2種類のカーフキック、ディフェンス方法、新たな蹴り方などを公開した那須川天心 (C)那須川天心チャンネル
2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』にて、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)との再戦が決まっているRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)。
2月10日に自身のYouTubeチャンネル『那須川天心チャンネル』に「那須川流!次世代カーフキックを伝授!」と題した動画をアップした。
(写真)堀口が朝倉に使ったカーフキックは「難しい方の蹴り方」と解説する
那須川は「今日は格闘技界を賑わしているカーフキック。そもそもカーフキックとは、そういうものから格闘技を知ってもらうために教えたいなと」と、大晦日RIZINで猛威を振るい、その後も話題となっているカーフキックを解説。格闘技の技を知ってもらいたいというのがその理由だ。
まずは「カーフキックはふくらはぎを蹴るんですよ。ここはなかなか人って鍛えられないんです。その(スネ骨の)横にある部分を蹴って潰すという非常に痛い蹴りです」と基本的な説明から入るが、「でも格闘家の方なら本来はカットできないといけないものだと僕は思うんですよ。けども対処の方法をなかなか分かってないんですよ。構えのスタイルが皆さんちょっと前重心すぎるので。例えば構えの重心が後ろや真ん中になっていれば、足を上げて反応ができるんです。それがちょっとできていないっていうのが、今の日本の格闘技かなって思ってしまう。技を覚えるなら守り方も覚えないといけないんですよ」と、国内選手の意識をチクリ。
本格的な蹴り方指導では「カーフは2パターンあると思っていて、堀口さんが海君に蹴ったキックはめちゃめちゃ難しい方で。堀口さんが蹴ったのは遠い距離から蹴っているんですよ。普通に蹴る蹴りじゃないんです。自分が前に出ているように見えるけれど、出てないです。頭の位置が変わってないんです」と、堀口恭司が朝倉海に使ったカーフキックの蹴り方を説明。
その他にも「蹴ってくる方向に動けば蹴れないんです」と簡単なディフェンス方法と、「今後、俺が流行ると思っているカーフの蹴り方があるんですよ。絶対に防げないカーフキックがあるんです」とカーフキックによるカウンターの取り方も披露。また、「カーフキックは練習では効かないところが穴。防具があるので」とレガースを着けた状態では効かないためみんな油断するとも指摘した。
カーフキックに関する攻防を公開した那須川だが、「僕がこれを教えるイコール、僕はもうこれを超える技を知っているってことですから。僕が言うことって僕の中ではちょっと古いなって思っていることなので、だから別に公開してもいいんですよ」と“神童”ぶりを発揮している。