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2021年3月6日(日本時間7日)米国ラスベガスの「UFC APEX」にて開催される『UFC 259』の前日計量が6日行われ、3大王座戦の6選手が計量をパス。
メインで現UFC世界ミドル級王者のイズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)と対戦するライトヘビー級王者のヤン・ブラホビッチ(ロシア)が、計量前に囲み取材に応じた。
オッズでは挑戦者が-265のフェイバリットで、王者が+225のアンダードッグの評価に、「お金が欲しければ自分に賭ければいいさ。試合後に一緒に祝おう」と余裕のコメントを残している。
イズラエルに似たスタイルのキックボクサーをスパーリングパートナーとして呼んだ
──2020年9月の「UFC 253」でドミニク・レイエスと対戦し、2Rに左フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。ヨアナ・イェンジェイチックに次ぐUFC史上2人目のポーランド人王者となりました。この防衛戦までにどんな変化がありましたか。
「すべてが変わったよ。より良い人生を送っている。王者になったけど精神的には前のままだよ。王者だからジムだけでなくてそれ以外にもインタビューなどがあって忙しいから、時間がなくて退屈することがない。それに父親になって大きく人生が変わった。より大きなモチベーションを持っているし、今の人生が気に入っている。自分にとってはいい冒険だよ」
──アデサニヤに対し、劣勢と予想されていることについて、どう考える?
「いつも劣勢と言われるんだ。試合前のデータを見れば当たり前のことだ。優勢と言われたのは1試合だけだったかな。まあ、お金が欲しければ自分に賭ければいいさ。試合後に一緒に祝おう(笑)」
──この試合に向けてどんなトレーニングを行ってきましたか。
「ドミニク・レイエス戦前と同様に、今度はイズラエルに似たスタイルのいいキックボクサーをスパーリングパートナーとして呼んだよ。彼のようなフットワークで動けるパートナーだから良い準備ができたと思う。それに、高地で走るだけではなく有酸素運動もした。気候や時差に慣れるために、ここベガスで仕上げのトレーニングをしたんだ。準備万端だよ」
──どんな試合になると考えていますか。
「自信はあるよ。立ち技で戦いたい。俺にとってケージはとても小さい。組み技も得意だし柔術は黒帯だから、チャンスがあればテイクダウンを奪いたい。彼がグラウンドで背中を着けている状態にあれば、パウンドもしくは関節技を極めにいく。戦術の全貌は試合のときに披露することになるよ」
──あなたからプレッシャーをかける試合になると。
「プレッシャーをかけ、相手をケージに押し込み、打撃をヒットさせる。自分のスタイルで試合に臨みたい。チャンスがあればテイクダウンを取ってパウンドもしくは関節技を極めにいく。プランはいくつか用意しているし、どれかは上手くいくだろう。自分の想像では2Rにハイキックでノックダウンを奪う。ポーランド人のパワーを見せつけるさ」
──ジョン・ジョーンズとの対戦の可能性についてはどうだろう?
「ジョン・ジョーンズのことは考えていないよ。彼はヘビー級の選手だからね。将来、2年後くらいに自分がヘビー級に階級を上げたら対戦することになるかもしれないね。今は考えていないし、自分の問題じゃない。僕は205パウンド(ライトヘビー級)の選手だからね」
──将来の対戦相手については?
「若い選手がたくさんいて、誰とでも対戦する準備が必要だし、それがより激しいトレーニンに励むためのモチベーションとなる。アレクサンダー・ラキッチとチアゴ・サントスの試合があるからどちらが勝つか楽しみだ。ドミニック・レイエスとイリー・プロハースカの対戦(5月1日)もある。その次に来るのがグローバー・テイシェイラで、アデサニヤの次は彼になるかな。まずイズラエルを倒して、その後に次の対戦相手について考えたいね。
たくさんの選手をチェックしているし、もちろんこの階級は面白いから全員見ている。ほかの階級でもハビブ(ヌルマゴメドフ)やジョン・ジョーンズ、今度(フランシス)ガヌーと対戦するヘビー級のスタイプ・ミオシッチ(3月27日)など試合を観ることが好きなんだ。自分はファイターだけでなくこのスポーツの大ファンだからたくさんの試合を観ているよ」