キックボクシング
インタビュー

【REBELS】ライト級転向の潘隆成「最後の『REBELS』で他の団体の選手に勝たせちゃダメ」

2021/02/12 14:02
【REBELS】ライト級転向の潘隆成「最後の『REBELS』で他の団体の選手に勝たせちゃダメ」

国内ライト級の実力者・重森との大一番に臨む潘 (C)REBELS

 2021年2月28日(日)東京・後楽園ホール『REBELS~The FINAL』で、新日本キックボクシング協会から参戦するWKBA世界ライト級王者・重森陽太(伊原道場稲城支部)を迎え撃つ、元WPMF日本スーパーライト級王者・潘隆成(=ぱん・りゅうそん/クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 潘はREBELSをホームリングに様々な団体で活躍し、健太、小川翔、スアレックらと対戦。2016年9月にはWPMF日本スーパーライト級王座を手にした。2019年10月からタイへ単身武者修行に渡り、タイの名門PKセンチャイジムに住み込みで練習。タイで試合経験を重ねていたが、コロナの影響で帰国。2020年9月には新日本キックのリングに乗り込み、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次から勝利を収めている。

重森選手に勝てばベルトへの一番の近道になる

──今回からライト級に落としての参戦ということですが、階級変更の理由は?

「これまでのスーパーライト級ではやれる選手とだいたいやってきたというのもあり、ライト級のほうが盛り上がりそうな相手がいっぱいいるなと思って、落とすことを決めました」

──減量などは心配ないですか?

「大丈夫ですね。最近新しいトレーナーにいろいろ見てもらって、減量の仕方とか食事のこととかも指導してもらったんです。前回、勝次選手と試合した時(2020年9月)が63.5kg契約だったんですけど、その時もけっこう余裕を持って落とせたので、相談もした結果『コンディションを落とさず階級を下げられるんじゃないか』ということで決めたという感じです」


──では新しい階級でも、動きは問題ないと。

「試合は初めてなので、やってみないと分からない部分はありますけど、今のところは大丈夫だと、自分では思ってます」

──カード発表会見では、お互いに「タイプが似ている」と言っていました。潘選手としてはどういうところが似ていると思っていますか?

「相手をコントロールする技術だったりとかですね。試合にしても、相手にダメージを与えたり倒すというよりも、相手をコントロールして試合を作るという部分がすごく似ていると思いました。重森選手は左を使うのがうまいなと思ってたんですけど、僕も左を使って相手をコントロールするということを意識してやってきたので、そういうところで似てるなと思いました」

──似たタイプ同士の戦いとなると、接戦になる可能性が高いのかなと思うんですが、いかがでしょう?

「僕もこういうタイプとはあまりやったことがないので、どうなるかはフタを開けてみないと分からないですけど……いつものようにコントロールできたりは絶対しないと思うし、相手も『自分がやられてイヤなこと』をやってくるはずなので、接戦にはなると思いますね」

──そこで勝つカギは何になると思いますか?

「まず、競る部分で絶対に引かないことだと思っています。あとは、ホントに穴が少ない相手なんですけど、ないわけではなくて実際に見つけてもいるので、そこを突いていけたらという感じです」


──重森選手は過去40戦以上で対日本人の黒星は一つだけ、それも6年半前ということなんですが。

「僕も会見の時に初めて聞いて『そうなんだ!』と思いました(笑)。僕は前から、ライト級の日本人で一番強いのは重森選手なんじゃないかと思っているんですが、そこで気負うとかは全然なくて、勝ったらオイシイなぐらいの気持ちで思いっきりぶつかっていきたいと思ってます。今は「食ってやろう」という気持ちが強くて、対日本人2敗目をつけてやりたいですね」

──新日本キックとの対抗戦という側面もあります。

「特に『REBELS』が最後というのもあって、それも大きいですね。今回は新日本キックから2選手が乗り込んでくるんですけど、僕はクロスポイント所属ですし、最後の『REBELS』で他の団体の選手に勝たせちゃダメだなって気持ちは、今までの対抗戦よりもあります。新日本の選手とはこれで3回目なんですけど、そういう気持ちは一番強いです」

──「新日本キックの強さ」みたいなものは感じますか?

「全体としてというのは特にないんですけど、これまで2戦は新日本の大会で戦っていて、『REBELS』のリングで当たるのは初めてなんですよ。新日本の大会は独特の雰囲気があるので、そこの空気感は今までとちょっと違うのかなと」

──ホームリングでの試合という気持ち?

「……と言っても、僕も『REBELS』は久々なんですよね(笑)。なので、逆に『REBELS』のリングのほうが緊張はするかもしれません。ホームリングのほうが負けられないというプレッシャーもありますし。まあ、『REBELS』の会場の雰囲気は何度も味わってきたものでもありますし、最後なので当日は本当に楽しみたいなという気持ちです」


──相手を考えても大一番ですが、その先については?

「去年9月の『KNOCK OUT』のトーナメントで、重森選手は決勝に勝ち上がって、スアレック選手とタイトルマッチを争っているので、重森選手に勝てばベルトへの一番の近道になると思ってます。ここで勝って、スアレック選手の持っているベルトを今年中には獲りに行きたいなと思ってます」

──「次期エース」と呼ばれていただけに。

「そろそろ本当のエースにならないといけないと思うんですけど(笑)、瑛ちゃん(小笠原瑛作)、(鈴木)千裕とかもいるので、そんなに気負うこともなく、僕は僕なりにベルトに向かっていければいいかなと思ってます」

──そのためにも大事な一戦ですね。では最後に改めて、意気込みをお願いします。

「タイプ的には似ていると思うし、お互いに絶対に譲りたくない部分もあると思うので、本当に熱いものが生まれて『REBELS』の最後にふさわしい熱い試合に、絶対になると思います。なので、お客さんも一緒に盛り上がってほしいなという気持ちです。応援よろしくお願いします」

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