗。9月の第2戦もアマチュアRISE全日本女子大会で準優勝した山本知美に、ハイキックによるカットでTKO負け。アリスを相手に初勝利を目指す。  第3試合は七美 (真樹ジムオキナワ) vs田中美宇 (TESSAI GYM)の女子スーバーバンタム級2分3R。七美は女子中学生キックボクサーとして早くから注目を集めたが、プロでは1勝6敗1分の戦績と伸び悩んでいる。2020年10月の新日本キックでKAEDEに判定負け。田中は2018年12月にプロデビューしたが、今回が約2年ぶりの試合となる。  第1試合にはアリスと並ぶ伊原道場期待の女子選手オンドラムと栞夏 (トーエルジム)が対戦。オンドラムは2020年2月にデビューしたばかりで2戦2敗とまだ白星がない。栞夏はアリスとデビュー戦同士で対戦した選手だ。
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