3連敗の泥沼からの脱出を懸けて、栗秋(左)が三冠王の兼田と対戦する (C)KNOCK OUT
2021年3月1日を持ってREBELSと統合された「KNOCK OUT」ブランドの新シリーズとして『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX』の開催が決定。4月4日(日)東京・新宿FACE大会を皮切りに、2021年は6月12日(土)、8月23日(日)に同会場での開催を予定している。
4月の第一弾大会では6カードが決定。まずフェザー級BLACKルール(ヒジ打ちなし)3分3R延長1Rで、栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺) が兼田将暉(RKS顕修塾)と対戦する。
栗秋は近年のREBELSを牽引する存在で、2019年8月大会で185戦166勝の戦績を持つルンピニースタジアムの元ランカーをKO、10月のKNOCK OUTではISKAスペイン・ムエタイ・フェザー級王者ミケール・フェルナンデスを降している。また、12月にはシュートボクシングに参戦し、SB日本スーパーバンタム級王者・植山征紀をヒジ打ちでTKOに葬り、2020年2月のKNOCK OUTでは駿太もヒジでTKOに破り4連勝。しかし、9月のKNOCK OUTで宮元啓介、12月にダウサコン、そして2021年2月のシュートボクシングで笠原友希に敗れて泥沼の3連敗。これまでREDルール(ヒジ打ちあり)での試合が多かったが、今回はBLACKルールでの再起を図る。戦績は39勝(20KO)18敗3分。
対する兼田は関西キック界のフェザー級でトップに君臨する21歳。『K-1甲子園2017』の-60kgで優勝した後、ACCELフェザー級王者、元HEATキックライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者と3つの団体で王座を獲得している。戦績は13勝(6KO)2敗。
また、昨年2020年2月29日大会より6選手参加により開幕した「KNOCK OUT(旧REBELS)-RED バンタム級王座決定リーグ戦」は、コロナ禍で大会中止や延期が相次いで当初の予定からリーグ戦の期間が延びたため、参加6選手のうち、古村光(FURUMURA-GYM)がスーパーバンタム級に階級アップ、Mr.ハガ(ONE'S GOAL)が長期休養となり、それぞれリーグ戦への参加を辞退。
(写真)1試合を残して4点と有利な立場にいる安達(右)
さらに今大会では参加4選手による公式戦2カード(安達浩平vs工藤“red”玲央、響波vs前田伊織)が予定されていたが、前田伊織が所属する北流会君津ジムより同選手の現役引退、リーグ戦への参加辞退の申し入れがあった。これにより4・4新宿大会の公式戦、「響波(Y’s glow)vs前田伊織(北流会君津ジム)」は響波の不戦勝扱いとなり、響波には2点が加算されてトータル4点で公式戦終了。今大会では安達浩平(team AKATSUKI) vs 工藤“red”玲央(TEPPEN GYM)の1試合のみ行われることになった。
現在の得点状況は、安達が1試合を残して4点、響波が4点で並び、工藤が1試合を残して3点。このリーグ戦は得点第1位選手と得点第2位選手が決勝戦として王座決定戦(3分5R延長1R)を争うことになっている。もし工藤が勝利した場合は安達と響波が4点で並ぶが直接対決で勝利している安達が第2位扱い、引き分けの場合は工藤と響波が4点で並ぶが直接対決で勝利している響波が第2位扱いとなる。
(写真)安達に勝利すれば響波の得点を上回れる工藤
なお、決勝は5月22日(土)東京・後楽園ホールを予定しているが、負傷などの理由によりコンディションが整わない場合、7月18日(日)後楽園ホール大会に延期して決勝戦を行う。もし決勝進出選手のいずれかが出場できない場合は、試合出場可能選手を勝者扱いとして王者に認定される。
また、スーパーバンタム級REDルール3分3R延長1Rで森岡悠樹(北流会君津ジム) vs横野洋(キックボクシングジム3K)も決定。
横野は1月大会に初参戦すると、ベテランの炎出丸の顔面を縦ヒジで切り裂いて3RでTKO勝利。ここで連勝をマークできれば、3月13日の後楽園ホール大会で小笠原瑛作vs KING強介により争われるKNOCK OUT-RED王座も射程圏内に入ってくるだろう。戦績は7勝(5KO)5敗2分。対する森岡は昨年12月大会で古村光に延長判定で敗れて以来のリングで、前々回のvs小笠原裕典戦も延長の末に敗れているしぶとい選手。戦績は7勝(3KO)5敗1分と横野とほぼ同じだ。
「SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.1~」
2021年4月4日(日)東京・新宿FACE
12:00開場/12:30開始
▼フェザー級 BLACKルール 3分3R延長1R
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/大和フェザー級王者)
兼田将暉(RKS顕修塾/K-1甲子園2017 -60kg優勝/ACCELフェザー級王者/元HEATキックライト級王者/元RKSスーパーフェザー級王者)
▼KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定リーグ戦 3分3R
安達浩平(4点/team AKATSUKI/J-NETWORKバンタム級王者)
工藤red玲央(3点/TEPPEN GYM)
▼スーパーバンタム級 REDルール 3分3R延長1R
森岡悠樹(北流会君津ジム)
横野 洋(キックボクシングジム3K/前DEEP☆KICK 57.5kg王者)
▼スーパーフェザー級 REDルール 3分3R
新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)
角谷祐介(NEXT LEVEL渋谷)
▼ライト級 BLACKルール 3分3R
柴崎"ワンパンマン"亮(team AKATSUKI)
カミシロ(PHOENIX)
▼スーパーフェザー級 BLACKルール 3分3R
斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
塚本勝彦(TORNADO)
※ほか1~2カード追加予定