皇治が指名してリングに上げ、グローブをプレゼントした少年は母を亡くした悲しみに直面していた少年だった 撮影/安村発
2021年2月28日(日)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS ~The FINAL~』。同大会では10年の歴史を持つ「REBELS」の最終興行として行われ(3月よりKNOCK OUTに統合)、ダブルメインイベント終了後にはREBELSの創始者である山口元気代表(山木ジム)とRIZINで活躍する皇治(TEAM ONE)によるスペシャルエキシビションマッチ2分2Rが行われた。
(写真)エキシビションでREBELSのファイナル大会に華を添えた皇治
エキシビションマッチ終了後、皇治は会場を見渡してその中から男の子と女の子を選び、RIZINのグローブをプレゼントした。
翌日に行われた一夜明け会見にて、山口元気代表はこの時のエピソードとして「お父さんが元会員さんで、Facebookを見たら奥さんが病気で亡くなられて僕の息子と同い年くらいのお子さんがいたので、少しでも元気出して貰えたらと、会場に誘いました。そうしたら皇治君がグローブをプレゼントすると言って、たくさんのお客さんが手を上げている中から迷わずその子を選んで『おいで』とリングに招き入れたんです。皇治選手はその事情を知らないのにあの子を指名するなんて、彼は人を元気づける力を持っているんですね、やっぱりスターなんだなと思いました」とのエピソードを明かした。
(写真)皇治と少年のエピソードを明かした山口元気代表
後日、その少年の父は「お母さんを亡くした息子を元気付けようとキックボクシングの試合に招待してくださいました。後楽園ホールに到着するとまさかのVIP席。山口会長ありがとうございます。プロの選手が戦う姿を間近で観て私も前に進んでいきたいと思った。時間はかかるかもしれないけど焦らずに一緒に頑張っていこう。山口会長と皇治選手のスペシャルエキシビション後に息子がまさかのリングイン。皇治選手ありがとうございました。息子にとって凄く刺激的で思い出に残る最高の1日になりました」と、SNSにて皇治にお礼のメッセージを投稿している。