2021年3月21日(日)東京ガーデンシアター『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K'FESTA.4 Day.1』にて、スーパーファイトのK-1フェザー級3分3R延長1Rで、軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)と対戦する森坂陸(エスジム)が所属ジムで公開練習を行った。
森坂は2017年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年3月にはK-1出場も果たしている。2017年7月には現K-1フェザー級王者・江川優生から勝利を収めた戦績が光る。2020年には「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」に出場して決勝まで勝ち上がったが、決勝で新美貴士に敗れて王座を逃した。戦績は12勝(3KO)10敗2分。
K-1本戦初出場となる森坂は1Rのシャドーボクシングに続き、蹴りとパンチを織り交ぜたミット打ちを披露。ワンツーからバックスピンキック、フェイントからバックハンドブローと、得意の回転系の技をリズムよくミットに叩き込んだ。
「これから急ピッチで体重を落としていくところですけど、調子はいいですね。フェザー級に上げて2年経って体が大きくなってきたので、減量には少し苦戦しているところ。やっとフェザーの体になってきたのかなと実感があります」
パンチ主体の選手が多いK-1 JAPAN GROUPにおいて、森坂はトリッキーな動きと蹴りを主体とする稀有なスタイル。森坂自身もスタイルの違いを見てほしいという。
「K-1はパンチ主体の選手が多く、ファンもパンチの打ち合いを見たいという方が多いイメージです。でも自分はその中でも蹴り派としてアピールしたいですし、こんな動きをするんだ、こんな戦い方があるんだと、ほかの選手とは違った楽しみ方をしてほしいですね」
森坂と軍司は2018年9月30日の『Krush.93』で初対戦し、森坂が軍司のパワーを処理しきれずに判定負け。しかしその後一足先にフェザー級へ階級アップした森坂は、軍司のパワーに対抗できると自信を見せる。
「2年半前にやったときは何もできずにボコボコにされたんですけれど、今回は打ち合えるように練習してきました。やっぱりK-1ですから、KO決着できないと意味がない。やられるとしてもKO負けです」
その軍司は森坂に先駆けて行った公開練習において、森坂の決め台詞「事件を起こす」を引用。「事件を起こすと言いながらやられている」と挑発を見せた。
「確かに事件を起こせていないことが多いですけれど(苦笑)、今回こそは事件を起こしてやろうかな、と。もちろんバックハンド、もしくはバックスピンの回転系で事件を起こします。相手に思うような動きをさせないスタイルを貫きつつ、打ち合うときは打ち合って。チャンスを狙って回転系でバコーンと倒したい」
本大会のメインでは、かつて森坂が対戦したことがある江川優生と椿原龍矢が王座を争う。将来目指すべき王座の動向は気になるが、森坂は当面の目標としてKrush王座奪取を掲げ、トーナメント決勝で敗れた新美貴士へのリベンジを誓う。
「両方やった身としては、椿原君のほうが上手さが凄かったので、椿原君が勝っちゃうんじゃないかなと思います。ただ僕は江川さんとももう一度やりたいと思ってて、その気持ちはチャンピオンじゃなくなっても変わらない。今回は軍司選手に勝って、K-1の前にKrushのベルトを取りたい。(今年2月に)新美選手が勝ってくれて余計に火がついてる。もう一回新美さんとやらせてもらって、ベルトを取ったらK-1に戻ってきてタイトルがかかる試合をしたいですね」
2021年の目標を明確に示す森坂は、まずは軍司との再戦に勝利を誓う。
「今年は今回軍司選手に勝って、Krushのベルトをとって、そのあとにK-1のメジャー選手になるのが目標。今回必ずいい形で勝ってK-1ファンのみなさんに自分という存在をアピールして、ファンを増やしてからKrushのベルトを取ります。他の選手と被らないファイトスタイルで会場を沸かせる自信があるので、そこをみなさんに見てもらいたいと思います」