2021年3月7日(日)東京・後楽園ホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 32~アトム級GP2021開幕戦~』の大会終了後、佐伯繁DEEP代表が大会総評を行った。その中で前日計量をパスできなかったさくら(フリー)とアミバ(AACC)の状況について説明。
計量会場に姿を現さなかったアミバに関しては「最寄り駅まで来たがそこで動けなくなって、会場の下までは来たが上まで上がれないくらいの状態でした。最終計量(当日16:00)にもう一度来る、との連絡を受けました」と、当日の時点で自力では歩行できないほど体調を崩していたという。
アミバは最終的に52.95kgで250gオーバー。体重超過により減点1からのスタートとなり、動きに精彩も欠いて藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)のパンチを浴び続け、判定3-0(20-15×3)の大差で敗れた。
さくらは時間通り計量会場に現れたが、49.05kgでリミットの47.6kgを超過。「(計量リミットの)4時までに落としてきます。すいませんでした」とコメントしてサウナへ向かったが、最終計量でも48.95kgで1.35kgオーバー。規定により、対戦相手が了承すれば減点2からのスタートで試合は成立(ただしトーナメントは失格)したが、「その後、カリウム不足で過呼吸と痙攣を起こして救急車で搬送されました。大事には至らず23:00頃に退院しましたが、試合が出来る状態ではなかった」と佐伯代表。
試合は行われず、村上彩(フリー)の不戦勝となった。さくらは大晦日RIZINでの竹林エル戦に続いての計量オーバーとなったため「大晦日はオファーが試合10日前だったからというのがあったが、今回は準備する時間があったので言い訳はできない。今回は厳しい状況ですね。どういう対応をするか、ペナルティを与えることも含めて考えます」と、何らかのペナルティも検討するとした。
DEEPでは以前、2度目の体重超過をしたKINGレイナに「最低半年間は試合をさせない。それ以上かもしれない」と出場停止処分を下し、KINGレイナは2020年9月以来リングに上がっていない。
佐伯代表は今回の事態を重く見て「計量の時間に間に合わない選手、その時間に来ない選手、今後はそこからイエローカードを出すことも考えたい」とし、「コロナのことがあって簡単に病院が受け入れてくれない現状もあり、前日計量で階級既定の体重よりもプラス3kgにするなどの検討をしたい」と選手の健康面を考えて対策を講じたいと話した。