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【K-1】「NFLのトム・ブレイディ、MLBのイチロー選手…アラフォーでもいいパフォーマンスが出来る」加藤久輝の再浮上なるか

2021/02/15 21:02
 2021年3月21日(日)東京ガーデンシアター『K'FESTA.4 Day.1』にて、サッタリ・ウィラサクレック(イラン/WSRフェアテックス・イラン)と対戦する加藤久輝(ALIVE)が公開練習を行った。  加藤はハンドボール出身で日本代表も経験。2009年から大道塾で空道を始め、2010~2014年全日本体力別重量級5連覇と2010・2012・2013全日本無差別優勝を達成。2013年からはMMAに参戦し、HEAT、Bellator、RIZINで活躍。MMA戦績は8勝3敗。2018年6月からはK-1にも参戦し、2連勝で2019年3月にK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンに挑戦したが判定負け。再起戦でK-JeeにKO勝ちするも、2020年3月のタイトルマッチでの再戦では王者K-JeeにKO負け。9月には延長戦の末に新鋭の杉本仁に判定負けを喫し、連敗中。戦績は5勝(4KO)3敗。 「コロナの影響で上手く練習ができず、人生初の2連敗も経験して、精神的に色々と感じるものがありましたね。みなさんと同じで、コロナで選手以外の活動も上手くいかない部分もあったし、交通事故に遭って怪我もしてしまって…色々と上手くいかない一年でした」と2020年を振り返る加藤。  交通事故については「バイクを運転していたら斜め後ろからぶつけられちゃって、10対0で相手が悪い事故です(苦笑)。試合前にどこを怪我していた、痛めていたと言うものではないので、アンラッキーだったというところですね」と明かした。  苦難の一年を過ごした加藤だが「負けないと気づかないことがあるし、僕の場合は練習方法・練習量・練習環境もすべて考え直して、身体のケアにもより意識するようになった」と前向きにとらえ「K-1はキックボクシングでもムエタイでもない、K-1という競技なんだなと思いました。だからキックボクシングの練習をしても、K-1ルールで戦う以上、K-1ルール用に動きを調整しないといけないと感じた」と技術面でも意識が変わった。  今年39歳を迎える加藤は、若い選手が多いK-1 JAPAN GROUPの中で、年齢的には大ベテランの部類に入る。「年齢を重ねて試合に向けた調整が難しくなることは確か」と若い頃とは違うと認めつつ「しっかり調整して試合を迎えればアラフォーでもいいパフォーマンスが出来ると思う」と衰えはない。 「試合にピークを合わせるのが難しくはなっていますが、ちゃんとそこが調整できれば、スピード・技術・スタミナでは誰にも負けないと思います。年齢を重ねて試合に向けた調整が難しくなることは確かですが、NFLのトム・ブレイディは43歳でも衰えを見せていないし、MLBのイチロー選手もそうでしたよね。しっかり調整して試合を迎えれば、アラフォーでもいいパフォーマンスが出来ると思います。僕はファイターである前に武道家だと思っているので、年齢を重ねれば重ねるほど技術は上がると思っています」  対戦相手のサッタリはWSRフェアテックス・イラン所属の新鋭。K-1 JAPAN GROUPデビュー戦となった昨年10月のKrush後楽園大会では谷川聖哉を右フック一発でマットに沈めた。加藤は「瞬発力だったり、馬力だったり、若い頃の自分に似ている。僕は練習で身体を作って試合に臨むタイプで、おそらく彼もそうだと思う。試合映像が少なくて、分かりにくいところはありますけれど、おそらく自分の長所や武器を活かすタイプだと思います」とサッタリを分析。  情報の少なさやサッタリの勢いに警戒をするものの「自信を持って突っ込んでくるという意味では、僕はメルヴィン・マヌーフとやっていますからね。マヌーフほど突っ込んでくる選手はいないでしょう」と総合格闘技・K-1で培ってきた経験を活かして対抗するつもりだ。  昨年11月のK-1福岡大会でK-Jeeが新王者になるなど、クルーザー級も選手層が厚くなってきた。クルーザー級は2018年6月に上原誠と加藤久輝が90kg契約で戦ったことがきっかけになった階級で「クルーザー級は当時エースだった上原選手と総合から来た逆輸入ファイターの僕が戦ったところから始まって、どんどん日本人が増えて来て選手層が厚くなってきて、クルーザー級を始めて大成功ですよね」。  同じALIVEで練習を積むANIMAL☆KOJIもK-1クルーザー級で頭角を現しており「ANIMALは総合格闘技の時にオファーがあれば中国、モンゴル、シンガポール…色んな国に一人で行って戦ってきた男。戦績がいまいちだったことは確かですが、気持ちの強さは誰にも負けない。K-1に来て一緒に練習して急成長してますよ。僕も刺激を受けるし、負けていられないと思っていい練習が出来ています」と切磋琢磨している。  ライバルも増えてきたクルーザー級戦線だが加藤は現王者K-Jeeと1勝1敗。「もちろんK-Jeeのことは意識しています。でも2連敗している選手がタイトルに挑戦させろとは言えないじゃないですか。僕はチャンピオン以外で一番強いのはサッタリだと思っているし、自分以外でサッタリを倒せる選手はいないと思うんですよ。だから今回の試合は負けたら地獄だけど、ここでサッタリに勝てば一気にタイトル戦線の上位に入ると思います」とサッタリを倒してタイトル挑戦を見据えている。  インタビューの最後には「サッタリとの打ち合いを制して、もう一度タイトル挑戦まで行きます」と加藤は意気込んだ。
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