キックボクシング
ニュース

【K-1】今度の芦澤竜誠は“ヤバい”「練習は1日45~50分」「血液型に合った食事」で進化「村越の今までの人生の全てを奪う」

2021/03/02 17:03
 2021年3月21日(日)東京ガーデンシアター『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K'FESTA.4 Day.1~』で、第2代K-1フェザー級王者・村越優汰(湘南格闘クラブ)と対戦する芦澤竜誠(PURGE TOKYO)が、2日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。  芦澤は2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。しかし11月大会で卜部弘嵩に逆転KO負けし、2019年3月の『K'FESTA.2』でスペインのホルヘ・バレラにも3ノックダウンでKO負けして連敗。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ6月の両国大会でも大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言。12月のK-1両国大会で島野浩太朗にTKO勝ちして復活した。戦績は22勝(14KO)11敗1分。  最初にコンディションを聞かれた芦澤は「前の試合からどんどん上がっているっすね。また別人の俺が見せられる。前の試合と今回の試合はテーマが違うので。確実に強くなっているしよくなっていますね。自分でも試合が楽しみですよ。前まではただ勝ってやろうと思っていただけだったんですけれど、今は俺が成長したところも見せられるので。格闘技ファンも楽しめますよ」と、自分の成長を見せるのが楽しみで仕方ないという。  公開練習ではサンドバッグを両足で挟み、上体を起き上がらせて掌底で打つという変わったトレーニングを披露。「あれはパンチを打つ時の固め方、腹筋、バランスを鍛えるんです。最近始めたばかりで一生懸命取り組んでいます。ヤバいトレーニングですよ。矢口トレーナーが考案して最初にやった時はヤバいと思った」と、今後格闘技界でトレンドになるんじゃないかというくらい“ヤバい”トレーニングなのだという。  1日1時間しか練習しないと言っている芦澤だが、現在でも変わらないのかと聞くと「1日1時間どころか、今は45分とか50分になっています」とさらに短縮されたとする。 「何時間も全力で練習するなんて無理っすよ。1時間きっちり全力で全部出し切るのも。筋肉のことに詳しいトレーナーの仲間がいるんですけれど、最初はお前は走った方がいいとかウェイトをやれって言っていたんですが、俺のInstagramを見ていると『お前のトレーニングのやり方が格闘技に一番いいかもしれない』と今では言ってますから。筋肉の専門家が言ってるんですよ?」と、全力で全てを出し切る練習は1時間もできないと主張。 「その時間は質も濃度も高まっています。明確にスピードもパンチ力もバンバン上がっているっすね。ただやっているだけではこうはなれない」  島野戦の前は「20%しかできなかったっす」というが、「今は40%くらい。まだ全然できてないです。前は何もできなかった。面白いと思いますよ。成長しているのが100%分かります」と理想に少しずつ近付いている。 「練習の内容自体は変わらないんですよ。頑張ったら頑張っただけ結果はついてくる。俺が勝って喜んでくれる仲間がいっぱいいるから、その1時間に懸ける思いがさらに強くなった。練習の意味が島野戦が終わってからもっと分かって来たから質もよくなったっすね」と、確実に進化を遂げているようだ。 「前はトレーナーの言うことをただやってきたけれど、できてくると変わるんですよ。ジャブ一個できるようになるとあとは応用なんですよ。やり方は一緒。一個のことを深く考えると分かる。俺の場合は分からなければ教えてくれる人がいるので。課題をもらって家に帰ってずっと追及して、次の練習でそれをやる。そうするとその時はやりづらかったことが、身体の使い方やフォームが分かってくるんです。頭で分かってきたことがヤバい。成長しかないです。まだあれもできてないこれもできてないので、一個ずつ一個ずつやっているだけです」と、頭を使っているとも。  具体的にどの部分を強化しているのかと問われると「今の練習は全部が強化される。スピードもパワーも。次の試合なんてもっとスピードが上がっている。パワーも。身体もできている。1カ月前から食事制限しているんですが、島野戦が終わった後から食べ物を全部変えたんです。お菓子なんて意味ないから食べない」と、食事も変わったとする。 「練習をしていくうえで身体がボロボロになるんです。ヤバい練習すると。それを回復するのは食事だと思ったんですよ。練習のリカバリーが大事。次の練習のために疲労を抜くのが大事なんです。前は毎日やるのが大事だと言いましたが、休むのも大事だと気付いたっすね」  どんな食事に変えたのかと聞くと「血液型にあった食べ物があるんです」と芦澤。 「俺は牛肉と豚肉は喰わない。3カ月前にやめた。強くなるうえでは必要ないです。野菜はガンガン喰います。でもサラダだって新鮮なものじゃないと意味がない。今は食事を自分で作っています。本当は自給自足にしたいくらい。それが本当に強くなる。俺はA型なので白米とそばがいいんです。自炊は最近始めました。コンビニ弁当なんて3年以上喰ってないですよ。自分で全部作らないと世の中ヤバいす」  すると料理の腕前も上がったのかと聞くと「腕前は最悪ですよ」と笑う。「この前、鶏肉、たまねぎ、しめじを炒めたんですよ。でも上手くいかないと思ったら、炒める順番があるんですね。それも面白くて楽しいですよ。自分で作る、それも格闘家かなと思ってきた。全部自分でやるんです」と、食事まで自分で作るのが格闘家だとした。  話は変わって村越戦のことを聞くと「彼はこんなはずじゃなかったと思うと思いますよ。村越の予想は意味が分からない。俺は確実に上がっている。ぶっちゃけ、俺と村越が出たトーナメントがあったじゃないですか(2018年6月の第2代フェザー級王座決定トーナメント)。その時にあいつは優勝した。でも、あれは準決勝で西京春馬が俺とやりすぎちゃって、決勝で足がつったからでしょう。だからなにチャンピオンとかって言っているのかと思いますね。過去ばかりみんな見すぎ。俺は今を生きているので」と、村越は分かっていないという。  両者は2017年12月のK-1で対戦し、村越が判定勝ちしているが「(村越は)3年前は強かった。でも人間って身体の細胞が1~2年で変わるんですよ。だから3年前の俺は俺じゃない。今の俺はあの時の俺とは別人なんです。だから3年前の試合どうこうじゃないんですよ。筋肉、皮膚、血、3年前の俺の身体はもうないんです。新しいんですよ。別人です」と、3年前とはもう別人になっているとした。  村越の得意技である三日月蹴りに関しては「あれは初めてボディが効いた。ボディなんて効かないものだと思っていたんですが、あれは効いた。でもね、倒れるほどのことじゃないです。3年前の俺はクソガキで、酒を飲み歩いていて。メシを喰わないで酒だけで減量しようと思っていたくらい。そんヤツに三日月を刺しまくっても倒れなかったじゃないですか。効くかもしれないけれど、倒れるわけがない。効いた素振りも今は見せない。それくらい俺は強くなっている。精神面的にもね」と、今の自分には通用しないと断言。  そして「俺はカッコいい男になる。そのためには、こんなところで負けるわけにはいかないです。世間の女の子や男にカッコいいと思われるのは興味がない。そうじゃなくて、俺自身がカッコいいと思えればいい。そういう人生を送っている。俺のままなら死んでもいい。やりたいことをやって死ぬのがカッコいい。死は怖くない。だから俺は次のことを考えていない。次の試合はきっちり倒す。村越の全てを、今までの人生の全てを奪うことになっている。この試合は勝った方が正義だと俺は思っているので。その代わり俺も負けたら全て奪われると思っている。でも俺が奪う。そして上に行きます。俺は倒すことしか考えてない。だから倒す」との覚悟を語った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント