前回の試合より4kg軽い56.80kgで計量をパスした杉山。計量後、その想いを語った
2021年2月21日(日)TOKYO DOME CITY HALL『skyticket Presents DEEP 100 IMPACT ~20th Anniversary~』の前日計量&記者会見が、20日(土)都内にて13:00より行われた。
第7試合のDEEP JEWELSフライ級5分2Rで対戦する、杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)は56.80kg、栗山葵(SMOKER GYM)は56.45kgでそれぞれ計量をパス。
栗山は「大阪から来ました。年数とか知名度とか関係ないと通っているので、明日は思い切り行こうと思います」と全力でぶつかる宣言。
杉山は「いいところを出させないのが私の仕事。自分のやりたいことを全部出させてもらおうかなと思います。本当は伸び盛りの選手にこれからどんどん活躍してもらいたいとか、私の役目はそういう人たちに引き継いでいく気持ちがなくはないですが、乗り越えらえるものなら乗り越えてみろって気持ちで試合をします」と、受けて立つと言い放った。
計量終了後、「ホッとしています。減量がキツいのはキツいままでしたね。前回より4kgも軽いのでキツかったです。今はもうけっこう回復していて、計算して抜いた分をしっかり飲んでゆっくりサムゲタンを食べて。明日は食事はほぼしないで試合になるかなと思います」と、笑顔を見せる杉山。
「乗り越えらえるものなら乗り越えてみろ」と言い放ったことについて聞くと、「本当はそんなこと思ってないです」と意外な答えが返って来た。
「全然そんな気持ちはないです。お互い頑張りましょうって気持ちでした。自分が上だとも思っていないし、栗山さんは強い選手だと思うし」と杉山。ではなぜあのコメントを聞くと「自分の前がDJ(DJ.taiki=第8試合)さんでプレッシャーがかかっちゃって…コメントの(笑)。これではパンチラインが残せないのでああ言いました」と、前のDJのコメントがインパクトあったことから何か爪痕を残さないといけないとの意識からだったという。
「キャリアの差を見せつけたい、なんて気持ちはないですね。それよりもいろいろなことを試合で試したいんです。それで自信にしていきたい。この期間でやってきたことや、前回の試合でできてもクオリティが低かったものがあって、それが反省点だったので、きれいなものにしたいです」と、自分のクオリティを高めることが大事だとする。
今大会は記念すべきDEEPの20周年&ナンバーシリーズ100回記念大会。しかし、女子の試合はこの1試合のみ。さもすれば男子の中に埋もれてしまうかもしれない。
「しかも2R制なので…でも、インパクトを残したいというよりは、勝ってホッとしたい。いい試合内容で勝って、周りをホッとさせたい気持ちの方が強い」と杉山はいう。
「以前、私がいい試合をしなくちゃってプレッシャーを感じていた時に、『いい試合をしなくてもいいんですよ。周りの家族とか応援してくれる人たちのために勝てばいいんだ』って言われて、そうなんだと思った時があって。韓国での試合の時にも佐伯(繁=DEEP代表)さんから『打ち合わなきゃ、と思わないで』と言ってくれたことがあったんです。そういう考え方もあるんだって気がラクになって。今回はある程度打ち合いも行きたいですが、そういう考え方はプロファイターとしては失格かもしれないですが、杉山しずか的にはありかな、と」と家庭を持つ身であり、キャリアに比例して応援してくれる人たちも多い杉山。
勝ってほしいとの気持ちはファンも同じだろう。キャリア差や知名度は関係なく、自分を格闘家として磨いていきたいとの気持ちで27戦目に臨む。