2021年3月21日(日)名古屋・日本ガイシホールで開催される「RIZIN.27」にて、フェザー級で関鉄矢(SONIC SQUAD)と対戦する堀江圭功(ALLIANCE)が、所属ジムで1分のミット打ちとマススパーを公開、囲み取材に応じた。
長崎県佐世保市で剛柔流の伝統派空手と極真のフルコンタクト空手の両方を学び、上京後はALLIANCEでMMAを学んだ堀江。
PANCRASEで頭角を現し、2019年7月に試合まで約3週間の緊急オファーを受けて、UFCに初参戦もハキーム・ダオドゥに3R KO負け。ダオドゥはその後も2連勝し、現在オクタゴンで5勝1敗という強豪だが、堀江はこの1試合でリリースとなっている。
堀江は、今秋開催予定のRIZINフェザー級ワールドGPで実績を上げて、「自分の中での目標は全然変わらないです」と、UFC再挑戦の夢を捨てていないことを語った。
そして、現在、練習仲間である朝倉未来について、「昔からずっと練習している練習仲間なので、正直、複雑な面はあります。最初のうちにやりたいとは思っていないです」としながらも、「RIZINの頂点、トーナメントの決勝戦で戦うことが出来たら、お互い高めあって行ければと思います」と、戦うなら頂上決戦で、とした。
目標を成し遂げるためには、まずは日本勢とのサバイバルマッチを生き残る必要がある。堀江との一問一答は以下の通りだ。
MMAと思い切りのいい打撃では、自分が上回っている
──試合まであと2週間を切りましたが、現在の心境はいかがですか。
「身体もメンタルも出来上がっていて、気合い入ってますね」
──今回RIZIN初参戦となりますが、どこに注目してほしいか教えて下さい。
「自分の思い切りが良いところに注目してほしいです。面白い試合をして勝てると思うので、注目してほしいです」
──会見で、「目の前に立ちはだかる敵たちを、これから一人ひとりぶっ倒します」と言っていましたが、一人ひとり倒した先に見据える目標とは?
「まずはしっかりRIZINという大舞台で頂点を獲りたいなと思います」
──前回、2020年9月の「フェザー級キング・オブ・パンクラス次期挑戦者決定戦」中島太一戦の敗戦から修正したポイントはありますか。
「前回は自分のスタイルが出せなかったと思うので、修正したと言うより自分のスタイルを出せるようにするところをしっかりやって来ました」
──現在の練習環境を教えて下さい。
「基本的にはALLIANCE、トライフォース赤坂、TRIBE TOKYO M.M.Aで練習しています」
──今回の試合はRIZIN初戦ですが、堀江選手がPANCRASEでプロデビューした2016年はすでにケージでした。今回リングでの試合に向けての対策なども行ったのでしょうか。
「そこに関してはあまりこだわっていないというか、まあやることは相手を倒すことだけなので、あまり気にしていないです」
──過去にリングで試合をしたことはありますか?
「アマチュアの一番最初の試合はリングでした」
──RIZINルールに関してはどう思っていますか?
「グラウンドの蹴りなど、めちゃめちゃ派手なイメージがあります。(サッカーキックも?)しっかり頭に入れて練習しています」
──堀江選手はもう一度UFCを目指していたかと思います。今回、RIZINのフェザー級で勝ち上がって、その後の目標でUFCを考えてもいますか。
「自分の中での目標は全然変わらないです」
──なるほど。そんな中でフェザー級は今秋開催予定のフェザー級ワールドGPへのサバイバルマッチになりますが、今回の対戦相手は長身の関鉄矢選手になりました。印象はいかがですか。
「気持ちが強くてスタミナがある選手のイメージです。
──関選手はややスロースターターだと思いますが、後半に強い相手にどうやって戦おうと思っていますか?
「シンプルに自分のスタミナをつけました。殴り続けます」
──トライフォース赤坂で練習しているということですが、フェザー級GPでは、勝ち上がれば朝倉未来選手とも対戦する可能性があると思いますが、そこについてはどう考えていますか。
「そうですね……昔からずっと練習している練習仲間なので、正直、複雑な面はありますけど、RIZINの頂点、トーナメントの決勝戦で戦うことが出来たら、お互い高めあって行ければと思います。最初のうちにやりたいとは正直、思っていないです」
──それまでは一緒に練習していくということですね。
「そうですね」
──実際、朝倉未来選手のどんな所が強いと感じていますか。
「ディフェンス力が高いです。めちゃめちゃ上手いです」
──今年、RIZINフェザー級ワールドGPが開催予定ということですが、出場意欲はありますか。
「出たいと思います。出るからにはもちろん優勝したいと思っています」
──現王者の斎藤裕選手の印象と、試合をした場合に勝てるか、教えてください。
「斎藤選手はバランスが良くてパワーが強いイメージです。試合はやってみないと分からないですが、もちろん自信を持って戦いますが、そこは頂点を目指します」
──フェザー級戦線の中で興味を持っている選手はいますか?
「特に興味がある選手はいませんが、みんなレベルが高いなと思います。レベルが上っているイメージです」
──そんななかでご自身の武器は、高いレベルのMMAと、飛び込む打撃ということになるでしょうか。
「自分のスタイルを大舞台で出すことです。MMAをベースに、思い切りの良い打撃で攻めるという所です」
──関選手には、その点で上回っているという自信はありますか。
「あります!」
──「ぶっ飛ばして勝ちたい」と仰っていましたが、フィニッシュのイメージはありますか。
「いくつかありますが、分かりやすく言うとパンチで倒すイメージです。グラウンドも考えていますが、基本は打撃でフィニッシュするイメージです」
──試合の前に心がけてること、モチベーションの上げ方などありますか。
「自分の場合はシンプルに追い込んで、メンタル、スタミナを強化することを常に心がけています。(モチベーションを上げる方法は)練習が一番と思います。試合で頑張るためには、試合前に自分追い込んで強くなれるか、それを高めれば同時にモチベーションも上がるので、自分はそれで保っています」
──試合前は熟睡出来ますか。
「今の時期は全然、熟睡できます。試合前は減量などがあるので眠りは浅いです」
──最後にファンに一言お願いします。
「面白い試合をしてしっかり相手をぶっ飛ばして勝つので、見ていて下さい!」