元RIZINファイターのUFCの次戦が続々と発表されている。海外複数メディアが報じたもの。
RIZINで海外選手を相手に3連勝後、Invicta FCでストロー級王者となり、2020年11月にUFCデビュー、ランダ・マルコスに判定勝利した村田夏南子(日本)のUFC第2戦目が、6月19日(現地時間・試合会場未定)のヴィルナ・ジャンジローバ(UFC2勝2敗・MMA16勝2敗)戦に決定。
また、元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ(アンゴラ)が、3月13日(日本時間14日)に米国ラスベガスで開催される『UFC Fight Night』に急遽参戦。柔術黒帯でMMA15勝2敗1分(UFC3勝1敗)のマテウス・ニコラウ(ブラジル)を相手に、UFC2戦目に臨む。
村田と同じ6月19日には、第6代DEEPメガトン級王者でRIZIN3勝2敗のロッキー・マルティネス(グアム)が、UFC1敗のジョシュ・パリシアンと対戦。
さらに、5月1日には元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカ(チェコ)が、UFC同級3位のドミニク・レイエス(米国・3位)と対戦するのは既報の通り。
村田の相手ジャンジローバ(女子ストロー級13位)は、柔術黒帯の元Invicta FC世界ストロー級王者。16勝中13勝が一本勝ちのグラップラーで、2018年3月のInvicta FC世界女子ストロー級王座決定戦では、寝技巧者の魅津希を寝技で封じ込めてスプリット判定勝利、第5代女王に輝いている。
UFCでは、2019年4月にカール・エスパルザ相手に判定で初黒星を喫したが、12月にマロリー・マーティンをリアネイキドチョークで極め、2020年8月にはフェリス・ヘリングも腕十字で極めて連続一本勝ちをマークした。2020年12月の前戦では、11位のマッケンジー・ダーン(ブラジル)に判定負けし、今回が再起戦となる。
ジャンジローバは強い寝技とともに、ダーンを出血させた左右の蹴り、組みを切っての際の打撃など、スタンド技術も高い選手。11月のUFC初陣をランダ・マルコスを相手に判定勝ちしている村田にとっては、相手の距離にさせない打撃からテイクダウン、トップで削りたいところだ。
3月13日大会に参戦するマネル・ケイプは、2月のラスベガスでのオクタゴン初陣は、UFC世界フライ級ランキング5位のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に判定負け。
対するマテウス・ニコラウは28歳の黒帯柔術家。元フライ級12位にランクされた。TUFブラジル4のバンタム級トーナメントで準決勝敗退も、UFC本戦デビュー後はブルーナ・ロドリゲスにジャパニーズネックタイで一本勝ち、ランカーのジョン・モラガ、ルイス・スモルカに判定勝利し3連勝。2018年7月にダスティン・オーティズにTKO負けの1敗でリリース。
その後、「Future FC 5」でダースチョークで一本勝ちし、2019年8月の前戦「Brave CF 25」で元RIZINのフェリペ・エフラインに判定勝利で2連勝。オクタゴン復帰を決めた。日本の漆谷康宏、佐々木憂流迦との試合がキャンセルになったこともあるいわくつきの選手でもある。
寝技のみならず、オーソドックス構えでエフライン戦で効かせた右のカーフキック、下になっても蹴り上げなど打撃でもアグレッシブなニコラウ。パントージャのキックに苦しんだケイプはいかに戦うか。